2024年3月1週間目

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母親から、「今年もお雛様出したよ」との連絡があった。母が子供の頃、祖父(わたしにとってはひいおじいちゃんにあたる)から貰った我が家のお雛様はほぼ全段が揃っており、こうして見ると本当に壮観である。母親が毎年欠かさずケアをするおかげで、虫に食われてもいない。素晴らしい。

わたしが実家を出てからも、あんたの代わりに病気や不幸をもらってくれるはずだからと両親が毎年出してくれて報告を受けるのだが、実家に住んでいた頃は当然わたしもお雛様を出すのを手伝っていたので、出す人間が一人減ると大変だろうな……。と自らの記憶を思い出しながら写真を見て毎年思う。これを押入れの奥から出して組み立てるとなると、丸1日はかかるのだ。人形遊びが好きだった幼少期は三人官女に楽器を持たせて五人囃子に太鼓を持たせ帽子を頭に乗せながら、お雛様とお内裏様をキスさせあって母親にしこたま怒られたものである。

我が家のお内裏様とお雛様の隣には折り紙製のお内裏様とお雛様も飾られる。それは多分……わたしが幼稚園の頃とかに折ったものだ。毎年飾られているのを見て、まだ残ってるのかと苦笑してしまうものの、大事にされているのを見ると嬉しくなる。まさか幼稚園ごろのわたしも、大人になってまだ自分の折り紙が飾られることになるとは思わなかっただろう。

(低画質なのはこの元画像が10年以上前のものだからなのだが、)わたしの家ではひな祭りのたびに母がお寿司ケーキを作ってくれた。わたしは酢飯を作るのをよく手伝って、うちわを振る手首が怠いと文句を言っては香りたつ酢の匂いに顔を顰めていた。今でもこうして写真を見ると美味しそうだなあと思うし毎年楽しみにしていたなあと当時のワクワクが思い出せる。可愛くておいしくて大好きだった。

書き続けていた小説がようやく完成し、pixivに投稿することができた。二週間前はほぼ真っ白な状態で、このままじゃ原稿が死ぬ……! と詰んでいたところからなんとか取り返せて本当に良かった。今の自分が書ける限り最上のふたりの話を書いたので、興味がある方に読んでもらえると嬉しい。凄まじいスランプの中にあったけれども、文章も頑張った。

書いていた時の別垢のポストをまとめた。ご覧の通り苦しんでいる。3万字を超えると自分の中ではだいぶ難産だ。向き合い続けていると苦しいし、何を書いてるのかわからなくなってくる。だからこそ、ちゃんと書けて良かったと心の底から思う。

別垢でこの小説を投稿した旨のポストをRPしたら暫くの間浮上していなかった相互が反応してくれて、同じ界隈にいるのを知ることができた。オタク、こういうふうに再会したり巡り会ったりを繰り返すんだよな、と噛み締める。

というかこの1週間はほとんど原稿の毎日であった。pixivに上げる話と新刊の書き下ろし①に時間と生活を捧げた。矢張りわたしの場合、二次創作に熱を注いでいると部屋が荒れる。部屋が綺麗になり掃除に余裕を割けるようになったのは粗方完成形が見えてからのことだ。皿を洗う時間すら惜しい。

生活が荒れていた中でもご飯はちゃんと食べた。

これはさつまいもと小松菜と新玉ねぎと油揚げの味噌汁にいつものラー油納豆、それからもやしやらねぎやらを鶏肉と一緒にニンニクで炒めた丼。

そういえば電子レンジでゆで卵を作れる画期的な機械を買ったのだ。このおかげで気軽にゆで卵を作れるようになった。一人暮らしをしていて初めて知った、ゆで卵を作る面倒くささ……。わたしがおかずによく目玉焼きを乗せるのはゆで卵を作るのが面倒で目玉焼きの方が作るのが楽だから、という理由からなのだが、このゆで卵メーカーのおかげで今後はゆで卵を乗せるか目玉焼きを乗せるか気軽に迷える。嬉しい。

