2024年8月1週間目

a_waltz_at3pm
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公開:2024/8/11

8月になった。8月になったということは、毎日SSが終わったということでもある。

7月1日から7月31日まで、一次創作縛りでお題ツールは利用せずなるべく自分の考えたネタのみでSSを書く、というの決まりで書いていたものをどうにかこうにか、なんとか達成することができた。総文字数は目標の10万字を越えて12万字。なんとか走り終えることができて本当に良かった。

最後のSSを書き終えた瞬間、もうこれからしばらくは朝から晩まで今日は何書こう、と周りにあるすべてに目をやって血眼になってお題を探さなくていい、考えなくていいのだとおもえて気が楽になった。毎日SS中はありとあらゆるところにアンテナを張って何を書くか考え続けなくてはならないのだが、実際に書いて完成させることよりも寧ろこっちの方がしんどく思えることが多々ある。その上、たとえネタが思いつこうともこのネタ書くなら最低何文字くらいかかるだろうな、それって今日中に書ききるには結構しんどいよな……になってぼつにすることもしばしばあるのだ。自分のアウトプット力が低いせいなのだが、これがなかなかに堪える。

↑初めて毎日SSをやった時のスクショ。

そもそも毎日SSを初めてやったのは2022年の8月だった。始めた理由は単純なものだ。その年は年始からいろいろと忙しかったり卵巣嚢腫摘出手術を行った関係で長らく小説が書けておらず、小説を書く感覚を取り戻すために強制スランプ脱却企画と銘打って行った。その時はとにかく毎日続けることを目標にしていたから一次創作も二次創作も含めてなんでも書いていたし、お題ツールも使った。話の面白さや起承転結は二の次だった。

2023年は3月と8月に2回毎日SSを行った。一回目と同じくして一次創作・二次創作含めていろいろ書きつつも、8月に行ったものは一度SSを完成させられなかった日が生まれた結果そのまま崩れて行って、最終的に8月31日のお題を書き終えたのは結局10月末になってしまっていた。二度とああはなるまい、と思って挑んだのが今回の毎日SSである。反省点は山ほどあるけれども、今迄よりは自分を苦しめることができたし、成長できた点も多少は……あると思う……。多少は……。

誰かに何か言われて始めたわけじゃない。自分で勝手に始めて自分で勝手に縛りを作って自分で勝手に苦しんでいただけのことではある。それでも1か月ちゃんとやりきると決めたことを達成できると嬉しいし振り返ってみればなんだかんだ楽しかったと思える。文フリで出す新刊用のネタも溜まるし……。何より毎日ずっと小説に向き合い続けているからこそ自分のダメなところがわかるのも毎日SSをやるメリットだ。今年はもう一回やりたい。時間と余裕があれば……!

これは完走のご褒美に買ったケーキ。

今週のご飯。

おさない頃死ぬほど夢中になった漫画『しゅごキャラ』が令和になって新章スタートに伴い連載が開始されるということで、子供のころぶりに「なかよし」を買いに行った。

仕事終わりに向かった本屋に残っていたのはなんとラスト1冊で、子供のころしゅごキャラを好きだったわたしのような大人がたくさん訪れて買って帰ったのだろうか……と想像しながらその一冊をお迎えした。嬉しいのは矢張り付録の単行本表紙ステッカーだ。しゅごキャラを好きで居続けたこの人生と同様の時間をかけて大事にしたい。

そして久方ぶりに会えたしゅごキャラとその世界なのだが、よくないわけがなかった。日奈森あむは令和でもクール&スパイシーだし、真城りまは令和になっても十全にかわいく、アミュレットハートは令和にあってもわたしのあこがれで在ってくれた。幼少期の就寝前、朝になったらしゅごたまが枕元にありますようにと何度祈ったことか……。ガチャガチャで手に入れた「てまり」(なでしこというキャラのしゅごキャラ)のキーホルダーをポケットに入れて持ち歩き毎日大事にしていたなあとか、夏休みになると会える絵の上手い従姉のお姉ちゃんにいっぱいしゅごキャラの絵を描いてほしいと強請ったなあとか、あむちゃんのチェック柄しゅごたまポーチを持っている友達にお願いして遊んでいる間だけ腰に付けさせてもらったなとか、読んでいるといろんな思い出がよみがえった。青春の再来、信じられないくらい嬉しい。令和のほしな歌唄のキャラなりもめちゃくちゃ見たい。なでしこ(なぎひこ)―! 帰ってきてくれ……!

