11月4週間目

a_waltz_at3pm
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公開:2024/11/25

朝、吐き出す息が白くてそれだけで外に出るのが億劫になってしまうのに、通勤時に自転車を漕がなきゃいけないのが本当につらくて仕方ない。風を顔に受けて自転車を漕いでいる時間、あんまりに苦痛すぎて泣きそうにもなる。寒いとかつらいとかそういうレベルじゃない。自転車を漕ぎながら「この環境を取り巻くすべてが嫌~!」と泣く、イヤイヤ期の子供を真似たあの秋山のようになりたいのだ。冬の自転車の辛さと言ったら何にも代えがたい。夏の通勤はあんなにも楽しかったのに……。冬に自転車を漕いでいると思わず言いたくなる。わたしが一体何をしたって言うんですか? こんな酷い目に遭うようなことしましたか?

今週のご飯。冬だからと鍋をする代わりにとにかく蒸しまくりである。せいろはいい。洗い物が少なく済むうえに本当においしい。

有給を取得し、めでたくLEGENDUS師弟杯の当日を迎える。前日の夜に出演者への差し入れが可能との情報が出たので、慌てて手紙を書き差し入れを購入することにした。36歳妻子持ちがもらって嬉しいものって一体……? という感じだったのだが、まあ冬だし、もう40手前なわけだし、ということで肩こりや冷えに効く入浴剤と冬の乾燥予防にいい蜂蜜のど飴を買った。美味しいものを、とか好きなものを、とかではなくいたわる方向に全振りした差し入れである。

差し入れの準備をしたり応援ボードを改めて描き直していたらすっかり出発しなければいけない時間になって、慌てて準備する。念のためにとAmazonで買った双眼鏡を詰め、応援絵を描いたスケッチブック、CRストアで買ったかじゅのアクスタも忘れず持って家を出た。

後楽園ホールは東京ドームの近くにある。近くっていうか、施設内? にある。水道橋駅の西口から5分と経たずして到着するそこは、わたしが到着した16時ごろには既にたくさんの人たちが居た。とはいえ、後楽園ホールの客席数は1400人程度とのことなので、そこまで大人数ではない。入場列に並び、本人確認を終えて、会場に入るまでそんなに時間はかからなかった。

会場に入って先ず感激する。す、すごい……! ここが格闘技の「聖地」として名高い後楽園ホールか……! ライトがまぶしくてすごい。中心に在るのは本物のリングで、それを囲うように客席が連なっている。リングの中にはゲームセンターでよく見る椅子が置かれており、スト6の画面を映したモニターが置かれていた。本当にここでやるのだ、ストリートファイターを……!!!!

無事自分の席を見つけた後はいったん軽食を買いに行き、吊り下げられているポスターなどの写真を撮ったりしていた。こうやって、各チームのポスターがいろいろと配置されていると本当に格闘技のイベントっぽくていいな……、と思う。あと、来ている人たちみんないい人で、写真撮影の場所では謝罪が飛び交い、どうぞっどうぞ!! が発生しまくっていた。そのおかげかわたしは席の運もすごく良くて、同じ列の人たちには恵まれたものだった。高木・わいわいさんチームを応援しに来ていたカップルのおふたりや、ゼロストを応援しているお姉さんなんかがいらっしゃったのだが、皆さん、列出る時は言ってくださいね! 遠慮なく! と言ってくれたり、声出ちゃうと思いますすみません、と言ったら、いえいえ! 一緒に盛り上がれるの嬉しいです!! と返してくれたり、初対面であるにもかかわらずそれぞれの推しの話をしたり、わたしの持ってきた応援ボードを褒めてくれたりした。この時点じゃまだ何も始まっていなかったのに、もう感動していた。本当になんて楽しいんだ、ストリートファイター6のオフライン観戦は……!!

