受けとめられている

abstconcre
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公開:2023/11/21

カフェで友人と、だいじにしている考えかたが何か話しあっているとき。オフィスで同僚と、何を目指していくか話しあっているとき。おたがいに見えている景色や価値観がちがう中で、正確に伝えられるようにことばを尽くす。

ぼくは人と話すとき、不安になりやすい。「うまく伝わっているか」と不安に感じることもあるけれど、もっと大きい不安は「受けとめられているか」かもしれない。

人と話すことがキャッチボールに例えられることがある。よい例えだと思う。相手がなげたボールを、自分が受けとる。そして相手に投げかえす。このくり返しがあるから、会話がつづく。

人と話すとき、それぞれが別のボールを持っているときがある。それぞれが話したいことを話して、カラオケみたいな感じ。相手の投げたボールは、うなずいたりあいづちを打ったりするけれど、返すのは別のボール。ぼくはこれがニガテだ。

話題はおなじはずなのに、反応もし合っているのに、お互いにしているのは別の話。「相手に自分のボールが受けとめられていない」と感じるときも、「自分が相手のボールを受けとめられていない」と感じるときも、胸がざわざわしてしまう。

だれもが同じように感じるわけではないだろうけど、少なくともぼくは受けとめられるように話をしていたい。