2024年4月に読んだ本は16冊。
フランシス・ハーディング『呪いを解く者』(東京創元社)
井手正和『発達障害の人には世界がどう見えるのか』(SB新書)
サン=テグジュペリ『人間の大地』(光文社古典新訳文庫)
ウェブスター『あしながおじさん』(光文社古典新訳文庫)
ロンドン『野生の呼び声』(光文社古典新訳文庫)
ホーソーン『緋文字』(光文社古典新訳文庫)
M・R・ジェイムズ『消えた心臓/マグヌス伯爵』(光文社古典新訳文庫)
ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家 ゾラ傑作短篇集』(光文社古典新訳文庫)
マシュー・ルベリー『読めない人が「読む」世界 読むことの多様性』(原書房)
リナ・ボルツォーニ『すばらしい孤独 ルネサンス期における読書の技法』(白水社)
山我哲雄『キリスト教入門』(岩波ジュニア新書)
ラフィク・シャミ『夜の語り部』(西村書店)
ヘンリー・スレッサー『伯爵夫人の宝石』(光文社文庫)
三牧聖子『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書)
アレン・エスケンス『あの夏が教えてくれた』(創元推理文庫)
アシュリー・ウィーヴァー『金庫破りとスパイの鍵』(創元推理文庫)
フランシス・ハーディングは現在わたしが一番好きな作家さんだ。科学と伝統的な宗教観がせめぎあう時代を舞台にした『嘘の木』や、ピューリタン革命を背景にした『影を呑んだ少女』など、「時代」の中で成長していく少女の姿を魅力的に描くのがとてもうまい。そのため、架空世界を舞台とした作品には手を出さずにいたが、今回読んだ『呪いを解く者』でもハーディングらしさは変わらず、読んでよかった。少し前に『嘘の木』がNHKのラジオドラマになったけれど、ハーディング作品はアニメ化しても映えるのじゃないかと思っている。
Kindle Unlimitedはすっかり光文社古典新訳文庫を読むためのツールと化しているが、気軽に古典を手に取れるのはいいことだ。今回は『野生の呼び声』『緋文字』、ゾラの短篇集が特におもしろかった。
小説以外の本もどれも興味深く読んだ。『読めない人が「読む」世界』には驚くべき方法で「読む」人たちのことが紹介されている。わたしも本を読めないことに長いこと悩んできたため、本の読み方に正解などないのだと励まされる思いがした。目が見える=本を読めるというわけではないのだ。
3月はあまり読めなかったので4月に張り切るつもりでいたが、やっぱりわたしには15, 16冊がいいところらしい。無理せずいこう。
5月は図書館本をメインに読む予定。図書館のウェブサイトで読みたい本を選ぶのは好きな時間だ。書店で本を選ぶのが何よりの楽しみという人の話をよく聞くが、わたしは目の前に書架がずらりと並んでいると情報量が多すぎるらしく、選ぶどころではなくなるため、適当にキーワードを入力して合致する本の中からチョイスするのが性に合っている。