18時を迎えると、イベントがスタートした。わたしの席はやや後ろで遠めの席、ではあったのだが、それでも出演者のみんなが居る場所やリングのようすは余裕で見えるし、とても近く感じられた。双眼鏡要らずだ。すくなくとも、夏に行ったRAGEのスト6オフラインイベントよりはよっぽど見えた。

挨拶や各チームからのコメント後、予選で決まった組み合わせにしたがって戦いは始まっていった。試合に参加しないチームは会場の奥の席に座っていたのだが、出番のあるチームはそれぞれ、西側と東側からキャラクター専用の戦闘BGMと共に、使用キャラが印刷された旗のようなものを背負ったりたなびかせながら入場してくる。それが格闘技らしくて大変良かった。

リングに乗り込み、レフェリー役のおにや(事前情報が一切なかったため、おにやの登場には驚かされた。さすが、盛り上げ役として申し分ないし何よりも、アドリブで場を繋ぐ能力がありすぎる。)がそれぞれのチームからコメントをもらう。なんでそんなレフェリー役が似合うんだこの男は……。やったことないくせに……。と思いつつもその後、1回戦で戦うジェイミー・豪鬼チームの師弟が席に着く姿に心臓がどきどきとし始める。間もなくして試合がスタートするや否や、開始と同時に観客席から上がる雄たけび、歓声、「やったれ!!」などのガヤ!! あ~~~~これこれこれこれ!! と気分が高揚して仕方なかった。楽しすぎる。

2ラウンドを取ってから互いの弟子が師匠からアドバイスを受ける時間があるのだが、そうした試合の合間になると、小休止ということでランドガールさんたちがリングに上がって来て観客席に手を振ってくれるような仕切りになっていた。最初、師弟杯にラウンドガールさんが出るという情報をSNSで目にしたとき、何故ラウンドガールさんが……? と思っていたのだが、本物(?)のラウンドガールさんを前にするとその疑問は消え去った。ラウンドガールさんたちがあまりにかわいくて美しくて、あまりに良かったためだ。遠目で見てもわかるスタイルの良さにお顔の小ささ、そのかわいらしさ……。こんなにも美人な方に手を振ってもらえることなど人生でそうそうないので、小休止でラウンドガールさんが観客席に手を振ってくれるたびにわたしは手を振り返していた。試合外でも楽しい。それがLEGENDUS師弟杯、後楽園の陣であった。

時間は押しつつも、トーナメントは順に消化されていった。煽り合いの豪鬼VSジェイミー、感動の一戦だったブランカVSジュリ(試合後、マゴさんが高木を抱きしめるところでえげつない量の涙が出た。そういうのに弱い。)、因縁の対決ザンギVSガイルを経て、……わたしの大本命対決であるマノンVSキャミィの番がやってきた。

わたしが生のかじゅを見たのは今回が二度目だったのだけれども、やっぱりこう、若干猫背で結構細くて、一見データキャラっぽいのに、この見た目に反してあんな苛烈な攻撃ゴリ押し竹槍プレイスタイルの人には到底見えないのが本当にいいギャップだな……としみじみ思ったりしていた。ギャップのある人間が好き!

叶のパネルを持ってかじゅがリングに入場してくる時はめちゃくちゃ声を出したし、立川の入場の時も結構大きな声を出した。BC先輩後輩組が好きなオタク、この時点でテンションのボルテージがMAXになる。この対戦が今日観られるの現実? これ

最初の弟子の対決で叶がかなりいい動きをしていて、これまでの練習配信を折っていたこともあって高いコンボをこなしてみせる様にはかなり感動したのだけれども、やはり釈迦さんのマノンは強敵であった。メダル5枚まで溜めるのが早い早い……! そして、弟子戦が終わって弟子にリベンジのチャンスを与える師匠戦になるわけだが、この時のわたしは本当にマジで無限に写真を撮っていた。画面に映るふたりの表情が本当に最高で、 あ~~普段おもしろおじさんお兄さんな格ゲーマーが格ゲーになるとめっちゃ真剣なかっこいい顔つきになるの大好き~~~!!!!!!!! になっていた。

さて、試合内容だが、もちろん最高だった。贔屓目なしでこの日のベストバウトですらあったんじゃないかと思う。かじゅがインパクトを返した時は、SFLで散々tsさんにインパクトを擦られて連打されてぼろ負けした試合を経てインパクト返しの練習をしていた配信の日々を思い出したし、マノンのインパクトにSA3・デルタレッドアサルトをぶち込んだ瞬間なんかは会場全体が盛大に湧いて1000人以上の大歓声で満ちた。こういう、魅せてくれる試合をするからかじゅの応援をやめられない……! 

