めでたくほぼ脱稿である。新刊の収録総文字数は10万6千字程度になり、加筆修正をしても7千字になるからならないかといったあたりだ。1ヶ月と2週間でこの文字数は自分的にそれなりに頑張った(毎日SSだと1ヶ月に13万文字書けたりもするが、あれは別カウントとする。)。然し、推しの小説家は1週間で12万文字を書くとポストしているので、震える。まだまだわたしもきっとやれる、と思わされる。
なんだかんだ、突発的に作りたいと思っていた栞の入稿も無事済んだ。のだが、そちらに関しては入稿後の入金がわたしの確認不足でできておらず、仕事中たまたまメールを見て業者さんからの連絡に気づくことができ、最悪の事態を免れた。無事データの確認が取れましたと返事をもらってからは、本が出なくても栞屋さんにはなれるな……などとわたしのデザインしたPDFデータをPSD化してくれた友人に話していた。それはそれとして無料栞配布屋さん、絶対に嫌である。
今回のもので、出した同人誌の数が10冊目になる。これまで、二次創作で6冊と一次創作で3冊出してきた。今まではなんとも思っていなかったけれども、ふと思い出して数えてみれば出した本の数が二桁に至ったとは感慨深い。10冊もあったら、重ねてそれなりの太さになる。けして大それたものではない同人誌であっても、それはやっぱりわたしの文字の軌跡なのだ。
思い出せば初めて同人誌を出した時は、仲の良いSNSのフォロワーたちにたくさん助けてもらったのを覚えている。当時のわたしはその……情けないことにパソコンのことが何もわからず……データを圧縮してzip化させるという超初歩的なことも知らず……フォロワーに「お前大学生なんでしょ!? 本気で言ってんのか!?」と驚かれた過去がある。おまけに入稿当日深夜の3時に連絡し、「入稿が上手くできない😭」と泣きついたこともある。フォロワーはやさしいので(この時助けてくれたフォロワーとは今でも交流がある。そのフォロワーのうちのひとりはわたしと同じく春コミにも出る。前日は彼女がわたしの部屋に泊まり来る予定だ。)深夜にも関わらずちゃんとわたしに教えてくれた。本当に有難い話だ。あの頃の経験があるから、今のわたしは同人誌を10冊出せるようになったし原稿作業を概ねきちんと一人でできるようになった。フォロワーの優しさの礎の上に、わたしの同人誌はある。
先週の土日とも頑張って働いたので、月曜日は代休を取ってショッピングに出かけた。欲しかったものを新宿に買いに行ったのだ。
買ったもの①TINA:JOJUNのキャップ
SNSで見かけて、デザインが可愛すぎるな……とひと目惚れをしてわざわざ店舗に足を運んで買いに行った。通販じゃ予約必須で入荷が5月以降だったためだ。都市圏の近くに住んでいるとこういうことが気軽にできるからいいよな、と思う。ネットで買えなくても実店舗が割と歩いて行ける場所にあり、そこに在庫があることが多い。
買ったもの②noeyedia / メガネ ”NE-430”
適度な大きさと丸みがあるいい感じのバランスとデザインをさせた黒ぶちの伊達メガネがほしいな~、とずっと思っていた。わたしは顔が大きいので、余白を消し(たように思わせ)てくれる伊達メガネはコーデを組むに当たってマストアイテムなのである。とはいえ今までのわたしはその伊達メガネを安いものしか買ってこなかったのだが、友人曰く「ちゃんとした伊達メガネを買う方がいい。ダントツで可愛い」らしいので、今回はちゃんとした(?)伊達メガネを買おうとこちらを選んだ次第である。Ray BEAMSの店舗で実際にかけてみながら、なるほど……確かに……値段がそれなりだから……こう、なんかしっくりくるな……と満足し購入。これから大活躍してもらう予定である。直近のイベントにもかけていきたい。
今週、原稿で心が擦り減ることが多かったので自分の心を落ち着かせようとこちらのシリーズを時間があるたびに眺めていた。会社の昼休み、電車が出発するまでの時間、お風呂に入っている時など……。以前にも日記で紹介したことのある、北欧、暮らしの道具店チャンネルによる「モーニングルーティン『わたしの朝習慣』」シリーズはいろんな職業の、いろんな人の朝のルーティンが見られる動画である。このシリーズはとにかく、見ていて気持ちがいい。動画時間は8分程度、お洒落な部屋にしずかな生活音、穏やかな時のながれをぼんやりと見せてくれる。自分には絶対にできない朝の過ごし方を皆していて、それも面白い。また、皆センスが良いので、部屋に置いてある可愛い家具やキッチン道具の中で動画に映ったものから、いいなと思ったものをメモし、自分で買ったりするのにも活用している。
わたしは今、絶賛このBluetoothレコードプレーヤーが欲しい……。
さて、今週は限界原稿人だったのでスーパーなどの惣菜でご飯を済ませることが多かった。が、そんな中でもご飯を少しだけ作った。
これは漬けたびんちょうまぐろに、納豆アボカドを添えた丼。温玉が砕けてしまった。美味しかった。いりごまはいくらかけたっていい。
これは鶏肉とニラのいためものをご飯に乗せたものと、チンゲンサイさつまいもあぶらあげお味噌汁、そしてほうれん草のチーズオムレツ(形が悪いのは……わたしがオムレツを作るのが下手なので……。)。オムレツは三分の一ほど食べて、残りをお弁当にした。
何故か雪が降った。朝起きて雪が積もった景色を前に、なんでまた……? と思いつつ仕事に行くと、昼には晴れてきて雪が全部溶けてしまった。儚いどころの話じゃない。冬、そろそろしつこいぞ、と思う。
