#0416
日本人授業。特別でいたい、と普通でいたい、の気持ちの行ったり来たりの話。お昼休みに、同じテーブルグループの友達たちから、その人たちがヘルプしてる障害者の子のヘルプを頼まれる。彼らが授業でお昼にいないから。私に頼んでくれるんだなあというとてもうれしみ。何を食べたくて何がいらなくて、どのくらい欲しいかを聞きながらブュッフェからお昼をとる。テーブルについて、服が汚れないようにタオルを前掛けみたいにつける。大きい食べ物を一口大にナイフとフォークで切る。塩振ったり、お水コップに入れたりする。おしゃべりしながら食べる。片付ける。気を張ってて、あんまり自分のご飯に集中できず。
そのあとトイレに行きたいとの事で、説明するから!って言ってくれたので着いていく。言われた通りに車椅子動かしたり、車椅子の足の部分のパーツ外したり、便器に座るまでに乗る何かに乗り換えたり。途中、英語で一生懸命説明してくれるんだけど、なにをすればいいか全然わからなくって、近くにいた人にヘルプを求める。ここ、わたし、よかった。だれかに助けてって言う事が自然とできて、かつ、だれにも申し訳ないと思わなかった、いまもナイス判断って思ってる。はなまる。
その後外に行くからジャケット着させて、と一緒にお部屋に行き、そのままあとはだいじょうぶ!と解散。2時間もない位だけどあっというまだった。これを日々やってるんだなあとアシスタントの人達の尊敬のまなざしが強まる。すごい。なによりまず任せてくれたことと、わからないこともたくさんあったけど説明し続けてくれたことがうれしい、感謝、やさしさとして受け取る。あと、なんとかなるよ!でサポート任せてくれるのがすごいよなあ、本来なら事前にトイレに行くときはね、っていう引継ぎみたいのあってもよかったよなあ、でも、なんとかなるしなんとかできるという人とか環境への信頼がこのフランクな感じを生んでるのかなあ。
その後アシスタントの友達と会った時に、ありがとねと言ってくれ、こちらこそだよと伝え、ぜんぜんわからなかったけど笑すごく一生懸命に説明してくれたと伝えると、そうだよね彼はpatientだよね、とpatientってなんだ、忍耐強い、みたいな?そうやって自分のボスのこと見てるんだなあ~という発見。うんうん、patientってことば、たしかにしっくるくる部分あるかも。
そして授業のあとは、修学旅行で仲良くなったひととラーメンと餃子をつくる。ラーメンを作ってみたいというリクエスト。彼女の車で一緒に買い物に行って、キッチンでつくって、たべる。おいしかった~~~~~~~~~~~~。こういう、一緒にどこかにいって、なにかして、のんびりおしゃべりする、っていうやりたかったことできてるなあといううれしさしみじみ。
彼女は生徒というよりは、ある生徒の夜勤スタッフとして来てる人。デンマークのいろいろとか、とくに福祉まわりの制度とか、あとは彼女の人生のこととかいろいろしゃべれてうれしい。なんか、のんびり話してくれるから居心地がよい。
彼女が働いてる生徒は、24時間ケアが必要と認定されてる人で、学校に夜勤スタッフを入れていいと許可されてる人で、で、同じ状況だけど許可が下りてない(その人が住んでる地域から)他の生徒もいて、なにが違うのかというと交渉力と。彼女のボスのお母さんが、テレビとかインタビューとか?にも出たことのある話すのがうまい人らしく、だからきっと行政にもうまく交渉したんだろう、と。そしてお母さんは割と頻繁に息子(彼女のボス)のことを気にかけて連絡をしてきたり、と。デンマークでは18歳以上は成人で、基本親子はそれぞれ離れて、みたいなのがあるらしいけど、はなしを聞いて想像するに、その親子は(特に親は)そこまで離れてないんだろうなあ、と。理解はできるよね、って彼女は言っていた、うんうん。いろんな個別事例をきくと、やっぱり一概にはいろいろ言えないよなあ、と思う個別事例がきけてうれしい。
ほとんど自分の部屋にいない日だった。充実ってかんじ。
#0417
念願の!乗馬の授業。人数少なめで、穏やかな人が多くて、話したことある人もちらほらいて、いいかんじ。学校には7頭も馬がいて、車で5分かからないくらいのところのファームに住んでいる。そして乗馬の先生もそこに住んでいる。これでこの学校付近に住んでる先生3人目だ、みんなそこに家建てて家族持ってるし。近所で完結しすぎて飽きないのかな?とかすぐ考えちゃう。
お馬さんはいいな。ブラッシングして、一緒にあるいて、乗せてもらって、ブラッシングして、おわり。うまいねえっていわれてうれしい。ほめられるってうれしい。ブラッシングして~のターンで、だれもなにも教えてくれないんだよね最初に。ここは触っちゃだめだよとか、ここは危ないよとか。で、やってる時に先生が気付いたら、ここはやめたほうがいいよ~とおしえてくれる。こういう環境なんだよなあとおもう今日この頃。自分で見つけていくことが大事にされてるかんじ?
午後、もう一回お馬さんのところまで日本人の子と散歩に行く。昨日の授業で話したことを色々はなす。自分の殻をやぶるってなんなんだろうねえ、とか。話したら泣きそうになるトピックってあるよねえ、とか。いい意味とわるい意味のあきらめってなにが違うのかなあ、割り切り、と思ってたもの、ほんとうは逃げてるだけなのでは?とか、向いてないと思ってるもの、ほんとうはやりたかったけどできなかったことなのでは?とか、ね。ここでがんばれなかったらどこでもがんばれないのでは、とかね。いやこの思考はちょっとこわいな。自分が安心できる場所でがんばればよい、でも、安心できる場所にするためにがんばる必要もある、みたいなね。
最近とってもいい天気で、気分がよき。今日も調子にのってたくさん歩いてた。そしてつかれて昼寝をはさむ。おわり。