久しぶりにしっかり虹を見た。
とっても大きくて綺麗な半円で、新幹線に乗って高速に移動する私と一緒に着いてきて、たくさんの小さな家が建ち並ぶ日常の景色の上に悠然とあって、虹だけ違う世界にいるみたいだった。
あまりの異世界感に現実なのか自信がなく、とても大きくて綺麗にそこにあるのに誰も騒いでいなくて私にだけ見えているんじゃないかと疑ってしまった。
きょろきょろしていたら前の席のひと悶着窓から写真を撮っていて、あ、やっぱり現実だ、と理解した。
こんな年齢になっても見たことないものはあって、感動する景色もあって、世界は美しい。