個人的にとんでもないことがあったのでその内容についてちゃんと書こうと思ったのだが、思い出すだけでメンタルがやられてしまうので日記では簡潔に残しておくだけにする。一言で言うと、職場で本当に本当にめちゃくちゃ嫌なことがあった。以上!
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秋の空が綺麗で、見かけるたびにこうして写真を撮ってしまう。夏の空とはまた違う鮮やかな見目に目が惹かれるし、グラデーションのあわいがゆるやかで妙にしんみりとしてしまうのだ。個人的に秋は特にメンタルがぶれやすい時期なこともあり、もうすこしで一年が終わるなあ、とさみしさを覚えながら自転車を漕ぐ。風が冷たい。虫のささめきが儚い。湯気の立つ鍋を思い浮かべる。
今週のご飯。
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前に渋谷のCRストアで買ったかじゅのアクスタをどこに置こうか悩んでいたのだが、考えた末テレビ台に飾ることにした。
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かわいい雑貨を並べているテレビ横のスペースに立たせてみたのだが、キャラデザがシンプルなおかげか案外周囲と馴染んでいる。見かけるたびに「ふふ……^^」となりながら今生活しているところだ。36歳妻子持ちの推しアクスタとの日常、案外悪くない。
Xで見かけて気になった、「YOSIGO写真展」に行った。渋谷の東急プラザでつい最近開催され始めた写真展だ。韓国では40万人を動員したという展示で、果たして何がそんなにいいのだろうか……という興味で足を運んだ。
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(展示の前に行きつけのカフェで食べたサンドイッチ。ここのお店の店員さんにはすっかり顔を覚えられており、いつも服装やメイクを褒めていただけるので、今回も着ていたストライプワンピースを褒められて へへ……っ となりながらランチを食べた。この時限りなくメンタルがイカレていたので本当に救われる思いだった。何気ない言葉で誰かを救う人になりたいと心底思った。)
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渋谷駅に降りて東急プラザのエスカレーターを登った先、展示の入り口を探す前にお土産売り場に到着してしまったので、先にお土産を物色してしまったりした。お土産、というかグッズの何もかもが本当に可愛くて参ったし、展示も見てないのに買いすぎたのだが、30分くらい物色して漸く本命の展示に向かった。なんでこいつは入る前から土産袋を持ってるんだ……というような目を受付の方に向けられつつ(※思い込み)入場する。
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中の印象は、おしゃれでいてすっきりとした空間だな、という感じだった。映えそう、と言うとわかりやすいかもしれない。SNSで話題になっていたのでたくさん人が来ているのではないかと人混みを想像していたのだがそこまで入場客は多くなく、ゆっくり見て回れるだけのスペースがあった。それって本当に有難くて……。今年行った印象派展があまりに地獄だったので、人ごみを掻き分けて見る展示が尽く苦手になってしまったのだ。前後に十分な間隔を空けつつ、わたしは写真をじっと眺めた。
YOSIGO写真展は撮影した国ごとにわかれて写真が飾られていた。それはアメリカ、スペイン、日本など、YOSIGOが実際に旅や仕事の中で足を運んだ地域なのだが……。それぞれのエリアが変われば壁の色やライティングも合わせて変更され、がらりと雰囲気が塗り替えられるのがゆっくりと歩いて見て回る展示として楽しかった。
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どこの国で撮った写真であろうと切り取られた長方形に映し出されるのはどれも、建物の姿や建物の一部を撮影したものが多かった。同じ形の窓がたくさん写ったもの、似たつくりの部屋が並ぶマンションやビルを捉えたもの、影や光の入り方、その明暗がはっきりとして絵のように見えるものなど、なんとなく、YOSIGOという写真家の好みというか、彼が撮りたくなるのだろう景色の共通点が薄らと見える写真ばかりだった。これに関しては展示の折々に掲載されているYOSIGO自身のコメント曰く、彼は元々学校でグラフィックデザイナーの勉強をした経験から、写真家となった今でも幾何学的な風景を好んで撮影することが多いのだという。また、影の入り方、光の射し方、その全てが奇跡的に組み合わさり何でもない風景が魔法のようにうつくしく見える様を捉える、その瞬間を探し求めること、そのために何時間もかけて街を歩くのが好きなのだと。(うろ覚え)
それを見て、芸術家のこういう視点を知ることができるからこそわたしは展示を見にいくのが好きなのだとひとり、心中でうなづいていた。今回のように自分にない視点を知るたびに、世界が少しだけうつくしく、わかりやすく成る気がするのだ。なるほど、わたしが普段憂鬱とした気分で歩く通勤の道に建つ建物も、何気なく目にするマンションも、道も、もしかしたら一日の中のいつか、影と光がとある角度であらわれるとある瞬間、この写真展に並べられている写真のごとくうつくしく、魔法のように感じられる景色に成るのかもしれない。そう思うと、歩く時の気分が少しだけ良くなる。この世界のどこにだってあらわれる、魔法がかかる瞬間を見てみたいと想像をふくらませる。作品を通して、そういう考えを得られることが楽しい。
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限られた空間での展示だったけれども、YOSIGO写真展はそれなりに凝ってつくられていた。砂漠の写真をまとめて展示してある空間の床に砂が敷き詰められていたのは、特にいい驚きだった。足裏から伝わる砂の感触を味わいながら砂漠の写真を見るのは、硬い床を踏みながら見るよりもずっと写真の向こうにある世界に思いを馳せることができる。没頭できる。入り込める。そういう、何気ない部分での配慮というか、世界観を丁寧に提供してくれる展示は嬉しい。
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1時間程度で観られる展示だったけれど、とても面白かったし観に行って本当に良かった。これは写真展に限った話じゃないけれども、計算された画角や見ていて気持ちのいい構図で切り取られたものがいくつも適切に並べられている世界に浸っていると、心がなんとなくすっきりと整理されて涼やかな風が入ってくるような、爽やかな気持ちになる。会場を出る頃にはなんだか身が軽くなったような気分だった。12月まだやっている展示なので、気になる方はぜひ。
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買いすぎたお土産たち。どれもお気に入りだ。
会社の同期が主催してくれたスポーツ大会に参加する。近場の体育館を予約して、会社の若手みんなでバレーをしたりバトミントンをしたりするのだ。普段ほとんど運動しない人間なので、せっかくだし……とジャージに着替えて臨んだ。レシーブやサーブで手首が痛くなったりしたものの、バレーもバトミントンもとても楽しかった。帰りはバスに乗ろうとしたのだがいつまで経っても来ないバスに痺れを切らして体育館から自宅までの道をのんびり歩いていたら、後ろから20分遅れのバスがやってきて半ギレになりながら雨の中みんなで帰った。
スポーツ大会の後は後輩の予約してくれたお店で飲み会があり、それに参加して二次会のカラオケではsumikaのloversだけ歌って帰った。職場で起きたとある件でずっと薄暗い気分だったので、みんなに話を聞いてもらえたりリフレッシュすることができて本当によかった。今は小説も書けずのままで、自分の心と向き合いながら立ち直るまでにはすこし時間がかかると思う。それでもまた心が元の通りになるまでは、ゆっくり日々を過ごそうと考えている。幸い、秋はそういう時間として適しているのだ。涼しいし、静かだし。