RAGEのスト6イベント参加のため、友達と東京ビッグサイトへ行った。前々からずっと楽しみにしていた念願のスト6現地観戦イベントだ。

これがもう……とんっっっっでもなく楽しかった!! 本当に、とんでもなくだ。行ってよかった!

メインの対戦が始まる前にまず会場に入ったのだが、そこでは出場する選手に対する応援ボードなるものを書けるということで、わたしはCR所属のプロゲーマー・かずのこ選手に対しての応援ボードを書いた。かじゅの竹槍とんおりを生で見たい……! の気持ちだ。

(運が良かったおかげで配信にがっつり映った)

そのあと会場をぶらぶらとし、写真を撮ったり対戦している人たちを見たりジュリのパネルに並んだりしたのだが、一番良かったのはコスプレイヤーさんとの撮影会だった。キャミィ・ジュリ・春麗・リリーのレイヤーさんがいらっしゃって、全員もれなく滅茶苦茶顔が小さく滅茶苦茶スタイルが良く、当然ながら全員超絶美形の方ばかりでのけぞった。顔の大きさとお腹がどちらともわたしの半分しかなかった。

撮影可能とのことで一緒に写真も撮っていただいたのだが、レイヤーさんはみんな親切で「肩に手置いてもらって大丈夫ですよ!」「そのポーズいいですね! やりましょう!」「もっと近づいて下さい!」と言ってくださって、完全に気持ちの悪いオタクの挙動で友人にツーショットを撮ってもらっていた。本当に良かった。まだイベントが始まってもないのにこの時点でかなり大満足だった。

撮影を終えてから西4ホールのイベント会場に移動した。そこは前方にステージが誂えられ、ステージの前からずらっと大量の椅子が並べられており、大画面のモニターで対戦の様子を映し出してくれるような空間に成っていた。わたしと友人はS席の中でもすこし後ろぎみの席で、出場する選手の姿を生ではっきりと捉えられる距離に居たわけではなくともぼんやりと姿が確認できる位置に居た。始まるまで、友達にずっとスト6の説明をしていた。

そしてとうとう開始時刻を迎えるのだが、……始まった瞬間大盛り上がりで、その時点でもう楽しかった。いつも配信越しに見ていたハメコ。さん、アールさん、ふり〜ださん、どぐら選手に立川選手、大和さんが出てきただけでテンションがマックスだった。そんな調子だったので、チーム入場の時なんかは……お察しの通りだ。入場の時点ですでに声は枯れ気味だった。なんて楽しいイベントなんだ……現地観戦スト6ってやつは……!

ひとつひとつの試合に言及しているととんでもないことになるのでまとめて感想を言いたいのだが、とにかく楽しかった! 面白かった! 盛り上がったし、最高だった……! コンボが決まったり差し返したり、インパクトを返したりSA・CAの演出が入ったり、ジャスパの都度会場全体から大きな歓声が上がっていた。入場時の掛け声も本当に楽しくて……! 特に盛り上がったのはかじゅvsマゴさんのCA応酬、なるおジェイミーかじゅキャミィのインパクト返し、釈迦さんのマリーザ変更・その試合でのコンボ掛け声、こく兄vs高木の3位決定戦、セロスさんvsたいじの一位決定戦だったように思う。もちろんそれだけでなく全試合楽しかった! イベントが終わった今、出場していたストリーマーやプロゲーマーのみんなが「今までで一番、最高に盛り上がったイベントだった!」と話していた切り抜きを追っているけれども本当にその通り、始まりから終わりまでずっと盛り上がったイベントだった。終わった頃には声がガラガラになり、涙ぐんでもいた。参加できてよかった、と心から思った。また次があって行くことができそうなら、絶対に行きたいと思う。ドンピシャチーム準優勝おめでとう! かじゅ全勝おめでとう&とんおり最高だった!!

