何某日記:ミッション・カービィカフェ

achamoth
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公開:2023/12/24

23日の夜飲み明かして、24日の朝東京に居るのだったらカービィカフェ・プチでケーキを買ってこい、というのが家族の要望だった。

こんな年末に泊まった宿は南千住で、常盤線によりまるで茨城の植民地のようになっている街だ。栃木県民としては緊張が走る。

24日の朝、南千住のバス停から東京八重洲口へバスが出ていることに気がついた。時間はかかるが、東京の道路を眺めるのも一興である。一度乗ったらそれで八重洲口まで着くのだし、都バスに揺られることにした。

きっと地元住民であろうご年配の方々と一緒に揺られて八重洲口へ。八重洲口にはタクシーが大群のように押し寄せて、スーツケースを持った旅行者を吐き出していた。

さてさて東京キャラクターストリートは八重洲口の地下である。そう言う意味でも八重洲口着は良い選択だ。9:15発の都バスは10:00ぴったりに八重洲口について、東京ラーメンストリートはガラガラとシャッターを開けていた。ラーメンを通り抜ければキャラクターストリートである。

カービィカフェ・プチはオープン当初と比べたら人波も落ち着いてて、並びはするがすごく待つと言うわけでもない。安全に家族指定のケーキを買うことができた。

しかし、ケーキは家に持ち帰るまでが遠足である。購入後の方がただ歩くだけでも気を使う。Twitterによれば、クリスマスケーキを持っているか弱き女性にわざとぶつかりおじさんがいると言うし気が抜けない。カービィのケーキが崩れてしまったら、悲しみもひとしおだ。

行き交う人々に目をやると……

休日の東京駅は、誰もが旅行やイベントのために往来し、帰路へ急ぎ、目的地へ歩んでいた。家族や連れ添いを思いやり、これから訪れる旅情、帰路への思いを馳せるばかりで、見知らぬ他人に嫌がらせをしようなどという人はまったく見えない。

新幹線に乗ると、ホームでは東北へ向かう孫へと手を振るおじいちゃんおばあちゃんの姿が見えた。

クリスマスケーキぶつかりおじさんはTwitterが生み出した幻影なのか?

旅人ばかりの休日の東京駅と、疲弊した通勤路と化す平日の東京駅では雰囲気も違うのだろうか?

カービィのように呑気な感じに世界がなれば良いのにねぇ、なぁ、ワドルディ。