お風呂

昨日は寒かった。

外では風がびゅうびゅう唸って、部屋の中にまで冷たい空気が入ってくる。母がデイサービスから帰るまでまだ1時間あったのをいいことに、お風呂に入ることにした。自分としては熱めの41度のお湯に入浴剤(黄色い)を放り込み、スマホで音楽を聴きつつネットして、30分ほどぬくぬくして過ごした。

スマホはお風呂の最高のお供だ。音楽を聴いてもいいし、ゲームをしたっていい。Kindleアプリでの読書もいいし、ときにはスマホのほうが小説の執筆が進むこともある。冷たいカフェラテとおつまみがあればなおいい。昨日はさすがに寒くてやめたが、風呂場での飲食はちょっとだけ悪いことをしている気分になって、楽しい。

風呂場にスマホを持ち込むことを覚えるまでは、入浴という行為はさっさと済ませてしまうものであって、楽しむものではなかった気がする。ただじっとお湯に浸かっているのが退屈だったし、体を洗うのも髪を洗うのも本当は面倒くさい。後者は残念ながらスマホの力ではどうにもならない。かといって洗わないわけにもいかないので渋々やる。AIなんかよりも、食洗器や全自動洗濯機の人間版を開発すればいいのに、と思う。

たまに水たまりで水浴びしているカラスを見かけると、その熱心な洗いっぷりに感心してしまう。わたしよりも熱心に洗っているように見える。それとも、カラスたちも必要に迫られて「しゃあねえなあ」とか思いながらやっているだけだろうか。

@9ris10f
自分のこと、日常のこと、家族の介護のことなどを書きます。