とうとう8月が終わってしまうと、大好きだった暑さもうっとうしく感じてしまう。夏の暑さは7月や8月だからこそゆるせるのであって……9月の暑さはむしろ早く過ぎ去ってほしいくらいだ。とは言いつつも、世間がすっかり夏のことをなかったみたいにうつろっているのを見ると寂しくなったりもしてしまう。コンビニの棚にもうハロウィンのグッズや絵が並びだすのを見て震える。SNSでクリスマスコフレの予告が流れてきて慄く。いくらなんでも世界の回るスピードが速すぎる。まだクーラーをつけて過ごしているのにクリスマスの話なんかしないでほしい。
今週のご飯。
数十年ぶりに眼科へ行った。わたしは昔から飛蚊症があって青空や白いものをまともに見れた試しが無いのだが、それがとうとう最近悪化してきたような気がして、何かあったら怖いしいい機会だと思ったのだ。目と歯は一生ものだから特に大切にしなければいけない。先人のその言葉を胸に、眼底検査を受けることにした。
今回初めての眼底検査だったのだが、眼底検査はこう……なんというか興味深かった。いままで受けてきた検査(CT、MRI、内診、各内視鏡など)とは異なる印象を抱いた検査で、なんだか新鮮だった。まず眼底検査は健康診断などでよくやる程度の簡易な視力検査を終えた後、次に行う本格的(?)な検査のため散瞳剤の点眼をしてもらう必要があるのだが、これが新鮮さを感じた要因のひとつだ。なにせ、専用の目薬をしてもらったあとは眼鏡をかけているのに徐々に視界がぼやけていったり、手元のピントが合わなくて(強制的にピントが固定され、自然に調整できない違和感がある)明らかに視界がおかしくなるのが自分でわかる。CTとかMRIとかは基本的に機械の中に入って撮ってもらうだけだし、内視鏡はご飯を抜いたりすればあとは麻酔が効いてる間に内視鏡が終わるわけなので、検査に至るための身体の変化はわかりにくい。その分、散瞳剤は如実で面白かった。わたしは近眼なので近くにあるものの方がピントが合いやすいのに、散瞳剤を点眼された後は遠くを見ている方が楽なうえ、眼鏡を外している方が快適だった。合法的に視界をおかしくさせられている感覚が面白くて、待合室ではへえ~とスマホを近づけたり遠ざけたりしていた。
その後、瞳孔が開いてから大きな機械の前でひたすら赤い光を追う検査をした。眼ってぽろっと取り外せない(※当たり前)わけなので、検査中はとにかく上を向いたり下を向いたり左右へやったりといろいろ忙しい。右上を向いてるつもりが向けていなかったりして、瞬きしちゃいけないタイミングで瞬きしたりもして、申し訳なくなったりする。そっか……こういう検査になるんだな……検査する側の技術というより患者側の努力に割とかかっているというか……と心の中でおもいつつよくわからない機械の前で眼をぐるぐるさせ、いいですよー! あっ今すごくいいです! お上手ですー! と担当してくれた女性の方に褒められてなんとか眼底検査を終えることができた。
結果として、眼に異常はなかった。本当に良かった。気になる症状についても先生に聞くことができたし、これからは定期的に眼底検査をやろうという意識も芽生えた。青空を見ると相変わらず細胞みたいなものがうねうねと動いていて、今日も元気だな~と思う。
Xで発注していたネオン看板が届いた。
タイムラインで見かけて気になり、サークル名で作成をお願いしていたものだ。とってもいい感じに仕上げていただいていて感無量である。光ると可愛い。点滅してもかわいい。
めでたく9月に出す新刊の本文脱稿を果たす。246ページで13万文字程度を収録したカバー付きのA6本が出来上がる予定だ。今回、カバー裏表紙を描いてくれたのはずっと仲良くしてくれているいつものフォロワーなのだけれども、今回もわたしの最悪汚字指示書き込みラフ画像からすべてをくみ取って理想通りの絵を描いてくれたので、本当に頭が上がらない。そうしてなんとか中身を完成させることができて安心しつつも、肝心のカバー表紙はまだ入稿できていないので緊張感は若干ある。イベントの前は心が明らかに弱るというか不安になるというか、ふらふらとして落ち着いていられないので毎日ずっと胃が痛い。どうか無事に出来上がっていますように。考えることと言ったらそればかりだ。楽しみなんだけど怖い。今年だけでももう4回目となるイベント参加なのに毎回こうなる。イベントとはそういうものである。
SFLでCRがなんとかixa相手に勝ち切り、25点獲得したのでほっと胸をなでおろす。前回、アウェイだったとはいえCAG相手に0-40だったので今回点を取れなかったら終わりだ……! と怖くなっていたところなので、ここぞというときに大将が点を稼いでくれてよかった。それにかじゅは今日も強かった。点数が点数なので安心はできないけれどもとりあえず次節も楽しみだ。
外に出て作業する日が多く、汗まみれでぶっ倒れそうになりながら仕事をする。小学生のピーク時でもこんな量のザリガニ見ることないだろ、と言いたくなる数のザリガニと対面し、悲鳴を上げながら仕事をこなした。甲殻類の見た目が今後一切駄目になりそうだった。
