桜のはなびらが目に見えて増えてきた。やっと春だ。会社の同期や友達と、花見したいな、ピクニック行こうよ、などと話している。それなのにわたしはまだ春の到来を信じられず、ダウンジャケットを羽織って通勤している。いい加減にしたほうがいいとは……わかっているものの……。あまりに冬と寒さが憎くて……。
今週も変わらず小説ばっかりを書いていた。仕事をし、家に帰ってきてご飯を作りご飯を食べ小説を書く。それだけをして流れていく日々は正直そんなに嫌いじゃない。小説さえ書いていればわたしの毎日は概ね満たされるのだ。寧ろ、小説を書かずに過ごす日々がどれだけわたしにとって焦燥感を煽るもので無価値に思えるか……と言いたいぐらいである。うんざりしてしまう時もあるけれども、こんなに楽しいこともない、と思う。小説を書くのは楽しいし自己肯定感が上がる。何かを書いているという行為が身に染みつきすぎている。
ところで、オーディオテクニカのBluetoothレコードプレーヤーが届いた。
想定していた大きさよりずっと大きくて、とりあえずベッドサイドテーブル(雑誌とペンタブ置き場になっている)に鎮座していただくことにした。ご覧あれ。このかわいらしさ……！ オンライン限定のホワイトカラーは申し分なくかわいい。それになんというか、レコードプレーヤーを置くだけで部屋がものすごくおしゃれになったような気がしてならない。ミーハーがすぎるだろ、というようなかんじなのだが、わたしはこの先順調にレコードを集めてはまっていく予定なのでいいのだ。ちゃんとオタクになる。
果たして吉祥寺でジャケット買いしたレコードをセットし、ペアリングしたヘッドフォンで早速音楽を聴くなどした。この……レコード特有の「ジジ、」というノイズ……！ たまらないなこれは、と思ったところで早くもタワレコで気になっていた二枚目のレコードを買い、なんとマーシャルのBluetoothスピーカーまで買ってしまった。わたしはこういう買い物の仕方をよくしてしまうのだけれども、なんというか、散財癖があるというよりも来月買おうったって来月死んだらどうするんだよ、の気持ちなのだ。いつだってその気持ちで生きているから、買いたいものはすぐに買う。お金なんて使わなければただの紙でしかない。貯金は未来の自分に任せる。ちまちまと頑張ってはいる。
以下、ご飯である。
しゃぶしゃぶ用の豚肉を焼いたおかずを前日に食べ、余った分を丼にし目玉焼き部にした。余ったおかずは大体うちでは丼になる。
余った豚肉を塩ラーメンに乗せた。これはゆでたまご部。他にもお皿はたくさんあるのに、お気に入りの丼を使い続けていることがバレる……。
スプラトゥーン垢のフォロワーに誘われてスプラトゥーンをやる。何回も言っていることだけれども、やっぱり人とやるスプラトゥーンが一番楽しい。然し、小説を書いているアカウントやこのしずかなインターネットでは到底言えないくらいにスプラトゥーンをやっているときのわたしの発言は総じてひどいので、基本的にはたのしかったなあ～！ しか言えない。別に、ものすごく悪口を言うとか味方批判をするとかではないし一緒にやってくれる人は爆笑してくれるのだが、なんというか、その場のテンションと思い付きで全部しゃべるので終わっているのだ。スプラトゥーンはそういうゲームである。頭と心と口がつながっており、そのまま全部が濾過されずに出る。
春コミの日にインディゴのズボンを履いていたら、裾部分が擦れて藍が色移りしてしまったスニーカーを今更洗うことにした。なんせ買ったばかりの白いスニーカー(しかも奮発して買ったもの)だったので、汚れたのがショックでしばらく直視できなかったのだ。ほとんど泣きそうになりながら持って行ったクリーニング屋さんでも、藍の色移りはちょっと……😥と断られたのでもうおしまいだ……😭と落ち込んでいた。ただ、ネットで調べれば漂白剤と洗剤を混ぜたお湯に1時間ほど浸ければなんとかなることもある、とのことだったので、この度試すことにしたのだ。
小学生や中学生の頃に学校用の上履きを洗面所で洗っていたのを思い出すなあ、と思いながら、1時間浸けたスニーカーを掃除用歯ブラシで磨いた。そしたらどうだ、みるみる色移りの汚れが落ちていく……！！ しばらくゴシゴシしていれば、汚れはほとんど綺麗に落ちた。泡を流して新品のようになったスニーカーを見た時は本当に嬉しかったしほっとした。またこのスニーカーを晴れた気分で履くことができる。ありがとうインターネット！ ありがとう誰かの暮らしの知恵！
週末に同期と飲みに行った。久しぶりに会う同期もいて、串カツを食べながらのんべんだらりと過ごした。人事部の同期がめちゃくちゃ忙しそうにしており、本来は来る予定だったのだが夜の9時半まで在宅勤務を強いられているようだったので、解散してコンビニスイーツをみんなで買ってやり、渡すことにした。春だものな、と言いながら自分たちが新入社員だった頃を思い出し、時が経つのが早すぎる……とうなづきあった。
翌日は脳のMRIを撮りに脳神経外科へ行った。脳のMRIは2022年の７月に撮って以来だった。その時は目眩がひどくて撮りに行ったのだが異常がなく、結局ストレスか自律神経かどちらかだろうというところで落ち着いた。今回は左の手と足が痺れたため、体の片側だけが痺れるのはなんか怖いな……となり受診した次第である。
