まえがき
とくになし
朝
信号が青に変わるまでの間にすら目を閉じて、機械的な小鳥の鳴き声が聞こえてきたら目を開けて歩きだす。今日が始まることを遅延するための足掻き。
昼
余計なことを考える能力を失ってしまったようで、ただひたすらにタスクを消化している。頭痛もないが、虚しさだけがある。
夜
さして変わっていない状況。私が変わったところも、以前に比べて言葉を選ぶことのエネルギー消費量が減ったくらい。わざわざ手をつたわせて熱湯を捨てる必要はないのでさっさとシンクに流してしまおう。
やりたいことが浮かぶようになってきたけどまだ時間が全然足りない。計画を立てる時間すら惜しいから、つまみ食いで腹を満たす日々。
今日を明日に持ち越せることができていたらもう二度と明日に辿り着けなかったと思うので、今日が今日で終わってくれて本当によかった。明日の私に委ねることでかろうじて生き永らえている。カルペ・ディエム。
忙しいことを理由にしてはいけなかったら何なら許されるのか。相手が納得する前向きな言葉が引けるまで繰り返すおみくじにご利益がないことはなんとなく分かるはず。
あとがき
特に鬱屈としていないので、憂いにも覇気がない。かといって健康的な言葉が出るわけでもない。考え事をするのに向いていない状態。何もしなくても時間の経過で悪化することもあるので、慎重に行動を選びたいところ。多少無理をしてでもやりたいことをやるべき。それが出来たら苦労はしていない。ただただタイムリミットは中立。間に合わなくなる前に。自分のためだけに頭と手を動かす時間が必要。
前向きさが足りていない自己啓発。