フォロワーさんとスプラ3で開催されていたビッグランで遊んだ。二次創作のアカウントで前々からスプラ3の話をされていたのを見かけ、いつか一緒にやってみたいな~とつぶやいたところとんとん拍子でご一緒することが決まったのだ。ディスコードで会話を始めた際にはふたりともおずおずと話していたものだけれども、サーモンランで猫を被りながら会話するのは死ぬほど難しいのでWAVEをこなせばこなすだけ自然となめらかに会話できるようになっていったのが面白かった。とはいえ、途中共通の話題について語ったりなんでもない雑談を交えつつも、「そうなんですよね、だから……痛ァ゛!! は?!」等となりがち(主にわたしが)なので、バトル中は会話できたようでできていなかった気がしてならない。3時間半も通話していたのに……! 若干の後悔までしているくらいだ。通話サモランやナワバリ自体はすごく楽しかったし、次もまた是非! と勇気をもって言えたのでまた遊ぶときこそもうすこしちゃんとお話しできたらな~という感じだ。落ち着きたい。敵に倒されてキレないようにしたい。
上野公園で開催されている藝祭2024に行くため上野に向かった。これは東京藝大が行っているイベントだ。Xで見かけてから気になっていて、主にはアートマーケット目的でお八つ時に伺った。(日中死ぬほど暑かったため)
別にこの日に限った話じゃないけれども、上野公園には相変わらず老若男女問わずたくさんの人が居た。上野公園、よくよく考えてみればすごい場所だよなと思う。動物園があり、美術展示もあれば博物館もあり、なんというか、文化と生命が集まりすぎている。ほぼテーマパークみたいな場所だ。個人的に上野公園にあるものでいつか行ってみたいな~と思いつつ足を運べていない施設としては子ども図書館や西洋美術館があるのだが、どれも半日で楽しむには惜しく1日かけて楽しみたい。ということはあと何回かはこの人ごみの中上野公園に来なければいけないわけで……。というか海外から旅行に来る人とか、上野公園めぐるだけで数日使ってしまうんじゃないか、とか考えながら汗をかいて早歩きで会場までを歩いた。
さて、アートマーケットの会場にたどり着いて素敵な作品を眺めたりする時間はとても楽しかった。変わった形をしていたりあまり見ないデザインのお皿やアクセサリー、かわいいポストカードにステッカー、これは発想の勝利だなあと思える雑貨がどのお店にも並んでいて、よかった。練り歩いている中で目を惹くものやいいものにもたくさん出会えたし、かわいいものも買えたし似顔絵も描いてもらったりなんかした。藝大近くにただよう独特の雰囲気がある道を歩けたのもよかった。けれどもこの日の上野公園はとにかくひどかった。何が? 設置してある自販機の飲み物が総じて売り切れていたことがだ。本当に総じて飲み物がなくなっていた。比喩でも何でもなく、全く無かった。赤文字の売り切れ表示、なにひとつ売ってない自販機に複数回絶望させられた。喉が渇いても上野公園付近で飲み物を買うことが一切できない、この地獄っぷりと言ったら! 飲み物を提供する店には長蛇の列ができあがり、飲み物を買うには駅に戻るのが一番いいという状況だった。なんというか、結構えげつない暑さをしていた上に飲み物がほぼ買えない環境になっていたので、倒れたりする人もででくるだろうなと怖くなったくらいだ。わたしは藝大にたどり着いてから発見した出店でようやく飲み物らしい飲み物が買えて運よく九死に一生を得られた感じだったのだが、そこで買えていなければ倒れていたかもしれない……と震えた。ちなみに藝大の自販機でも売り切れが続出しており、モンエナか缶コーヒーしか買えないトンデモラインナップ自販機になっていることが多かった。限界徹夜作業大学生向け自販機だった。
少し遅くに足を運んだので藝大の展示は絵画棟くらいしか見て回れなかったのだが、それでも面白かった。めちゃくちゃ上手い絵はそれだけで圧倒的な力を持つし、観察しているだけで感動させられる。絵、上手すぎるな……。と思わされるだけでなんだか満ち足りる。それに、今年多摩美の卒展に行った時も思ったけれども、そうした在校生の展示を見るのはもちろん、キャンパス内を歩けることがそもそも部外者的には面白いので大満足なのだ。壁に取り付けられたホワイトボードにかかれている内容、学舎の外に置いてある大きな木材や石材の数々、自分が通っていた大学とは全然違うなあと眺めながらキャンパス内を歩くのがもう楽しい。この日は厚底のコンバースで足をひどく痛めながら歩いていたけれども、ほくほくと満足した気分で帰ることができた。
とか言ってる間にだんだんとイベントが迫ってくる。やらなきゃいけないこと、やるべきこと、やっておいた方がいいことを見極めつつ着々と準備を進めている。このジャンルで参加するのはきっと最後になる。不備なく無事にイベントを迎えられますように。