#0513-0514 月曜日。先生の旦那さんの職場。ヘルプのお仕事。火曜日。用務員のお仕事。

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覚えときたいことをその時に書いたりしてるから、はなしの繋がりよくわからん系日記かも。

#0513

朝から、ヘルプの付き添いをさせてもらう。朝7時に集合、こんなに朝から働いてるんだなあ~ってなんかね、すごいなと思った。これして、あれして、リフトセットして、こうしてああして、って、さらさら~~ってやってるけど、すごいなあ、って。きっと5か月くらい経って慣れたっていうのもあるけど。まあ、あの1月くらいに、この仕事に慣れるっていうのと、環境に慣れるっていうの、どっちもやってたんだな~それもとってもすごいなあって思う。

ただ、途中で、これは貧血だと思い、ここで倒れたらまじで迷惑と思い、退散。数年ぶりの貧血。なんでこんな時になるんだよ、ととても悔しい。体のせいでなにかできないってこんなに悔しいんだなと。1時間くらいもう一回寝て回復。鉄は足りない気がするけど、糖分を積極的に取る。鉄分のサプリを取ろうかな。

だいじょうぶ?とだけ聞いてくれて、変に心配されないのうれしい。ミーティングで、まってるんじゃなくって、自分から今日はだれか訳してくれますかと言った方がいいんじゃないといわれ、たしかにそのとおりと思い、へこむ。正論はへこむ。特に、こうした方がいいよなあ~と自分で既に思ってる系の正論はへこむ。

旅行のお話をして。最近ずっと旅行のはなしあいをしてるなあ。そして、先生の旦那さんが働いている職場にいって、お話をきく。身体障害と共に生きている方。彼の自論で、社会のヒエラルキーのはなし、とてもおもしろかった。自分でコントロールできる系のヒエラルキー、みたいな?

ヘルプのこと。あーとても彼を待たせているなーと思う時も、ひとつひとつ指示をくれて、待ってくれるなあと感謝。申し訳なさをたくさん感じるし、いつものアシスタントだったらもっとうまくサッとできるんだろうな〜と思う(当たり前)けど、ここはごめんじゃなくてありがとうだと決める。待っててくれて、寛容でいてくれてありがとう、と。

一緒に過ごせてたのしいよ、明日の朝もよろしくね、と言ってくれるやさしさ。やさしさと、そしてわたしが一生懸命やってるからこう言ってくれるんだろう、と捉える。そう、うまくは全然できないけど、一生懸命やることと、確認しながらやること、いろいろ話すことを大事にしてるつもり。

ご飯を食べるときのヘルプはしたことあったけど、それ以外ははじめてで。リフトってこうやってつかうのか、多目的トイレの手すりはこういう風に便利なのか、服の脱ぎ着ってむずかしいなあ、歯を磨くのはじめてだなあ、寝る時の体勢が決まってるんだなあ、とかとか。ほんとうに彼について知らないことだらけだったし、彼のアシスタントたちの仕事も知らないことだらけだ。彼らへの尊敬が深まる。こんなことを毎日(シフトで順番で)やってるんだなーと。

夜になるにつれて疲れてきてるなあとか、疲れてくると車椅子動かすスピードも遅くなったり、途中でいろんなとこに気が散ったりするんだなあとか、そういうのもいろいろ思う。日々過ごすだけで、体力消耗してるんだろうなあ、と。

あと、障害のことも教えてくれて。教えてくれた英語名を日本語で訳すと脳性まひ。ここにいるデンマーク人の障害者の人の診断名、はじめてきいたよ。聞かなくってもなにも困らなかったしなあ。脳性まひの彼、という風に見たことなかったなあ、と、知らないから当たり前だけど。なんだか不思議な気分。

わたしたぶん夜の準備時間かかるから、いつもより15分前からはじめさせてくれない?と頼み、いいよーよ言ってくれたけど、その時間になったらもうちょい学校をぶらぶらしたいと。いや言ったじゃんというと、5分だけ待ってと。そして部屋に一緒に戻ってから写真撮って旅中のアシスタントに送ろうぜと言ってみて(これは私から)じゃあメッセージ僕が書くよ!となりそこで時間を食う。22時にはいつも寝てたいんだというのに沿いたかったけど、リフトの使い方とか、靴を脱がし(足の固定させる奴みたいなのも)、服を着替え、トイレに行き、歯を磨き、枕をセットし、布団をかけ、とかいろいろやってたら、22時25分。あーもうしわけないなー過ぎてしまったーと思いながら帰る。つかれたな。みんな、毎日じゃないけど、こういう日をたくさん過ごしてるんだな―と思って、尊敬が増す。ほんとうにすごい。わたしも寝る。

