2024年8月4週間目

a_waltz_at3pm
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公開:2024/8/30

お盆休みとは打って変わってこの1週間は特に何もしなかった。というか出来なかった。新型コロナウイルスに罹患したためだ。

実家から帰ってきて、買ってもらった雑貨を飾ったりコスメの断捨離をしたりかわいいサボテンを迎えたりして、さあ休み明けの仕事も何とか頑張ろうかと思っていたところでコロナに罹った。東京に来てからというものの、一度も罹ったことがないことを自慢に思っていたというのにとうとう……!!

最初の違和感は喉だった。検査して陽性が出てからは矢張り……という感じではあるのだが、そもそもわたしは風邪をひくとき大抵のどの痛みから始まるのでコロナなのかいつもの風邪なのかわからなかった。どちらにしろよくなかったのは、発熱する前夜に喉が痛いにもかかわらずお風呂場で「白い雪のプリンセスは」を熱唱したことだ。昨年の夏終わり、42度もの熱をたたき出し入院の一歩手前まで喉が腫れた急性咽頭喉頭炎に罹患した時も、高熱が出た原因は喉が痛いにもかかわらずカラオケでさんざんがなり「ロキ」「逆光」を大声で歌って喉を傷つけたせいだったので、そろそろ学習してくれないと本当に身がもたない。いい加減にしてくれ…… 喉痛めてるときに全力で歌うな もう

仕事が始まって早々体調に違和感を感じ、前夜盛大に指さきを包丁でたたき割ってしまったことから劇症型溶連菌なんかも恐れていたのだが耳鼻咽喉科に行って速攻陽性の結果が出たので、おとなしくスーパーで数日分の食料を買いこんでからはベッドで休んでいた。多分、aespaのライブでもらって帰ってきたんだろうなあとか思いつつ、一緒に居た友人にコロナに罹ったことを伝え、職場にも自宅療養する旨を連絡し、あんまり熱が出ないといいなあと祈りつつのどの痛みに優しいゼリーを食べていた。コロナに罹っていることが分かった日の夜はSFLがあり友人と通話しながら観る予定をしていたのだが、当然そんな元気はなかったのでLINEでぽちぽちメッセージを打ち合いながら観戦していた。ひと先ずCR初勝利おめでとうございます! かじゅの大逆転劇に興奮しっぱなしだった。

2日目からはのどの痛みがひどくなり、咳やら痰やら鼻水やらも出始めた。どうせ家に引きこもるしかないのなら本を読んだり映画を観ようと思っていたのだがそんな元気もなかった。痛みが邪魔で集中していられないのだ。映画は「丘の上の本屋さん」を観たきりそれ以外観れなかったし、9月の原稿も大して進められなかった。健康が恋しい……と呻きながらアイスを食べていた。

時間を空けつつもロキソニンを飲んでいたおかげか熱が下がるのは早かった。最近ワクチンを打てていなかったのでとんでもない高熱が出るんじゃあ……と震えていたのだが、熱はそこそこにとにかく喉の痛みと咳が辛かった。体感的に絶対副鼻腔炎だな……みたいな鼻詰まりまで起き、正直熱が無くても体はくたくただった。とはいえ鼻が詰まりすぎていたり横たわると咳が出たりしてうまく眠ることもできず、ご飯もちゃんと食べられず、薬を飲んで次に薬が飲めるようになるまでの空いた時間は1か月ほど触っておらず離れられていたスプラトゥーンを開いてどうにか時間を溶かしていた。鉛筆を練習したり竹の勝利数を1000にしたりし、久々のプレイで手首を普通に痛めたが時間を早くに昇華するという意味ではやっぱりあのゲームほど適したものもない。しんどい間はゼリー→薬→スプラトゥーン→ゼリー→薬→スプラトゥーンでなんとかやり過ごしていた。

そうしてげほげほごほごほッウエ~もうやだよ~とか言っているとき、会社の同期から「コロナって聞いた! 要るものがあったらなんでも言ってね!」という女神みたいな連絡がきて、あまりの有難さにほとんど泣きながら龍角散とはちみつと冷えピタをお願いしたりなんかした。定時後、届けておいたよーという連絡を受けてドアノブにかけられた袋の中身を確認するとそこには頼んだものだけでなくおいしそうなゼリーまで入っていて、持つべきはやさしい同期すぎるとすぐにお礼のメッセージを送ったものだ。そのゼリーには助けられた。ほんとうに。

体調を崩しながら食べたご飯。

薬を飲み続けたおかげで、土日に差し掛かったころにはようやくのどの痛みがましになった。嬉しい! のだが、このタイミングで味覚と嗅覚が感じられなくなってしまった。治ったお祝いにと買ったカルディのおいしいシナモンロールにMOWのさつまいも味アイスクリームを乗せても大して甘みがわからない有様である。シナモンを爆掛けしてもわからない。においも大して感じない。虚無を口にする虚しさもありながら、これが……噂の……! という感じだった。母もコロナに罹った際味覚が消えたと話していたので、血筋なのかもしれない。2週間くらいは味がわからなかったという母の経験談に戦慄しつつ、一蘭が食べたいな……とあの濃厚なとんこつスープに焦がれた。味覚と嗅覚を失ったことで、まあこの経験も何か小説に生かせるだろう多分……と都合よく解釈しているし、ある種FE風花雪月のディミトリ(凄絶な過去のせいで味覚を失ったキャラ)の気分を味わえているようなものだし……などと言い聞かせつつ食事をやり過ごしている状態だ。亜鉛のサプリが効くらしいので早速飲もうと思っている。

このころあったことと言えば、買ったポスターが届いて貼ったことくらいである。

買ったばかりのサボテンや雑貨なんかも新調し、なんとなくテレビ周りを整えた。他にも時計とか椅子とか、家具関係で欲しいものが沢山あるのだが9月のイベントが終わるまではいったん我慢である。

コスメの断捨離などとりあえず軽い模様替えだけをして、今はコロナになってしまったうちにすっかり進んでやってきた秋の足音におびえている。このままじゃまた、近いうちにいずれ、あっというまに大嫌いな冬が来てしまう。ずっと夏でよかったのにな、夕方になると涼しくなって気温に、湿度を探してしまいながら八月の終わりを過ごしている。

@a_waltz_at3pm
自我の置き場(1週間日記・本と映画感想記録)