MRIの中に入ったことはこれまで2回あった。1回目は左卵巣にできたチョコレート嚢胞の検査で腹部MRIをした時で、2回目が2年前の頭部MRI、今回で3回目というわけだ。先生に症状を説明し、「なんともないだろうけど痺れは怖いから撮っておこうか」と言われ、うなづく。先生が「何かあってからだと怖いしね。今日だって、二週間前から痺れがあるってきた人が脳梗塞発症してたし」と言われ、おい！ 世界一怖いこと言わないでくれ……！ とカイジ顔😖になりながらふるえた。病気の類が総じて恐ろしい人間には怖すぎる発言だ。病院にかかって病気が見つかるのはいいことなのだが……でも勘弁してほしい。
服を着替えてMRIに通された。わたしは閉所恐怖症でもなくMRI特有のあのガガガゴゴゴバキバキバキッという音にももう慣れたもので、普通に横たわりトンネルの中へと入れられた。ヘッドフォンをつけますねー、と言われ、ああそういう配慮がなされている病院なんだな、と思う。中には、MRI時にヘッドフォンをつけてくれない病院もあるのだ。
MRIが苦手、という人はよくいる。狭いところが怖いという理由だったり、音が大きいのが怖いというような理由であったり、概ね苦手とされる理由としてはその二つが大きい。苦手な人にとっては、致し方なく入らなければいけないところとはいえしんどいだろうなあとMRIが平気な側の人間であるわたしも思う。なので、病院側で苦手な人のために様々な工夫がなされていることが多いのだ。オーソドックスなのは音楽のかかったヘッドフォンなのだが、……正直、耳にきちんと被せられるわけでもなく、その上MRIの音がクソデカすぎてヘッドフォンからクラシック音楽を流されても普通に機械音が貫通してくるのであまり助けになったことはない。とはいえMRI撮影時は金属の類の着用が悉く認められないため、病院用のヘッドフォンは何かしら特別なもので作られていそうだし音量については致し方ないのだろうな、とも思う。それにしても、穏やかなクラシックを押し除けて聞こえてくる盛大な機械音はもはや面白いので、ふふ……と毎度笑ってしまう。
さて、今回の病院での配慮だが、ヘッドフォンを装着されたわたしがMRIの中へ運ばれていくと、なんと目の前でクラゲたちが泳いでいた。
……何かクラゲがふわふわ泳いでるな……？ と思ってまもなく、クラゲが赤ちゃんチワワに移り変わり、しばらくするとチワワが戯れる子猫たちになる。子猫たちはねむたそうな子うさぎになり、なぜかリスにもなった。結構バリエーション豊かだな……と思いながら、ピッッッッッ！！！！ ガーッッ！！！！ ギギギ！！！！ という爆音が鳴る中じっとかわいい動物を眺める。動物たちと目が合う。
……まあ意図はわかるけれども……それにしてもシュールすぎるな……。と思っていたら無事にMRI撮影が無事終わった。起きていたはずなのに夢でも見たような気分で部屋を出た。不安になる患者さんのことを考えてかわいい動物たちの映像を見せてくれるなんて優しい病院だ、と心の中でうなづく。
果たして検査結果は異常なしだった。脳梗塞も見つからず脳みそは綺麗とのことで安心する。が、脳に異常がないならそれはそれで次は整形外科か……。という気分になり落ち込む。先生曰くおそらく頚椎かな〜とのことで、自覚症状がありまくるため素直にうなづくことしかできなかった。整体に行くと整体師さんにドン引きされるほどわたしは姿勢が悪いのだ。あと首が凝りすぎている。
会計を待っている間５月の新刊の原稿を進めながら、MRI代金を支払った。財布に痛いけれども健康には代えられない。大事なことだから、ちゃんとやる。
ほしいソファを見に行くためにリサイクルショップのある神奈川へ行く。が、その前に、近所の桜が綺麗だったので近くのカフェでサンドイッチを買い、軽く花見をした。
そうして桜綺麗だなぁ、サンドイッチ美味しいなあと思っていたら親からLINEが届いた。
ハイキングに行っているようでたくさん写真が送られてきた。いいねえ、と返事をして桜を眺めた。
さて、ソファを見に神奈川まで行ったものの、実際に目の前にしてみると写真で見たよりあんまりかもしれないな……。になったので、とぼとぼ歩きながら帰宅した。自分が好きなものを見つけるのって、本当に大変だし時間がかかる。妥協しないとなれば尚更だ。でも、ほとんど毎日座るものだから妥協はしたくないし、部屋はおしゃれなものにしたいのでデザインも拘りたい。お金も……無限に出せるわけではないが……なるだけ予算内に済む範囲であれば出すつもりだし……。ともかく、可愛いソファと出会いたいなと思う。今のソファはunicoのswellaシリーズのものでテーブルと揃えており、これはこれでとっても可愛いのだが、模様替えをしたい思いがある。ともかく、可愛いソファに出会えるまでわたしは諦めない。
４月も二週目に入る。今週はなんとか小説を仕上げてアップする予定だし、原稿も7話中の4話まで仕上げなきゃいけない。毎週言っている気がするけれども、とにかく頑張らなければ……。