父はWikipediaで永遠の命を得るか?

あじろ
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特に有名人とかではないのだけれど、ウィキペディアに自分の父親のページがある。

気づいたのは数年前。編集履歴を見るとページ自体は2009年からあったみたい。

こういうのって誰が何のきっかけで作成しているんだろう?

作成者のIDは「DJ〇〇」となっている。(検索したらアメリカのガチDJが出てきた。絶対この人じゃないだろうな……)

ページが作成された後は、数年おきに作成者とはまた別のIDの人々が、カテゴリ変更や内容追加をした形跡がある。

マメな人もいるもんだな。ボランティアとか趣味の一環とかなんだろうか?

謎の有志の方々。なんとなくみんな身近な人ではないと思う。記事作成から15年経っても生年月日が誕生年しか書かれていないし。

でも全部で20行くらいなのに、経歴欄には娘の私が知らないくらい昔のことも書いてあってちょっと面白い。

それで、本題なのだけれど、今は「大カテゴリ:存命人物」に属している父もいつかは亡くなる。

その時はきっと報道も発表もされないから、インターネットのどこかにいる有志の方々はそれを知りえない。

となったら私?私が有志の方になるしかないのかな?

いざその時になったら、そんな余裕ないと思うけれど。ページの存在を思い出せるかもわからないし。

でも誰も編集しなかったら、仕組み的にウィキペディアの上でだけ歳を重ね続けていくことになるよね。

……もしかして、ウィキペディア上の父、死なない?

インターネット百科事典の片隅に、存命人物の顔をしたまま居座り続けることになる?

ちょっと気になるけれど、いつかその時がきて、私が忘れていなかったら、「-」の後に4桁の没年を刻んであげようと思っている。

追記:

さっき久々に件のページを見てみたら、今年の2月にまた編集している人がいた。

「存命人物の出典皆無」っていう注意書きみたいなのをつけられたらしい。

よくわからないけど、存命だよ!

@ajiro403
なんでも話せる友達がいたら、こんな話をしてみたい。