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娘がダンスのワークショップを受けている間、本でも読もう…って新宿の本屋さんで買った。自分だったらこうするかな、とか、この状況だとどうするだろう、とか、読み進めながら考えることができて、かなりいい読書の時間になった。
主人公がものすごい良い人。全体的に「分かる…」って共感できる。他の登場人物も、かなり良い。読後、愛おしい気持ちでいっぱい。
自分だったらAIお母さんはきっと作らない(でもそれは、現時点できっと自分が納得のいく幸せな時間を母と過ごすことができているから)。かといって、たとえば急に旦那さんがいなくなっても、それでも作らないと思うのよな。悲しくなるだけだし…。それは「自由死」が絡んでないからで、もし小説みたいに、家族の誰かに「死にたい」って言われて、わたしが納得できていなかったら、足掻くと思う。けど、やっぱAI作りたくなるかっていうと分からんな…
最近ちょうど自分自身に病気が見つかって、別に死と直結する病気ではないけど、もし脳にある血管の奇形のとこが出血したら(しやすいらしいんで)、下手したら死ぬなあ、とか、開頭手術になって、もし出血が止まらなくなっちゃったりしても死ぬ。むしろ死ぬとなったら申し訳なさは残るけど(子供達を置いていくことになる悔しさとかもすごいと思う)まだ考えなくて済む。けど、もしも脳に障害が残って、全然1人の力で動けない、となった時、果たして私はそれでも生きていたいと思う…?許されるなら、家族に迷惑をかけたくないし、生きない(あえてそう言いたい)選択をさせて欲しい、と思うかもしれないな、とかも考えていて、そんな最中に読んだから本当にくるものがあった。でも、逆に家族がものすごい介護が必要な状態になったとしても、死にたいなんて言われたら絶対に反対するし、そこは小説におけるイフィーの意見と同意だなと思った。ただ、やっぱり置かれてる環境や自分がどう育ってきたか、っていうのはあるのよな、確実に。
っていうんで、日本における格差とか、そういう部分にもすごく考えさせられた。ちょうどさっき、親の収入によって子供の育ちは多少左右はされるよな…みたいな話を旦那さんとしていて、今ってトー横の話とか見てたら本当にまずいじゃないか、って思うし、小説では三好さんがセックス恐怖症みたいな感じだったけど、でも現実にはもっとまずいこともきっと起きてて、……本当に大丈夫かな、と、こんなことでいいのか?と、考えれば考えるほど結構鬱々とした気分にさせられる。だけど、小説では、かなり前向きに、希望を持てる終わり方になっているから、読後は晴々した良い気持ちになれた。
映画化するとのことで、早く観に行きたいなと思った。役者さん、どうなるんだろう?