念願叶ってフォロワーと共にセララバアドへ行く。これは日記とはまた別に個別の記事を書く予定だ。物書きを趣味としている人間vs分子ガストロノミーの食レポというテーマで書く。
セララバアドでランチを終え、途中公園でブランコに乗りつつ服を見に表参道を歩く。お金がないのに、大好きなJOURNAL STANDARDでものすごく可愛いニューバランスのスニーカーを見つけて買ってしまった。一目惚れしたスニーカーだ。あまりの可愛さに母に報告するとJOURNAL STANDARD好きな母も同じスニーカーを買おうとしていたらしく、妙なところで親子のシンクロが……。と笑ってしまった。
写真より実物の方が数倍可愛い。靴底が少しゴツゴツしているのと、踵部分にクリア素材がついており、本当にとてもいいのだ。
TRPGにハマっているフォロワーからいろんなシナリオの沢山聞きながら、創作の話もする。フォロワーは絵を描くタイプの創作人なのだが、価値観や好みが似ていると話が合って本当に楽しい。小説は冒頭の2行を読んでその先を読むか読まないか見極めがちなこと、絵と文字を比較した際の反応に対するコスパと見てもらえる母数の差の話、創作をしていてやりがちな表現や展開について、今まで出してきた本のこと……。わかる! 本当にそうなんですよね……。と話す楽しさは創作している人間同士だからこそだ。唯一無二だな、と思う。
秋葉原のカラオケに行ってフォロワーにハズビン・ホテルを布教する。「魔法使いの約束」でムルとシャイロックが好きなフォロワーだから、アラスターとヴォックスとか刺さるんじゃないか……パッツンが好きならキャラクターとしてはアラスターが好き(※そもそもオタクはみんなアラスターが好き)なんじゃ……と思いつつ、テレビ画面とスマホを繋いで見せた。そしたら、2話のヴォックスで悲鳴を上げ始めたので「ああ、そういえばこの人ヒス男好きだったな」と笑ってしまった。オタクはオタクの悲鳴が好き! 時間の関係上4話までしか見せられず、あとはお互いに見せたい動画などを流し合い、歌を歌った。歌の上手いフォロワーに「わたしが今まで聴いたドラマツルギー(Eve)で一番上手いです」と褒められ、思わずえへへ……と照れ臭くなる。
翌日、布団を一式コインランドリーに突っ込んでから、ネイルを替え髪を染めまつげパーマをしに行った。どうせならイベントに参加する前だから身なりを一気に整えようと思ったのだ。然しその、いわゆる美容に関する予定を突っ込むとそれだけで1日が終わる。時間とお金がかかるなと思いつつ、帰宅次第9日よりAmazonプライムで配信されている「トップガン マーヴェリック」をひたすら家で流した。
公開当時もAmazonプライムで前作を観てから映画館に見に行ったりしたのだが、面白すぎて渋谷のすごく音響のいい劇場に行ったりしつつ複数回映画館に足を運んだ作品だった。戦闘機シーンの迫力はもちろん、とにかく、続編として完璧で何より、少年ジャンプみたいな映画なのだ。努力・友情・勝利! あとトムクルーズが本当に、格好良くて……。グースとマーヴェリックの関係にまず情緒をめちゃくちゃにされ、そしてマーヴェリックとルースターでもっとぐちゃぐちゃにされ、アイスマンで涙腺が壊された。
映画館では字幕版を観ていた──ダークスターに乗るマーヴェリックへ向けられた「大空はあなたのものよ!」という序盤のセリフが大好きだった──ので、今回初めて吹き替え版を視聴した。そしたら、マーヴの声が森川智之さんで(フィ、フィガロ……!)と震えることになった。その他にも、ルースターが宮野真守!? ボブが武内駿輔!? 内田姉弟どっちも出てる!? 噂には聞いてたけどハングマンの中村悠一、嗚呼……。といった感じで打ちのめされた。隙のない布陣にほれぼれする。面倒なオタクのような発言をしてしまうけれども、吹き替えとは斯くあるべきだと思わされた。ラストシーンのハングマンのセリフを中村悠一で聞くと、字幕版と違う味がしてこれまたおいしい。こういう役もよく似合う。
映画を観ていたら劇中歌を聴きたくなり、おかげさまでずっとこれを聴いている。これを流しながらビーチで遊びたいな、と思わされる。マーヴェリックは曲もすこぶるいいので、本当に映画として欠点がない。今風なかっこうよさも、続編ならではの前作のオマージュや渋さを引き継いでいる部分も、洒落ているシーンだってたくさんある。敵地でミサイルに追われ、皆で報告をしながらフレアでミサイルを撃ち落とすシーンなんかは、鬼気迫るあまりにじーんと涙が溢れてくる。終盤の展開においてはF-14を出すのが狡すぎるし、その戦闘機にルースターが乗る……。無線機のサーキットを探すも見つからない、と話すルースターに「それは君の親父の担当だった」とすこしだけ嬉しそうに話すマーヴ……。帰ってくる時に管制塔のそばをかすめるシーンなど……。とにかく好きなシーンが多すぎる! 多分これから、隙あらば家で流し続けてしまうだろう。マーヴェリックを聴きながら通勤でき、昼休みを過ごせる贅沢さよ……。サブスク配信はこれがいい。どこででも好きな映画を見ることができる。
さて、来週はとうとうイベントである。不備なく無事に終われますようにと祈りながら無配を書く。イベント会場に来場予定の方、何卒よろしくお願いします! 来場が難しい方、通販を開始しているのでよければそちらご利用ください!