色々とオンでもオフでも悩むことがあったので、すすめていただいた本を読んでみた。
めちゃくちゃ勉強になった! みんなこういうのしっかり読んでるから考え方が大人なのかなぁ。
いや、もしかしたら大学のときに読んだことあったかも……忘れているのかも……もにょもにょ。
でもこういうのって、授業で必修だったとか、読書感想のために読んだとか、就活で必要だったとかより、こうして悩んだ時に物の見方考え方の指標として改めて読むことのほうが身になるのかもしれない。と思ったりなんかして。
なるほどな〜と思うこともあれば、そんな都合よく進んだら悩みはないよと思ってしまうこともあるけれど、これが理想だよなと感じるなどした。
また生き方に悩んだら、読んでみようとも思う。
今回、『7つの習慣』を学ぶにあたって読んだ本は、
『まんがでわかる7つの習慣』
(監修:フランクリン・コヴィー・ジャパン、漫画:小山鹿梨子、2013年宝島社発行)
ネットで調べたときに、まずはこれで一旦概要を把握してから、もっと詳しい解説書を読んだほうがいいと書いてあったこともあり、ひとまず急いで内容を理解したかったのでこちらを購入しました。
導入書として最高でした。
以下に、自分用にまとめた内容と感想。
ちなみに読書感想文は大苦手です(逃)
7つの習慣とは、人間が成長するために大切な心がけである。
具体的には、
①主体的である。
②終わりを思い描くことから始める。
③最優先事項を優先する。
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④Win-Winを考える。
⑤まず理解に徹し、そして理解される。
⑥シナジーを創り出す。
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⑦刃を研ぐ。
の7つ。
(これに、第八の習慣『⑧内面の声(ボイス)を発見する』というものが、後にコヴィー自身によって提唱されている)
この内、①〜③の習慣が、『私的成功』のために必要な考え方。依存する存在から始まる人間が、自立するために必要な習慣である。
④〜⑥の習慣が、『公的成功』のために必要な考え方。私的成功を経験して自立した人間同士がそれぞれ尊重し合い、他者との違いを認め合いながら、高度な依存関係(相互依存)という理想的な社会を作るために必要な習慣である。
これらを踏まえた上で行うのが⑦の習慣。運動で健康な身体を維持したり、自身の内面を見つめたり、知識を深めたり、他人とコミュニケーションを取ったりすることで、長期的な目線で自分を育てることである。
◇
7つの習慣の前に考えるべきこととして、問題の見方を「アウトサイド・イン」から、「インサイド・アウト」に変えなければならない。
・アウトサイド・インとは
他人や組織、環境などの自分以外の外的要因が変わらないと、結果が出ないという考え方。
・インサイド・アウトとは
自分が変わらなければ、周囲の物事も変わらないという考え方。
自分自身の考えや、見方、人格、動機などの内的要因が正しいのかに常に心を配り、自分の行動を変えることで良い結果を導き出そうということ。
自分の考え方を変えるのは難しい。
なぜなら人間は、自分がこれまでにした経験に基づいて世界を条件付けして、そうした考え方や価値観の色をした眼鏡をかけて、日々世界を見ている。
人の視力が様々なように、一つでも同じ眼鏡はない。レンズが赤い眼鏡もあれば、青い眼鏡もある。広くを見渡せる眼鏡もあれば、近くのことしか見えない眼鏡もある。
こうした無意識に前提としてしまう考え方や価値観のことを、『パラダイム』という。
他人の意見を聞き、他人のパラダイムを知ることで、同じ事象でも聞く前と後で違った風に捉えることができる。
相手と意見が違ったとき、自分の価値観が正しいと信じているからこそ、瞬間的に相手が悪いと考えてしまう。
私も接客業なので、客にイラッとすることは多々ある。
その客が帰った後、「嫌な客でしたね」と店員同士で愚痴をこぼしてしまうこともある。
だからこの本を読んでハッとした(と同時に、これに当てはまらない嫌な客も本当にいる! とも思ったし、マスターは「歩ちゃん、大変だったね。でも、こういう考え方もあるよ」ともう少し柔らかくなってもいいと思った)
お客様が怒った理由は、自分のコミュニケーション力が低いせいなのに、そこに目を瞑って相手を責めるだけでは、何も成長しない。
ただ「嫌な客だった」で終わらせたら互いに負の感情が生まれただけだが、考え方や行動を変えることで、「いい店員だ・いい店だ」「いい客だ」と全てが良くなる可能性もある。