試合の結果は、長らくのあいだ「この人にだけはどうしても勝てない」と言っていた立川の執念が勝った形となった。リングの塀に登って観客に向かって吼える立川に、わたしも両手を振った。かじゅが勝ってくれたら叶がもう一戦する様を観ることができたからそれもうれしかったのだけれど、正直立川が勝っても個人的には嬉しい試合だったのでとても楽しめた一戦だった。本当に、会場で観ることができてよかった試合だと思う。かじゅ超え、成したなタチ……!!

試合はそれからも順調に進んでいき、都度龍角散を舐めながら各チームを応援し、いいプレイがでたら思わず歓声を上げていた。然し、終電の関係上決勝戦の手前であえなく離脱することに。かじゅへの差し入れを専用の箱に入れてから会場を出る。決勝戦のケンVSザンギ戦は終電の電車の中で揺られながら見届けた。ザンギチーム、優勝おめでとうございます!! プロレスキャラクターであるからこそ、ザンギは後楽園ホールのリングで優勝するにふさわしいチームだった。師弟杯、またオフラインで観たい。本当に楽しいイベントだった。ストリートファイター6はオフラインで観た時、真にその楽しさが発揮されるゲームだと思った。

文フリの新刊を無事入稿する。無事新刊が出る。今回出す新刊は【VSchatGPT】だ。

内容としては、chat GPTと同じテーマ・同じ書き出し縛りで短編小説を7編書き、勝負した短編集になる。人間とchatGPTで書く内容や速さ、面白さやてにをはの正確さはどう違うのか? AIの書く小説には人間と違ってどういう傾向があるのか? AIの考える『親友』『願い』『復讐』に纏わる話とは?──人間との差や違いが面白く現れた本になった。我ながら、読んでみて面白いなと思える。いい本になった。何より、表紙が本当に素敵だ。デザイナーさんには頭が上がらない。かっこいいしイカしすぎてる。当日頒布するのが楽しみだ。

当日はこの本と一緒に、五月に頒布した既刊「星成之巫女」も持っていくつもりでいる。既刊についてはnote創作大賞中間選考突破作品!! と大々(?)的に謳っていくぞ。

12月1日文学フリマに来られる方はよろしくお願いいたします。東京ビッグサイト 西3・4ホールの「な-13 午後3時のワルツ」にてお待ちしています。 

久しぶりに入浴剤を買ったのでお風呂を沸かす。長らくシャワーのみだったけれども、最近は寒くてそうもいっていられない。金木犀色のお湯の中では、かじゅのソロマリオパーティランクマを眺めていた。

SFLでCRがREJECTに勝利する。かじゅvsあきらさんのキャミィミラー、バーンアウト上等のシュートvs鶏めしさん、お互いインパクト打ち放題のどぐらvsときどさん、ODヘップレ2ヒットのどぐらvsLesher戦……! 最後の最後まで、全部の試合が面白かった!! 8月からほとんど毎週楽しませてくれていたSFLのプレイオフの予選がとうとうこれで終了となる。本当、SFLが始まってからは毎週ハラハラドキドキして、いろんな選手のファンになった。名試合を何度も見せてくれた選手たち各位には本当にお疲れ様でしたと言いたい。長期間ありがとうございました!

