いつの頃からか、一人が何度も映画をリピート鑑賞する流れになっているけど、昔はひと作品一度しか観に行かなかったですよね。(その代わり今のような入れ替え制はなかったのですけど)私もザファを見るのは今回で3回目でした。鑑賞するたびに、ミニバス関係者の大人の無神経な噂話に憤慨し、対戦相手の子供たちの言葉に残酷だなぁ…と思い、りょーちん母の苦労に涙する。本筋の山王戦以外のシーンを見るのがちょっと辛かったりするのですが、でもそんなシーンや人間模様があるからこそ、最後に感動するんだろうなぁと思う。
思えばスラムダンクの連載が始まった当時、私は高校生で、三井寿はかっこいい(※個人の感想です)年上の先輩でした。しかし連載が終わった頃には年下になっていて、今は全員はるか年下である。当たり前なんだけど。そして時代を経て、改めて原作を読み直してみると、三井は割とダメ人間だと思う🤦♀️ 拗らせ方もよくない。『あれから10日後』でも自分で言ってたけど、バスケから離れてた時間が本当に勿体無いよなぁ…と。まぁでも、そういうのが良かったりするんですよね。一度しかない人生、一度しかない時なんだってことに気づくのは、大体あとになってから。おっさんおばさんになってからなんです。あと、実はそれが全然無駄じゃないってことも。そういうことを教えてくれるいい作品だと思います。
にしても令和の時代に、こんな素晴らしいクオリティの作品になって、再び見られるとは思わなかったな。作画も音楽も、とにかく良かった。今回のチケットはとある懸賞でペア券が当たったのですが、さて、もう一枚はどうしよう…と思っていたら、ザファ上映中に原作を知って、でも映画はタイミングが合わず観に行けなかったという若者がいたので、同行してもらいました。見終わった後にいたく感動して、良かったですーーー!と言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったなぁ。こちらこそ、誘って良かったです。ありがとう。
(終)