通販も閉じたので恒例(?)の新刊反省会及び装丁の話を始めます。
ネガティブ要素もあるので読みたくない方はリターンしてください。
【指輪再録本】
2022年から書いていた話をまとめたものをようやく出せた~。のは嬉しかったんですがさすがに詰め込みすぎた。もう少しこまめにだしたほうがいいです。反省。
文字も少々詰め込みすぎたかな、と実物を見て思う。いつもよりフォント小さく・行数多めにしております。ページ数は値段に直結するので…。
あとは短編集だとどうしても長さがまちまちになりますね。特に2023年に1か月novelmberをやったのでこれの作品が短い。このときは1本は短くてもいいからなるべく毎日出そう!が目標だったので、結果1,000文字以下の短編から8,000字超のものまでが混在する結果に。
さらに年代順に並べたとはいえ、原作にも明言されていないファラミアとエオウィン結婚式時期・子供たちの誕生年・エオウィンの没年問題などがあり、結果書いて並べて読んでは入れ替え……の繰り返し。ゴンドール勢とホビット勢を行ったり来たりするのも読みにくいと思ってなんとなくまとめたり。
でも初期のころから書きたかった、ファラミアとピピンの書簡集がようやく書けて満足。どうにか上下で対になるように文字数を調整するのも大変でしたが。
書き下ろしにまたピピンを登場させてしまったのは私の発想力の幅の狭さ。でもファラミアとピピンの組合せは好きなので…。
栞の内容を書簡集にも絡めたので、これも楽しかったな。無配って憧れがありまして。しかし、文字書きに無配のシールやポストカードを作る技量はない、さてどうするかと悩んだ結果の超短編付きの栞でした。これだけの厚さの本だし栞使いますよね?!ってことで。
本のタイトル『石に咲いた花』は、ゴンドールだし石にまつわるものがいいなと思って色々と転がしていた時に見つけた言葉「石に咲く花」。ありえないことの意味であり、二次創作なんてすべてあり得ないものなんだけど今ここに具現化したしってことで「咲いた」にしました。ちょうど表紙も植物由来だし、ゴンドールの木には白い花が咲くしってことで。
装丁は「里紙 紺」。ずっと指輪再録本を出すときは「羊皮紙紺」にするぞ!と思っていたのですがメーカー廃盤になっていてメニューから外れていた。泣。使いたい紙はあるときに使え。反省点です。ので、似たようなものを探しました。紺でざらっとしたものが良かった。結果満足です。
「羊皮紙」は結局栞に使った。こちらは無地色。

あとがきにも書いたようにデザインは友人に丸投げしたものです。白印刷かけたんだけど、想定より紙の色が強かった。これはこれで好きなんだけど、学び。ちなみに裏表紙はシンベルミネを描いてもらい、表にも紛れ込ませてもらいました。あとどんぐり。指輪の中では大事な植物。
【スラバル本】
スラバル必須課題の一つ・スラ様の顔の傷の話。
シルマリル等を読んでいても、邪竜を討っておいて無傷ってことはないだろうからバルドにも何らかの呪いがあるだろうということで悪夢の呪い。本当に私は夢で魘される話が好き。ヘキなので仕方ない。(割り切った。)
スラ様の顔の傷は安易に触れられるものでもないし、どうするかな~と最初書いたときにはうまく着地してくれず、数日寝かせたらバルドが抱きしめてくれたのでまとまりました。ありがとう、バルド。
タイトル『星明りに安らかな夢を結ぶ』は、星・夢あたりを入れたくていじる。「夢を結ぶ」という言い方が好きだったので使おうと思い、しかし長すぎるか?とも少々悩む。「安らかな」を消すことも考えたのですが、悪夢を見ていたスラ様とバルドだけど二人でいればその夢も多少和らぐよとの思いの結果この長さ。タイトルが長いとお品書きを作るときに苦労するという知見を得ました。
装丁の話をすると、短い話だからこその装丁!と探した結果の中綴じステッチ本。傷本だしちょうどいいのでは?!と自画自賛。表紙は「マーメイド 160kg スノーホワイト」、本文紙も「モンテシオン」を使用。傷本なので、つるっとした加工にはしたくなく、ざらっとしたもので集めてみました。モンテシオン、味があっていいな~。
