躁と鬱の間にいて、天に昇る階段は目の前にあって

aki_yohuu
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 金曜日の22時半。全ての疲れから解放されるこの時に、私は深淵をのぞいてしまった。トラブルになった友人のTwitterを覗き見てしまった。それが鬱への引き金となった。あ〜〜〜〜死にたい、漠然とした死が私の近くにいて、いつでもこちらへどうぞと言わんばかりに手を引いてくる。こんなことで死にたく無い、と思うのはまだ躁が残っているからだ(おそらく)。本格的な鬱よりも、この躁と鬱の混ざり合った瞬間が一番危険だ。死に向かって駆け寄ってしまうからだ。

 死にたくてたまらず、親友に連絡した。すぐにうちにおいで、と言ってくれた。今はこの好意に甘えるしか無い。私が死ぬ前に会いたいのは家族とこの親友一家だ。

 私は人生で初めてまともに人を嫌いになった。大人になると、面と向かって喧嘩になることって多分無い。どちらかが飲み込んで距離をおくものだと思っている。今回は私が飲み込まなければいけない側だった。腹の底に黒々とした気持ちの悪い感情が巣食っているせいで、生まれて初めて食欲を失った。コンビニにはいっても何も食べる気が起きず、しくしく泣きながら親友の家に行こうとしたら、つまずいた。痛い。大丈夫。大丈夫じゃない。

 答えはもう出ている。相手と距離をおいて、連絡先をブロックすればいいのだ。写真も全て削除して。もうあなたの椅子は私の心の中には無いよ、と相手に教えずとも、椅子を片付けるだけで十分なのだ。

 親友と親友の夫は、口を揃えて「美味しいもの食べな」と、色々なものを食べさせてくれた。次第に眠気がわいてきて、家に帰った。帰ってから親友に連絡を入れて、すぐに布団に入った。