ものを書くのは苦手だ。自分自身のことを書くのはもっと苦手だ。それらがだれかに読んでもらうことを前提とした内容なら、なおさらだ。
それでもときおり、無性に何か書きたくなる。これまでわたしは自分という存在にどこか自信が持てず、自分の考えを表現することに消極的だったが、もっと自分の心の内を見せたい、自分を知ってもらいたいという欲求もまた持っている。
母が認知症になり、その世話に忙殺されるなかで、もっと自分自身を大切にしなければいけないという思いを強くした。これまでしなかったこと、及び腰だったことにも少しずつ挑戦していきたいと思っている。だれかの目や頭ごなしの否定を過剰に恐れることなく、もっと柔軟に生きていこうという気持ちが今はある。
ここでは自分のことや日々の生活で感じたこと、認知症の母との関わりについて書くつもりでいる。「読んでもらうことを前提とした」と最初に書いたが、「読まれることもあるかもしれないよね」くらいの気楽さで書くつもりだ。毎日更新とはいかないまでも、長く続けられるといいな。