体操教室

aine
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土曜日。ブランチに余り物で作ったピザトーストを食べたあと、娘の体操教室へ体験に行ってきた。

ストレッチから始まり、鉄棒、逆立ち、跳び箱、マット運動などいわゆる器械体操を一通り幼児向けに教えてくれる教室。娘はすでにバレエをやっているが、もっと根本的な運動機会があっても良いのではと思って行ったのである。

なぜなら娘は、どうやら運動系は苦手なよう。逆に文字を書いたり読んだり、お話を作ったり、算数なんかも机上の学びは苦手ではないようだ。(今日は「科学者」になって「お薬とお薬まぜたら何になるか調べたい」と言っていた)

そんな娘、体操教室では親の想定をはるかに超える苦手っぷりだった。実際の運動が同年代より出来ないのは想定していたが、彼女としてはそれらに挑戦することもマインド的に無理、怖い、やりたくない、と泣くのである。

こんなに出来ない扱いされることが悔しいのか、「緊張して恥ずかしい」「できる子になりたい」「こわいから練習はしたくない」と主張するのである。

挙げ句の果て、マットの上のでんぐり返しはかろうじて出来たのだが、少し下に傾斜をつけたマットでは回転するのが怖いようで、頭をマットにこすり付け、足を蹴り上げながら、わんわん泣くのである。

体操教室の先生はあくまでフラットで、とても優しく決して無理強いはしない。だけど娘は、解放されると一目散にこちらに走り、頭を私の膝にうずめて声が枯れるほど泣いていた。

恥ずかしながら、自分自身もこの器械体操系は子供時代最も苦手としており。恥ずかしさや悔しさで泣いてしまう娘の気持ちがわかり…結果、教室でもらい泣きしてしまったのである。

さあここからどうするか。年齢がもう少し上なら、苦手は切り捨て好きなことをやりなと言うかもしれない。でも彼女はまだ5歳、年中である。苦手なものはやらなくていいと今から学習させてしまって良いのだろうか?

まだ幸いにして、娘は「(練習したくないけど)できるようになりたい」と言っている。今後についての希望は特に出てきていないが、シンプルに「また行きたい?」と聞けば、「行きたくない」と言うだろう。

そして私は、正直もう少し行かせたいと思っている。

まだまだ話し合うことが必要そう。中々悩ましいイベントだった。