日常生活では、怒った客は帰ってしまうから、どちらにとっても良い影響を及ぼすことは難しいけれど、せめて自分にとっては何かプラスになる要因を掴めたら良いと思う。
相手を責めるだけで終わらせず、物の見方を変えて自分が変われば、周囲の物事も変わるかもしれない。
この考え方が、私自身今までできていなかったとは思わない(むしろ比較的できている方だと思いたい)が、もっと頻度を高めていきたい(自分の心が傷つかない程度に! だって本当に嫌な客って普通にいるし! ただ、もしかしたら自分が悪いのかもの観点は常に持っておく。自分の心が傷つかない程度にね(大事なことなので2回言う))
◇
①主体的である
主体的であるとは、人間として自分の人生に対する責任をとること。
成功するためには、まず何より必要な考え方である。これは、人間としての誠実さにつながっている。
自分の行動を決めているのは、自分という意識を持つ。自分が他人や環境を容易に変えることができないように、他人や環境が自分を容易に変えることはできない。
たとえば嫌な目にあったとき腹を立てるだけでなく、できたはずのそれを防ぐための行動をとらなかった選択をした自分に問題があると考える。
嫌な目にあえば、腹が立つのは人間として当然の反応だ。だが、刺激に反応する行為(この場合は腹を立てる)を無為に繰り返すばかりではなく、自分で自覚して、反応を選択できるようにならなければいけない。
そういった選択の積み重ねが、自分の性格や行動に現れ、自分を成長させる。
自分の感情に振り回されず、他者の意見に流されることなく、自分自身で行動を選択するという意識を持つことで、失敗しても責任を他者や環境に委ねず、自分はどこが悪かったのか、次はどうすればいいのかを考える機会になる。
主体性とは、自分の人生に責任をもつこと。行動を起こす責任も、起こさない責任もあるが、その責任を「周囲に流されたからその行動をとった」で終わらせるべきではない。
◇
人間には、自分が努力すれば変えられる『影響の輪』と、その外側の、関心はあるがどんなに努力しても変えることができない『関心の輪』がある。
『関心の輪』の範囲について思い悩むのは、無意味である。影響できない部分にさいている意識を、自分が変えられる『影響の輪』の範囲に集中させた方が成長に繋がるし、自分のメンタルにもいい(なぜあの人は仕事をしないんだと腹を立てる時間を、他のことに充てる)
主体的に行動を起こすことで外部に影響を与え、『影響の輪』の直径を伸ばして『関心の輪』の直径に近づけていくのが理想(自分が昇進したり、周りの人の賛同を集め、会社のシステムを変えるなど)
人には自らの行動を選択する自由があるが、それによって起こる結果を選択することはできない
自分の行動自体は影響の輪の範囲内だが、結果は関心の輪の範囲内にあるということ。失敗にも、成功にも、関与できない。変えられるのは、自分が行動する内容だけ。
だから、望む結果が出るまで、失敗しても次の行動を改善して、努力し続けていく必要がある。
◇
②終わりを思い描くことから始める。
「何のために行動するのか」という目的を自覚することで、自身の行動が一貫性を持つ。
自分は何者であり、目標は何であり、信じているものが何なのか、そうしたイメージを明確に持つことで、環境や役割が変わったり、自分自身の変化に耐えることができる。
では、何を自分の人生の目的とするか。それを考えるには、『影響の輪』の中心をイメージする。自分が影響力を発揮できる範囲で、最も関心を持っていて、大切にしているものを目的に据える。
だがこのとき、お金や趣味、家族、会社などの「物」を中心とすると、過度な依存状態を招くことがある。そして、それを恐れると、一つの物に絞りきれずにバランスをとりながら生活してしまう。
そうならないためには、一番の中心に、公正さ、誠実、勇気、意志、自制心、決意などの普遍的で不変的な深い価値観をおき、それをふまえてお金、趣味、家族、会社などについて選択することが望ましい。
人は社会において様々な役割(妻、娘、母親、上司、部下等)を求められるが、自分の中に変わらない一貫した価値観をおくことで、どんな役割においても正しく選択することができ、後悔しない人生につながる。
当然なようで、簡単なようで、自分の価値観を決めることは難しいと思った。自分の価値観を持っているつもりだが、その価値観に照らし合わせて行動しても当然失敗することはあるし、その都度揺らいでしまう。その揺らぎで周囲に優柔不断で信頼できない駄目な人間と思われてしまうのだろう。
