2024年8月5週間目

a_waltz_at3pm
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悔しいけれども認めるしかない。この夕暮れの涼しさ、蝉の音は変わらないのにどことなくあのひびきから感じるものさみしさ、穂をつけ黄色く染まる田んぼ、クーラーをつけるほどでもない夜の気温、夏物のSALE、確実に秋が来ている……夏が終わろうとしている……その片鱗を感じる……! それが死ぬほど嫌……!

最近は9月に出るイベントの新刊作業に追われている。今のジャンルで出す最後の本になりそうなので、悔いなく作ろうと心がけていたらいろいろと作業が積み重なっていてそれなりに忙しくなってしまった。無配とノベルティに関してはノータッチだし……おまけに、書き下ろしの話をぽつぽつと書いていたら次から次に話数が増えていってしまい、一体どうしてこんなことに……? とはてなマークを浮かべながら爆速でキーボードをたたいている。3万字と少しだったはずの書き下ろしが、今は5万字にいきそうな勢いである。それでもまあ、書ききって満足したものをだしたいという気持ちの方が強いので、いろいろとこなしている最中だ。無事に脱稿できるよう踏ん張っている。

コロナのせいで無くなっていた味覚と嗅覚が徐々に戻りつつある。口に入れたものの味がする嬉しさと言ったら……! 味がするだけで日常のストレスが3割くらい解消され始めたので、ご飯はやっぱり大事だとしみじみ思う。ただやわらかくてつめたい何か、でしかなかったアイスがちゃんと美味しい。

今週のご飯。

友達と二子玉川にヒロアカの映画を観に行く。台風の影響を受けないか心配だったけれども、電車は無事動き雨も大して降らなかったので本当に良かった。友達はわたしに誕生日プレゼントを、わたしは友達に帰省のおみやげ(天下の茶の菓だ。京都のお土産で一番おいしいと思っている。食べたことのない人はぜひ。)を渡し合い、韓国料理を食べてから映画を観た。何かと話題になっていたからと誘ったのはわたしで了承してくれたのは友達なのだが、その……よくよく話を聞いてみれば友達はヒロアカを体育祭編までしか観ておらず……誘ってしまい本当に申し訳ない……! と映画の開始直前で謝り倒した。だって時間軸的に今回の映画は最終決戦前なわけで、映画内でデクは複数の個性を使うしミリオだって出てくるし、わからないことがたくさん出てきてしまう。とりあえず始まるまでの時間を使って説明できるところは説明して、映画に臨んだ。感想は映画録でまた書こうと思うけれども、アニメ映画に求めてるのは映画の超絶作画で動くキャラクターたちなので、その点においては大満足の映画だった。あと、ヒロアカにしては珍しく明確にLOVEをしていたので、へえ~と思いながら眺めていた。ジュリオがオタクに人気な理由もよくわかった。

映画を観終えた後、蔦谷家電の中に入っていたALL GOOD FLOWERS(年始に通販でラグを買ったお店。マーガレットのデザインが特徴的でかわいいのだ)でマイバッグとマグカップを買った。部屋につるしたり置いていたらいいワンポイントになりそうだなと思ったのだ。友人は育てている植物をケアする用の栄養剤を買い、流れでそれからぶらりと買い物をした。友人が手芸屋でぬいに付けるワッペンをどれにしようかと悩んでいる様を眺めたり、

プリンアラモードを食べたり、指輪やらルクルーゼでお皿を買っては表示される支払金額を前に「まあなんかあったら来月終わるまでに死ねばいいから……(?)」とかなんか言ったりしながら、盆休み中にしたことや行ったところの話などなんでもないことをぽつぽつしゃべっていた。 大爆笑するだとかそういうわけではないけれども、時折共感したり、相手の話に驚いたり、今年が残り少なくなってきたことにさみしいねとうなづきあえることのできる友人がどれほど大切かと噛みしめる。友達がくれたスクラブはいいにおいがした。さすがだ。

会社の同期にヒロアカを貸していたらそれを返しに家まで車で来てくれたので、ドライブついでに一緒にお昼ご飯を食べた。王将で天津飯と天津チャーハンをそれぞれ食べながら、辞めゆく同期の背を見送るばかりの自分たちはこの先どうしようか……とあまり明るくない話題でもちきりになる。ご飯を食べた後は蔦屋書店に行き、わたしはよさそうな本が無いかうろうろしていたのだが、同期が本の詰まった棚を見上げながら「誰かと本屋に来るのはほとんど初めて」「本屋なんて年に2、3回しか行かないから新鮮」などと言うので心底驚いてしまった。そんな人間、いるのか……!? といった感じだった。なにせわたしなんかは週に多くて3回、少なくても1回は必ず本屋に行く。友達と遊んでいたらほとんど必ず本屋に行くし、本屋で最近読んだ本やお勧めの本、昔読んでいた本や面白そうな本、とにかく本の話に花を咲かせるのが好きなのだ。本屋をゆったり回って人としゃべるのが好きだし、一人で居る時も新刊の積まれた机を眺めたり雑誌の表紙をちらと見たり前から気になっていた漫画や本を今度こそ買おうか迷うのが好きだ。本屋はわたしにとって特大の娯楽施設で、時間を潰すのもなにをするのにも利用するくらいなのだが……わたしがそんな調子で死ぬほど驚いていると、そんな頻度で本や行く人が居る方が驚くよ、と言われてしまった。確かにそうだ。そっかあと言いながら、それぞれ欲しい本を見繕っていった。

お互い、最終的には数冊の本を購入した。同期は「久々に来れて楽しかった。本屋っていいなあ」と言っていたので良かった。わたしはそのあとケーキを買い、買った本を読んでほくほくとしていた。もう本棚に入りきらないので、そろそろ扱いを考えなくてはなあと思う。とはいえ本は月に何百冊と出るわけで、それに対応し得る本棚がないことこそ問題なんじゃないだろうか……という気さえしてくる。電子書籍が嫌いなわけじゃないけれど、頁を捲ることに読書の良さを感じている人間なのd、四次元本棚ができたらな~などと考えて休日を過ごした。

っていうかもう九月だよ~!!!!!! 

@a_waltz_at3pm
自我の置き場(1週間日記・本と映画感想記録)