#0514

あさ7時におはよ~と部屋に行く。昨日22時に寝れなかったよね、と伝えると、え、じゃああと10分寝ていい?と言われ、どうぞどうぞと。時間は十分じゃないけど、でもよく寝れたんだ、フレッシュだよ!とうれしそうに言ってくれて、うれしい。トイレに行き、おしりをふき、着替え、靴下をはき、靴をはき、足の何かを抑えるやつを履き、目やにをとり、歯を磨き、と。朝ごはん前からもりだくさん。まじで朝から一仕事、って感じ。昨日は22時過ぎちゃったんだね、まあでもこれは初めてのアシスタントだからしょうがないよ、と言ってくれた。あと、リフトをうまく使えた時、はじめてなのにすごいねうまいよ、初日だとぜんぜんうまくできない人もいるから、うまいね、と言ってくれたり。いろんな人の介助を受けてきたんだろうなあ~ていうのと、こういう、気持ちを正直に伝えてくれるのとてもいいなあ、と。やりやすいね、気を遣わなくていいという意味で。なのかな。

あさごはんを一緒にたべ、でもそうだ、わたしはオーツが欲しいと言われてたけど、まちがえてポリッジをよそっていた。なんかねーすごくねーなにかを感じた。わたしはきっとデンマーク人だったら(というかヨーロッパ?)とても多くの人がわかる、オーツとポリッジの違いもわからないんだな~ああここの文化で育ってない外国人だな~~と。わかんないけど、梅干しね、と言われ、たくわん取っちゃうみたいな感じなのかな。え、ぜんぜん違うじゃんってものを、一個一個考えないと判断できない。そしてミルクはどのミルクがいいのかが分からず、一個一個ちかくにミルクのパックを見せて確認し、取った後にもうちょっと欲しいと言われ取りに行き、などなどなど。あさごはんも大変だった。

そして朝会に一緒にいき、途中でなんか車いすの破片が取れたとかなんとか言って、写真を撮りたいといい、ケータイをうしろのかばんから取ってあげる。ここでね、わたしはいまめっちゃイエスマンになってるけど、これはきっと対等じゃないなとか思う。持続可能的じゃないぞ、と。いまじゃないでしょとか、あとにしようよとか、こういう時、きっと私が思うなら言うべきなんだろうなあ~と。むずかしき。なんで言えないんだろう。アシスタントさせてもらってるという気持ちがあるからなのか。他のひとがいっぱいいる場所だから周りの目があるとわたしが感じてしまっているからなのか。まだ関係性がそこまでないと思ってるからなのか。はて。

授業は授業で、あたらしいこと。今日は学校の用務員室みたいなとろで一日働かせてもらう。学校のすぐ横の通りに先生たちのおうちがあって(3,4軒くららい、家族で住んでたりする、一般より家賃が安いらしい)、そこの1軒がリノベ中だからそこのお手伝い。ドアをとりつけた。すげ~まじでこうやってやるんだあ~という電ノコとかスクリュードライバーつかったり、板をたたいて外したり。すげ~。と、同時に、え、これでOKとできるのね、という驚き。垂直水平まっすぐで、ドアが開いて、開いた状態でどちらかの方向にドアが開いちゃとかなければOKとするのね、と。ここに耐震性とかそういうテストはなにもいらないのかー、と。その人にも聞いたけど、地震のことは考えないと。いちおう、地震を想定したなにかのルールが無くはないけど、ほぼ無いに等しいと。ほえ~。

その人は、自分のおうちも自分でリノベしたとのことで、すぐ近くだったから見せてもらう。まじですごい。モデルルーム。イケア。夢みたいな子供部屋だった。

その人は、この学校に生徒と教員サポートみたいな立場で5年くらいいて、そのあと半年アジアを旅して、帰ってきて「なんか仕事ない?」と聞いたらあって、いまにいたる、と。この学校に関わり続け、10年以上は経ってるんだな。同じ環境で、いろいろな立場でいろいろなことをやっているんだな~と。家と学校がめっちゃ近いのもあって、飽きないのかな~という気持ちがまた浮かぶ。

お昼までがわたしのアシスタントの仕事。外で食べたいから日焼け止めを塗ってといわれ部屋にいきぬりぬりし、ご飯をとり外でたべる。なんかいろいろ話したなあ~。2日間ありがとうね、と一緒にいれてたのしかったよ、って、なんかねえ、そういう気持ちを言葉にして伝えてくれるの、彼のとってもいいところだし、とても好きだし、うれしいなあ、と思う。わたしもだよ、と伝えたけど、なんか、彼を見ていると、もっともっといろんな気持ちを言葉にして伝えていきたいなあと思う、特にありがとうとかね。

いろんな経験をさせてもらった2日間だ。まじでよかった、アシスタントをやらせてもらって。また機会があったらやりたいね。そうだなあ、まじで、伝えるのが大事なんだろうなあと改めて思う。いろんな動作はまあ経験ではやく、うまくなるとして、関係性の作り方というか。どうやったらお互い気持ちよくできるか、みたいなの。彼は、ちょっと急いだほうがいいかも、とか、上手くはまってない気がする、とか、そういうのはっきり言ってくれるから、わたしはとても助かった。ねー。

もう長いからこれでおわりにしよう。ほぼ4,000字。おわり。