イベントの翌日、休みを取って何をしていたかというと通販の梱包作業だった。前々から気になっていたスキップとローファーをAmazonプライムで見ながら、黙々と新刊を包む。(しまくんとみつみちゃん、良すぎる……。)
時間がかかるでしょ、大変じゃない?、倉庫に送ってしまったらあとは楽で安心だよ、と知り合いからはよく言われるのだが、それでもわたしはなるべく自家通販で本を発送することにしている。手間と時間がかかって大変でもこうしているのにはただただ個人的なこだわりがあって、今の時代にそんなアナログな……。と言われて終えばおしまいなのだが、とにかくわたしは、新刊を買ってもらえて本当に嬉しいので、というその気持ちを込めてひとつひとつ包みたいのだ。わたしのエゴでわたしのこだわりにすぎないのだけれども、絶対に譲れないものでもある。字が汚くても手書きメッセージを書く。ポストに投函したら、無事届きますようにとひとつひとつ祈る。
さて、もう1日有給を取っていた(五連休になるよう調整したのだ。)ので翌日は印象派展を観るために上野の東京都美術館に行った。印象派展はお正月に何気なくチケットを買ったらなんとそのチケットの有効日が平日限定だったために、どこかで有給を取って行かなきゃな……と思っていたのをずるずると引きずっていたらギリギリになってしまっていた。この日を逃したらチケットが無駄になってしまいそうだったので、行くことにした次第である。
ところでわたしは美術の知識に疎く、モネってあの有名な人だよな~綺麗な庭作ったとかいう……くらいの感覚で観に行ったのだけれども、前知識がなくたって観に行って面白いのが絵画の素晴らしさだよな、とこの展示会では思わされた。時代背景やその絵が生まれた経緯を詳しく知らなくても、美術の技法に関する造詣が深くなくても、ああこの絵なんかいいな、これを今はもういない人が、ずっとむかしに生きていた人が描いたんだな、というのがわかる筆致の影を覗き込んでいるだけで十分に楽しめる。遥か昔のいぶきを、時間の経過を観るのがこんなにも楽しい。
特に、印象派展に展示されていた絵画は今までに観た絵画の中でも特に筆の動きがわかりやすく、このように筆をひいたんだろうな、というのが安易に想像できた。筆の道がたどりやすいというか、随分大らかだったので100年以上前の人間の手の動きを追想したような気分を味わえたのだ。
印象派とされる絵画を眺めながら、わたしは人の捉えるひかりとはその人それぞれで十人十色であるというのを識っていった。ひかりの射しこみ方も、ひかりの色も、ひかりが物体に覆い被さる様も、すべてがすべての絵で異なる。生きている人間の数だけひかりには姿があって、ひかりには色があるのだと思った。それを絵で教えてくれるのだから、絵とは偉大だ……。小説とはことなる魅力が存分にあふれている。この力に、嫉妬さえ感じた。
ひと通り見た後は図録を買った。この図録の装丁が……とんでもなく可愛くて……表紙が二種類あったのだが……15分ほど売り場で悩み続けていた。最終的な決め手はやっぱり印象派と言ったらモネだろう、だったのだけれど、もう一つのデザインも本当の本当に可愛かった。観に行くことができて本当に良かった。
駅前でチーズケーキを食べて時間を潰した後、夜は会社の先輩と同期と飲みに行った。同期の失恋話を聞きながら食べるご飯のおいしさと言ったら……。三人のうち誰が肉巻きおにぎりを1番オシャレに撮影し加工できるか競い合ったりしながら、ご飯をたくさん食べた。
その次の日は↑で飲みに行った先輩の家(素晴らしい音響機材が揃っている)でとうとうDVDが出たおかげでTSUTAYAの貸出が始まっているザファを借りて見た。たこ焼きパーティも兼ねていたので、たこ焼きを回して焼きながら、いい映画は何回見てもいい……と首が取れそうになりながらうなづく。宮城リョータはいつまでも変わらず格好いい。わたしは皆がたこ焼きを食べ映画を見ているその間もずっと通販の梱包作業を続けていて、夜になったら梱包が完了したものからポストへ投函して発送していった。どうか注文してくださった方々の元に無事届きますように、と祈る。