漬けアボカドねぎとろ丼の温玉乗せ。この温玉は電子レンジでチンして作った。

長ネギとささみのペペロンチーノにお味噌汁、それからピーマンと新玉ねぎのツナ和え。この温玉も電子レンジ製である。

これは白菜とネギとニラのミルフィーユ鍋。あとはお馴染みのおかずラインナップだ。ミルフィーユ鍋は2日に分けて食べた。野菜をたくさん食べられて良かった。

国立新美術館で飼った、なんでも猫の形にできる入れ物を使ってご飯を猫の形(?)にした好きなおかず乗せプレート。休日出勤日の夜ご飯なので簡単に済ませた。

これは休日出勤のご褒美・麗しのガトーショコラである。

ポケモンプレゼンツを見る。レジェンドシリーズの新作はアツい。しかもおそらく、ジガルデに焦点を当てた新作! 楽しみだ。

CAPCOM CUP XのGRAND FINALSを見る。優勝はルークかな~と思っていたらジュリが優勝したので驚いた。UMA、うますぎる……!(※ギャグではない)スト6のキャラだとジュリが推しなのでかっこいいジュリを見せてくれて感謝だったし、特に強いと言われているわけでもない中堅キャラでの100万ドルドリームはすごい。会社のデスクで思わずガッツポーズしたくらいだった。

閏年の日、利用していた駐輪場から通勤に使っていた自転車が盗まれた。会社へ行こうとした朝に気づき、嘘……? と思いながら駐輪場を探したがやっぱり無かった。慌てて車通勤している先輩に電話して訳を説明し、ひと先ず助手席に乗せてもらって会社に行く。まあ自転車が盗まれたのも笑い話になるよなと思いつつ仕事場の人に「なんか自転車盗まれちゃったぽくて~笑」と軽い口調で話すと皆から真剣に心配されてしまった。大丈夫? 警察行った? 防犯用の番号わかる? もしかしたら見間違いかも、一緒に探しに行こう、と声をかけられながら、やっと、結構とんでもないことが起きたんだなと実感する。然し、結局翌日になっても見つからなかったので自転車を買うことにした。上司に自転車が盗まれたことを伝えると「きっと四年に一度しか盗まれないよ、大丈夫」と言われる。わたしに自転車を譲ってくれた元の持ち主である先輩に盗まれた報告をすると、「どんまい」「がんばれ」と励ましの言葉をいただけた。可愛い自転車を買う機会を得られたと思うことにする。

生活の中で早起きが一番苦手で苦痛なのだが、土日とも6時前に起きて仕事に行かなきゃいけないのが確定してメソメソしていた。早起きが苦手なのは単に寝られないからだ。慢性的に睡眠時間が不足しているのに加えて今、ストレスやら自律神経のくずれから中途覚醒がひどい時期なので本当に参っている。それでも、朝早起きして仕事に勤しんだ。一緒に働いていた先輩からは、さむいね~とコロッケを奢ってもらえたりした。

おばあちゃんの誕生日だったので電話した。おばあちゃんはわたしの名前をずっと覚えていてくれるし、膝は悪いけれどとても元気だ。よく喋る。愛おしい。ずっと長生きしてね、と言ったら今夜はいい夢が見られそうだと返された。おばあちゃんにとって、ずっとそういう存在でありたい、と思いながら電話を切った。

母親の大腸・胃カメラの結果を知る。胃はポリープがあったけれども良性、大腸はポリープを取って病理検査結果待ちとのことだ。概ね問題がなかったようでほっとする。自分の体の不調や病気について気になり出してから、周りのことも心底心配するようになってしまった。母はご飯食べられないのつらい、くらいしか考えていなかったのに、わたしは母から内視鏡の検査明日~と連絡を受けた夜、不安で眠れなかった。ずっと健康でいてほしいのだ。お願いだから。

念願叶って「セララバアド」のランチの予約が取れる。3月9日、来週の土曜日だ。これで昨年に2024年の目標として据えていた、分子ガストロノミーを使った料理を食べることができる! ずっと食べたかったので、ものすごく楽しみだ。写真も撮るし、もちろん日記にも書く。

今週は原稿と仕事くらいしかなかったなと思っていたものの、書き出してみると案外色々あった。人生って多分ずっとこんな感じなのだろう。日記をつけることで覚えていられることがある。来週も頑張る。頑張って、生きてゆく。

@a_waltz_at3pm
自我の置き場(1週間日記・本と映画感想記録)