(ラッシュ止め読み低空ストライク、えぐ………………。になった試合 厄介ファンボあきらさん、引き続き厄介かじゅファンボ継続である)

これは今季一ニコニコしながら見た動画。よかったねタチ……。

プレイオフのチケットも買ったので、CRを応援するための準備はバッチリできている。優勝の鍵はLesher攻略というドデカい壁なのだが、どうか頑張ってほしい。

代々木公園にピクニックをしにいった。2024年のやりたいことリストに「ピクニックをする」をあげていたのだがなんだかんだ機械を逃し続けており、この時期が今年のラストチャンスだと思ったのだ。紅葉とかイチョウを見に行こう、と友人を誘った。当日は見事晴れて、いいピクニック日和だった。

代々木公園は駅から歩く道もいい感じに色づいていた。訪れている人も多く、公園の中心に行けばレジャーシートを広げてピクニックしている人がたくさんおり、こんなにピクニックしてる集団見るの初めてだな……と思ったくらいだった。わたしと友人も適当な位置に場所取りをして、レジャーシートを広げつつお互い買ってきたご飯を並べる。

色づいた木の葉を眺めながら、最近あったことなどを話していた。わたしはここ最近行ったいろんな場所のことを話し、あんすた好きな友人からはスタライに行った話や、ジャンル移動をしたいという話を聞く。2025年のやりたいことリストの話をして、友人の分のリストの内容を考えたりもする。周囲では色んなワンさんたちが歩いていたり、赤ちゃんがわちゃわちゃしていたり、大人がはしゃいだりしていてそれを見ているのも楽しかった。友人の持ってきてくれたお湯で紅茶を淹れ、時折飛んでくる落ち葉を拾う。

寒くなってきたところで立ち上がり、食べたものを片付けた後に歩いて代々木公園内にあるイチョウ並木を見上げるなどしたのだが、地面で銀杏がつぶれていたために、綺麗だな~と臭いな……が毎秒交互にやってくる空間だった。とはいえ、黄色に埋め尽くされた道や空は矢張り紛れもなく綺麗だった。わたしは夏の緑が1番好きだけど、寒い時期に色づく木々を見上げるのもすこし好きだということに気づく。

代々木公園を出た後は原宿駅まで歩いた後、欲しい靴があったのでオニツカタイガーに試し履きをしに行った。海外の観光客だらけの店の中で店員さんに海外の人だと勘違いされつつ、メキシコ66を履く。足の形が絶妙似合わなくて、どうしたもんかな……と悩む。

オニツカタイガーを出た後は、一蘭に行った。お互い夏に行って以来の一蘭だった(友人は前、わたしの紹介で初めて一蘭に行ったので)ので、ワクワクしながら食べた。一蘭、いつ食べても美味しいけど寒い冬に食べるともっと美味しい。バリ固の麺は最高で、スープは変わらない味でこってり、塩ゆで卵はいつだってちょうどいい茹で加減をしていて最高である。

一蘭でお腹を満たしてからは来週イベントに参加する友人が好きな絵師さんや文字書きさんに渡す差し入れを買うため、東京駅へ向かう。COCORISのサンドクッキーを無事買い、最近チョコをよく食べまくるという友人のためグランスタTOKYOの地下にあるピエールマルコリーニの美味しいチョコソフトクリームを一緒に食べたりしてから、その夜は解散した。

翌日は、実家から送ってもらったギターが家に届いた。軽音サークルに入るからと大学時代に買ったものだ。

大学でバリバリ弾いていた、……とかそういうわけではないのだけれども、久しぶりにギターを練習しようと思った。手に持って早速、弦が錆びていたりチューニングがめちゃくちゃで思わず苦笑するものの、クロマチックだけでも、と思い指を動かす。然しまあ、ブランクのせいで指が動かない。こんなのもう、ほとんど初心者みたいなものである。

来年は一年ギターを練習して、何か一曲弾き語りできるようになりたい。なあ……と思っている。こうして来年の目標、というかやりたいことがまた増える。でも、何かしら生活に目標があった方がわたしは向いている。この一年でそれがよくわかった。この日記とかも、本当にそれのあらわれのようなものだし。

@a_waltz_at3pm
自我の置き場(1週間日記・本と映画感想記録)