イベントを見終えた後は友達と別れて急ぎ足で駅に向かい、電車に乗った。会社の先輩や同期、後輩と花火を見に行く約束をしていたからだ。

約束していた駅に降りてからは、人ごみにまぎれてのんびりと歩きながらコンビニで買った焼き鳥を口にしつつ花火を眺めていた。花火大会に行ったのは数年前の琵琶湖花火大会が最後だったのだけれども、久しぶりにちゃんと空に打ちあがる花火を見ることができて感動した。打ちあがるたびに鳴る破裂音を聴きながら、破裂しては重なって散っていく火の粉を見上げながら、綺麗だな~というよりかはいちいち、小説で書くとしたらなんて表現しようか……とずっと考えていた。

それからは完全に花火が打ち終わる前に引き上げて、隣駅にイタリアンの晩御飯を食べに行き、カラオケに行った。カラオケには日付が変わるまでみんなで居たのだけれども、……有難いことに日付がちょうど変わるタイミングで誕生日を祝っていただけた。プレゼントに美味しい紅茶をもらい、ハッピーバースデーの曲を歌ってもらい、新しく歳を迎えて初めて言った言葉はありがとうございます、だった。歳をとるにつれ誕生日のことを割とおざなりに扱いがちなのだが、こうして祝ってもらえるのは本当に嬉しい。幸せだな〜と噛み締めながらベッドに潜った。

翌日はフォロワーと朝から船橋アンデルセン公園へ行き、向日葵畑を見に行った。2024年やりたいことリストに「向日葵畑に行く」と書いていたので、それを達成しようと思ったのだ。

ほとんど開園時間と同時に行ったからか、人が少なくてよかった。人生で初めて訪れた向日葵畑は綺麗で素直に感動した。なんと言っても、快晴の青に黄色がよく似合う……! 夏に咲く向日葵の花弁が黄色なのは運命だな、と思いながら向日葵の咲き誇る迷路を楽しく歩いたりしていた。とはいえ昨今の夏らしく激暑だったので、フォロワーとぜえはあ言いながら施設内をゆるやかに回った。ボートを漕ぐ体験をしてお互い下手すぎて笑っていたり、頭だけのカブトムシが道に落ちていて悲鳴をあげたり、謎のオブジェに首を傾げたり、あまりに夏すぎる道が目の前に広がる様にテンションが上がったり、アスレチックで遊んだり水遊びをしたりなんかしていた。やっていることも見える景色もあまりに夏休みすぎて、帰る頃には汗だくだったけれども本当に楽しかった。いい夏の思い出ができたなあと思う。

そのあとは六本木で予約していたケーキを受け取ってわたしの家でそれを食べた。ケーキは長らく食べたかったSMILE LABOさんのステゴフロマージュである。

六本木にお店があるのだが、店内にはこんな感じで恐竜チョコレートのサンプルなんかが置かれていて可愛かった。恐竜が大好きな人間的にはこれをグッズ化してほしいし、家に置物として欲しいくらいだ。

味は当然おいしかった。あっさりとした甘すぎないチーズケーキだったのだけれども、底に敷いてあるビスケット生地がさくさくでよかった。ケーキを美味しいね〜と食べながらフォロワーからは誕生日プレゼントとして手作り納豆キットと「なんか自由研究したいって言ってたから……」という理由で簡単な実験キットをいくつかもらった。自分じゃなかなか買わないものばかりセレクトしてくれるので嬉しい。付き合いも長くなってきたおかげか、フォロワーは本当にわたしのことをよくわかっている。有難い。

冷麺やチーズダッカルビといった韓国料理を晩御飯としてUberで頼んだあとは、もらった実験キットで早速冷やしカイロなるものや温度で色の変わるスライムなどを作りつつも、鬼滅のアニメを見たり委員長の動画を見てだらだらしながら二人で笑っていた。あ〜こういうのがずっと続いたらいいよな……というような空気が部屋には漂っていて、とてもよかった。晩御飯を食べた後は解散したのだけれども、ここ数年で一番楽しい誕生日が過ごせたなあとしみじみ思う。

さて、このようなじっとりとした暑さの中にいると夏が永遠に続くように思えてならないけれども、この暑さは一年のうちでも刹那的なものなんだよなあと汗を拭いながらいつも青空を見上げている。なんでこうも早く過ぎ去るように思えてならないのだろう、わたしはいつだって夏が惜しく、ずっと夏が恋しい。夏の中に在ってもそうだ。だから、夏の暑さをできるだけ忘れないでいられるよう、肌が焼かれる感覚さえ愛おしむ。ええ、と他人に引かれてもだ。8月はまだ続く。

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自我の置き場(1週間日記・本と映画感想記録)