◇
③最優先事項を優先する。
この習慣の意味は、時間を管理するということではない。
それがどんなに重要な事柄でも、2時〜3時の間勉強する、会議を1時間する等、スケジュール通り進め、時間が来たから終了することに重きを置く生活では意味がない。
必要なのは、時間を管理することではなく、時間に管理されることなく自分自身の行動の順序を管理することである。
1、緊急で重要なこと
2、緊急でないが重要なこと
3、緊急だが重要ではないこと
4、緊急でも重要でもないこと
行動の順序を考えるためには、上記した4つの区分がある。
1ばかりに集中して、残りの時間を4に逃げてしまいがちだが、本当に大切にしなければならないことは、2にある。
3や4を減らし、2の時間を増やす。このとき、自分が中心に置いた価値観を思い出して行動するといい。
私には無理だ……ゲームしたい……。締切近くならないと動けない……。
◇
時間が足りない時は、人に頼る必要も出てくる。
これを嫌がる人が多い理由に、『準備や指示が面倒、進捗が気になる、任せた相手からの質問がうるさい、結果が自分のイメージと異なる』などがあるが、これはデリゲーション(委任・委託)がうまくいっていないからである。
自分が自分の時間を使って行動するときは効率性を一番に考えるが、人に委任するときは効果を一番に考える。
相手にどうやって動いてもらえば成果が出るかを意識し、相手の自覚・想像・良心・意志を尊重する。手段は相手に任せ、結果に責任を問うというやり方である。
そのためには、任せた結果何を達成したいのか(望む結果)、そのために守るべきルール(ガイドライン)、そのためにさける時間や道具(リソース)、成果に対する評価の仕方(アカウンタビリティ)、評価の結果の5つを先に話し合っておく必要がある。
デリゲーションが上達することで、自分のマネジメント力も向上すると考える。
◇
④Win-Winを考える。
公的成功とは、他者に敗北を与えて手にする勝利ではない。
自分も勝つが、相手も勝つ。関わった全員が成長や成功を得られるよう効果的な人間関係を築くことこそ、公的成功である。
人間関係のパターンには、以下の6つがある。
1、自分も相手も勝つ
2、自分も相手も負ける
3、自分は勝つが、相手は負ける
4、自分は負けて、相手が勝つ
5、自分だけの勝ちを考える(他者に関心を持たない)
6、会話を降りる(取引しない)
一番社会に蔓延しているのが、Win-Loseの3。次いで、Lose-Winの4。
4は一見するとWin-Winにしてやったのだと、負けたほうが誤解しがちだが、自分の不利益に目を瞑ることにも限度があるため、心の奥底に不満が募るだけである。
ずっと関わりを持つ人々とは、できる限り1の関係を目指すのがベストだ。
「それはあくまで理想でしょ」、と最初から諦めず(欠乏マインドに思考を支配されない)に、可能性を模索してほしい。
そのためには、自分のWinを求めて相手に対し誠実に気持ちを伝える「勇気」と、相手にWinを与える「思いやり」が必要になる。
また、どうしても互いの価値観や目標が合わず、Win-Winの関係が難しい場面なら、一旦は取引をしないという手段も選択肢になり得る。そうすることで信頼関係が維持できれば、次の機会に協力することができるかもしれない。
喧嘩をうられた(ように感じた)からといって、お返しに言い返せば、相手はもっと意固地になってトゲのある言葉で返してくる。そんなときは、会話を降りるという手段も取り得る。言い負かされた、相手に勝ったと思われたと一時的には苦痛に思うかもしれないが、言い返すことで、自分のイメージを下げる可能性も大いにあり得るし、先に譲ることで周囲から良い評価をもらえるかもしれない。相手も、怒りが収まれば一度は振り上げた手を下ろすきっかけになるかもしれない。両者とも喧嘩腰、それを見ていた周囲も一緒に喧嘩腰では、振り上げた手を下ろしたいと思った時には、とてもではないが降ろせなくなっているということもある。
Win-Winは、ただ結果を求めるだけではなく、以下の5つの柱があって、初めて実現するものである。
1、①〜③の私的成功で得た誠実性や、豊かさマインド(すべての人が満足することは可能だという考え)に基づく『人格』
2、そういった人格による交流で築いた『関係』
3、双方が議論を尽くして納得する『合意』
4、人間関係を円滑にするための社会や会社における『システム』
5、Win-Winに至るための『プロセス』↓
