刑務所ミュージアム。2006年まで実際に使われていた刑務所が、いまはミュージアムとして開放されている。網走みたいな感じだ!今日は、日本人だけの、知りたいことやりたいことをやろう、の授業の日。デンマークの刑務所、矯正支援が気になる、って言ったら連れていってくれた。やったー。
独房に置いてある家具が、いちいち可愛いな~と思ってしまう。塗ってある色とか、ランプの形とか。日本のだったら、もっと無骨な、白熱灯で、必要最低限の機能だけが果たされるようなものが置いてありそうだけど。かわいい部屋だな~~と感じた。そういうものしかないのかな?それがスタンダートなのか
割と多くの部屋に、窓があって、日の光が入って来ていた
キッチンがある(!!)そこの解説がなんか感動した。「刑務所内を、なるべく普段の日常生活に近付けていて、その一環として、今日何を食べよう、何を作ろう、どうやって作ろうというその人の『選択』『決断』の機会としての料理」みたいなニュアンスと捉えた。じんけん~~。ナイフとかとがったものは、ひもがついてて持ち出せないようになってて。なるほどな~~
例えば、日本でも同じことを取り入れよう!となった時、「危ない」「~~なリスクが」とかたくさん色んな意見が出て(私もまず危ないのでは?と思ってしまった。自害他害ともに)却下されそうだなあ、と思うのはなんでだろう
ジムもあって、30キロ以上のダンベル(?)は置かれなかったみたい。tooマッチョになったら、刑務官?たちをやつけられちゃうから、みたいに書いてあってちょっとおもしろかった。でもその後、なんかよく分かんないけど、あまりよくない方向にいったみたいで、結局現在デンマークの刑務所にはジムはないらしい
ミュージアム内の割と大きな区画をつかって、「刑務所に親がいる子供たち」のコーナーがあった。ほう。そうだよなあ。いるよなあ。その子たちが刑務所内にいる親と過ごせる機会とか、子供たちをサポートする団体とか、いろいろあるみたい。なるほどなあー。そこの視点を、刑務所ミュージアムで大々的に展示しているのが、ほう~ってなった。網走にはなかったなあ、まああそこは、北海道の開拓時代とかその辺にフォーカスされているからかなあ。今日のミュージアムは、割と、いま、この時代にある刑務所って感じだったな
歴代の刑務所のトップ?の人の肖像画と、その人の功績みたいなのが書いてあるコーナーもおもしろかった。時代の変遷と共に、刑務所内の秩序がどのように整っていくのか、人権が守られていくのか、でも、その流れの中に戦争(第二次世界大戦とか)が入ってくると、それどころじゃなくなっちゃうところとか。何事もステップバイステップだなあ
自害他害の行動を抑制するための、手足を固定できるベッドみたいなのがあってその解説も感動。そこに人を寝かせるときは、ずっと看守が横にいる必要があり、15分ごとにその人の様子を記録しなければいけない、みたいな。すげーー、当たり前なのかもしれないけど、代替手段がない状況での人体拘束と、なるべくその状態を短く収めるようにしてる制度、みたいな?じんけん
薬物で刑務所に入る人、日本より多いのかなー。あらゆるところに、薬物、とか薬物依存の方へのスペシャルトリートメント、みたいな紹介があった(この学校でも、めっちゃNo drugみたいなこと言うから、日本よりは身近にあるのだろう)
受刑者の自殺率は、受刑者じゃない人より高く、特に最初の2週間の、自分の刑期が決まるまでの時間がいちばん高い、的な解説。へーそうなんだー。ネガティブな方の、自分の人生の未知さ、不確定さに耐えられなくなるんかなあ
ギャングたちが、めっちゃ悪だったらしく、ギャングたち用の収容所が独立して作られていた。他の受刑者と一緒にしちゃうと、悪い影響が広がってしまうから、みたいな。なんだそのギャングという集団は。暴力団、みたいな…想像がむずかしかった
刑務所内の仕事、みたいなのがあって、家具作ったり・・(他にもあったけど覚えてない…)。その製品たちは、他の企業と同じ土俵で戦ってる(自由競争)らしい。印象に残ったのは、受刑者たちは働いた分だけお金を貰えて、1時間で、1.5ユーロ。240円くらい。ほう。B型の工賃よりは高いのかな、とか頭のなかで比較しちゃう。この1.5ユーロはだれによってどうやって決められていたんだろう。どこから出てくるお金だ?自由競争なら、もっとお金もらえても良いのでは?ちがうのかな~とか。いろいろ思った
その後、がどうなっていくのかはあんまり展示はなかったかなー。知っていきたいなあ。帰った後調べていたけど、なんか、いまいちわからん。
今日は日本語をたーくさん話したいちにち。分かるからこそ、もやもやする事と、やっぱりわたしはこういう風に話されると、関わられると、え~~ってなるんだなあ~っって事、あるよなーって思う。いかにいままで、居心地がとってもいい人たちと関わってきたのかを感じる。ここに来なかったらこんなにしゃべらないだろうなーって人たちと喋ってる。言葉の細かいことだけにとらわれず、意外となにも考えずにその言葉を使ってるんだろうなあ、とちょいと流しつつ、でも、いやだなあって思う事にはえーってたまには言ってやっていけたらいいなあ。
時間がたってよくなってきたことも確実にある。今夜はさむくなりそう。ねるぞ。