ステッチの色は、外側が銀色、中はスイートドリーム(というグラデーションカラー)。
変形サイズ・本文インク替えも初めてしてみた。青系にするか赤系にするか迷って読みやすさを重視して青系に。話が一つだとそれに合わせて遊べるの楽しい。この大きさなのもかわいい~。
表紙は、同人誌表紙メーカーさんのを少々加工。(☆を切ったり移動させたり程度だが。)話の時間軸もずっと夜なので青系で統一。



【突貫トワ本】
これはあとがきにも書いたけど、突貫勢い本だったので反省点は大量に。いまのこの熱を詰め込むぞ!!というのが一番の優先事項だったので仕方ない。
怖くて読み返していないんですが、思い返しても矛盾が色々あるんですよね…。最初の病院で病気のことを治せと信一が龍捲風に言っておきながら、確か初夜の前でも隠していたかのようなその話をしていたり…。HAHAHA。すいません。
書き始めたときは初夜まで書くつもりがなかったので、盛り上がりが冒頭の再開になるのでは…?ってことは2章冒頭からスタートして龍捲風が戻ってくるあたりまで先に書く→過去回想の形にしたほうがいいのでは…?とも思っていた。のでその辺も記載が少々くどいかもしれない。直したつもりではあるが。プロットを書かずに始めるからこうなる。
映画のあの扉を閉めたところから五体満足で帰れか?!とは内心突っ込んだのですが、そこの過程を考える余裕はなかった。のでさらっといきました。これは二次創作…と言い聞かせながら。書いている最中にTLで隻腕の龍捲風ネタも見て、それもありだよなと思ったのですが、ラストを髪切る場面にしたかったので採用せず。
初夜のシーンはねぇ……難しいよねぇ……。これはえっちなのか…?どうなのか…?と常に首を傾げている。でも信一のネックレスは引っ張らせたかったのでそれは入れた!(入れたよな…?)流石に病み上がりで最後までやり遂げていただくのは弊社ではドクターストップがかかったので途中までだったんですけど、これも注釈を入れておくべきだったのだろうか。分からない二次創作のお作法。
あと、分かりやすい反省点は開いた扉のところですよね~~~!!!真ん中に文字を置きたかったのにノドの部分の計算を忘れ、少々内側に寄っております。ださい……。
タイトル『明日もまた一緒に一杯のお茶を。』もまた迷ったもの。
ラストの髪を切るシーンもそうなのですが、いろいろあったけどまた日常の生活を送るというのを表したかったので「茶を飲む」を入れたかった。扉にも書いたようにお茶がキーアイテムなので。平和な日常を過ごすのは愛だと思っている。「一緒に」「一杯の」はいらないかなぁとも迷ったのですが、声に出したときに語呂が良かったので結果これに。タイトルが長いと(以下略)。
装丁はギリギリの中で最低限遊びたかったので、表紙「シェルルックN 180.0kg ツインスノー」にして遊び紙を。生存ifだから明るくいこうぜ!という表紙のチョイスです。ちょっとキラキラしてます。
表紙は同人誌表紙メーカーさんのをそのまま使用。本当は龍捲風が使っている茶器っぽい写真とかイラストを使いたかったのだが(描けないので)、さくっと探したところでは見つからず、時間もなかったので断念。
「藍信一」なので順当にいけば藍色系の表紙なんですが、指輪本・スラバル本がどちらも青系になってしまったので、これまで青いと机の上が真っ青になる。中華圏だし明るい楽しい生存ifなので明るい赤系にしよう!とチョイス。
ということで、オフイベ参加2回目にして、3冊同時新刊というアホをやり遂げました。
トワを書き始めてからは移動中も含めてずっと書いていた気がする。仕事もそこそこ忙しかったはずなのに、よく出したなと今は笑ってます。楽しかったからよし。
読んでいただいた方も何か一つでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。
ご感想もお待ちしております。