Win-Winにいたるプロセスには、
1、相手を理解する。
2、解決すべき課題を明確にする。
3、確保すべき結果を明確にする。
4、結果を達成するための選択肢を出す。
という4つのステップが推奨されている。
◇
Win-Winの人間関係を築くためには、相手から信頼されていなければならない。
そのとき重要なのが、自分の「信頼口座」の貯えを増やすことである。
1、相手の価値観や重視していることを心から理解する。
2、小さな思いやりや礼儀を大切にする。
3、約束を守る。
4、お互いに期待することを明確にし、誤解を生まないようにする
5、誠実さを言動で示す。
6、あやまちは心から謝る
等の行動で、普段から信頼口座の残高を増やしておく。
逆に不誠実な振る舞いは、残高を減らすことにつながる。
普段から尊敬されない態度ばかりの人は、そもそもWin-Winの関係になるためのスタートラインに立つことができないことを、肝に銘じておく。
◇
⑤まず理解に徹し、そして理解される。
『聞く力』を学ぶ場所は少ないが、とても大切な行為である。
相手を理解していない人は、そもそも理解してもらえない。
問題が起きると、ついついその場で何か良いアドバイスをして解決に導こうと考えてしまうが、その際に人は問題を深く理解せずに解決しようとしてしまいがちである。
Win-Winの関係を始めるには、まずは聴くことからはじめる必要がある。
目指すべきは、『共感による傾聴』
人の話を、相手の目線で聞き、心の底から、誠意を持って、相手が世界をどう見ているのかに感情移入して理解する。
相手が「何を言ったか」ではなく、「何を感じているか」を聴く。
その際、自分が話したいという欲望は自制し、※自分の場合に当てはめることもやめる。
(※私はついつい自分に当てはめてしまう癖がある……)
共感による傾聴のために、相手の目線で世界を見る。
傾聴できるようになるステップは以下の通り。
1、話の中身(キーワード)を繰り返す。
2、話の内容を自分の言葉に置き換えて言い直す。
3、相手の感情を自分の言葉で置き換える相槌を打つ。
4、自分の言葉に置き換えつつ、感情を反映する。
4ができると、心を開いてもらえやすい?(しかし、小手先のテクニックでは駄目)
いくら言葉上で正しいことばかりを言っても、人の心は動かない。論破はできても、相手の心は頑なになるだけである。
自分の意見を尊重してほしいなら、まずはついて行きたいと思われる人を目指すこと。
普段からいい関係を築いておくことで、初めて正しさを認めてもらえる。
その際に必要なのは、いかに相手の目線で世界を見てきたか、相手を尊重して寄り添ってきたかである。
気まずくなってしまった関係の人がいたら、「相手に自分はどう見えているか」を考える。
自分が、相手にどんな印象を与えているかを考えれば、どんな振る舞いをすれば関係が改善できるのかが見えてくる。
◇
⑥シナジーを作り出す
違いを尊重することが、シナジーの本質。
自分とは違う人生を歩んできた、知的、感情的、心理的に異なる人々のことを、否定したりコミュニケーションを諦めたりせず、考え方や見方は違って当たり前と思い、自分のものの見方には限界があることを認める謙虚さを持ち、相手の長所から学ぶ姿勢をもつ。
妥協して共通点を探すのではなく、互いの長所から学び合い、二人が手を合わせなければ到達できなかった成果を生み出す。
お互いに本音を言わない関係から脱し、どちらか一方の意見を尊重するだけだなく、自分の価値観をしっかり伝え、相手の価値観を受け入れることで、根気よく両者の意見を合わせた第三の案を考え出せれば、最高の関係になれる。
◇
⑦刃を研ぐ
体調(肉体)、観点(精神)、自立性(知性)、つながり(社会・情緒)の4つの面をバランスよく鍛えることで、人間的によりよく成長できる。
よく言われるのが、何に投資するのが一番高効率かという問題だ。どこの会社の株を買うとか、宝くじを買うとか、そういうものではなく、自分自身に投資する(資格を取る等)ことが、長期的目線で見れば一番利益率は高いということだろう。
自分自身が鍛えられ、自分の価値観が高まれば、その分人の支えにもなることができ、そうすることで新たな自分の価値にも気付くことができる。
7つの習慣を心がけることで、よりよく自分の人生を変えることができる。
以上。
私も、この本に書かれていることを丸ごと信じているわけではない。
世の中、そんな綺麗事では進まないよ。ともわかっている。
ただ、綺麗事で世界が進んでくれたらいいのになぁとは思った!