さて、と4月中に上げたい小説を書き始める。然しその……あまりにも頭で思い描いている内容を踏まえるに話全体がとんでもなく長くなりそうだったので……早めになんとかしなければと以前から気になっていた「テキストライブ」で書き進めることで自分の怠慢癖をどうにかしようと奮闘した。仕事終わりにご飯を済ませてから、Xなどで告知をして夜の9時すぎから日付が変わるまで黙々と文字を打ち続けた。誰かに見られていると思うと、書き進めなければ、という気持ちになる。然し、見られているからこそ頭の働きや回転が緊張でめちゃくちゃになり、全然普段通り書けなかった。慣れないことをしてしまった……と思いつつ、文章を正すのは後からいくらでもできるので、ひと先ず場面を進めるのが大事だ、と思い込むことでよしとする。また、わたしがテキストライブをすることそもそもこれって面白いのか? 大丈夫かな……? と不安に思っていたものの、書いている最中や終わった後には嬉しいお言葉ももらえたので、完成するまでは定期的にまたやりたい気持ちだ。
スプラのフェスが始まった。今回のお題はどのポテトチップスの味が好き? で、のりしおかコンソメかうすしおのうちからひとつを選ばなければいけない。わたしは圧倒的にのりしお過激派なのでのりしおにした。ただまあ……インクの色が完全にサモランで可愛くなく……。それはそれとしてスプラ垢のフォロワーとぎゃーぎゃー言いながらなんとかえいえんまでランクを上げた。イカ研へ。ハナビダマ、爆風45ダメージくらいに上げてもいい。爆風をもっと大きくしてもいい。特別感がない……。
休みに入った日の夜、もう職場を辞められてしまったけれど、わたしがただただ一方的に大好きだった先輩(女性)と池袋に飲みに行く。その先輩とは以前にゲームを何度か一緒にやったりランチをご一緒したりしていて、とにかくわたしと趣味が合うしゲームの好みが似ていて(顔も格好良くて)、やさしくて面白くて大好きだったのだ。昨年末に辞められてしまってから会えていなくて、初めてのプライベート且つ久しぶりの相対だった。
果たして、待ち合わせ場所に現れた先輩は非常に格好良く……普通に恋しそうになり……ながらなんとか踏ん張って予約していたお店に入り、仕事の話や趣味の話をたくさん先輩とした。勿論、先輩が大好きなことも伝えた。そしたらなんととんとん拍子で来週の土曜日に二人で映画を観に行くことになり(!?)、「可愛いクッキーの型買ってさ~クッキー焼きたいんだ。もらってくれる?」とのことで手作りクッキーまでもらえることに(!?)なった。怒涛の展開で食い気味にぜひ……! と返事をしてしまったことが悔やまれる。もっとスマートな態度でいたかった……。でも無理だ、だって大好きなんだし……。
(ところでこの夜、わたしは人生で初めてジンジャーエールを飲んだ。食わず(飲まず)嫌いしていたのは、元々生姜そのものが苦手でジンジャーエールに「ジンジャー」という名前が入っていたからだ。生姜の味がする炭酸水、嫌すぎる……。と思っていた。ものの、先輩に美味しいから頼んでみな、と言われて躊躇いがちに頼んで飲んでみたら、ものすごくおいしかった。びっくりした。人生にはこういうことがままある。)
ご飯を食べ終えた後はカラオケに行った。先輩は歌声も良かった。どこまでも隙がない。好きすぎる。
以前にハズビン・ホテルを4話まで見せたフォロワー(訳あってアマプラを解約してしまった)に残りの話を見せるため秋葉原のカラオケへ行った。このフォロワーは5月のスパコミに出展する際売り子として来てくれる子だ。ヴォックスとアラスターが好き。
お酒を飲みラーメンを食べジンジャーエールを片手に8話まで完走した。いいアニメだった、との感想をもらってニコニコしてしまう。自分の好きなものが人に伝わると嬉しい。その後は夜の8時まで歌い続けデニーズで推しの話をした後に解散した。オタクと過ごす時間は倍速で過ぎてゆく。密度がすごい。
今週からは小説をひたすらに頑張る。一週間で果たしてどこまで進められるだろうか……といった具合だ。最低でも1日6000〜7000字目標で頑張らなければいけない。本当に。