2023年のベストバイ2つ目はVaria VS3 グラインダー(第二世代)。簡単に説明すると「電動のコーヒー豆ひき機」。
以前はラッセルホブスのコーヒーミルを使用していたのだけれど、テレワーク時代になるとグラインダーの騒音も気になるし、ブレードカッター式なので豆の引き具合もまばらになってしまう。カバーをとりはずしたときに、機内に残っていた微粉が微妙に散るのも気になるところだった。
そして今回買ったVaria VS3、お値段なんと¥52,800(2024年2月現在)。正直私も高いと思う。が、これを10年単位で使い続けるならそこまでコスパは悪くないだろう、と思い切って購入。結果として様々なストレスを軽減する良い買い物でした。
音が比較的静か(当然相応に鳴るが、気になりずらいタイプの音)
コンパクト、フットプリントが小さい
粉がとにかく飛び散りにくい
内部の掃除も楽(解説ビデオを公式が公開している)
豆の引き具合がとてもきれい
味どうこう以上に、とにかくユーザビリティーが高い。挽き目のコントロールも直感的で、マグネットで定位置に吸い付くカップも使いやすい。
粉の飛び散りはあらゆるコーヒーミルの抱える課題だが、Varia VS3は付属のスプレーボトルでコーヒー豆に水を軽く吹きかけることで静電気を抑え、粉の噴出口に粉がつくことを軽減する、というアプローチを採用している。つまり「メーカーは多少内部に湿気が入っても問題なく動作することを保証している」これメーカーとしてはかなり勇気のいる判断ではないか。スプレー噴霧という1ステップ分の作業は増えるが、出口に粉がほとんど付かないこと、粉がほとんど飛び散らないことを考えれば圧倒的に「あり」。あとブラシやブロワーなど掃除用具もしっかり付属しているのも⭕️。
おそらくvaria VS3を検討する多くの人はFellow Ode Brew Grinder Gen2とVaria VS3で悩むのではないかと思うけれど「一度に20g以上の豆を挽く」使い方をする気がなければ、圧倒的にVaria VS3のほうがおすすめ。騒音、フットプリント、挽き目の自由度を考えればVaria VS3を選ばない理由はない…が、デザインはFellow Ode Brewの方が好きなんだよなぁ…。でもVaria VS3のデザインも使っているうちにかなり好きになりました。
まだVaria VS3を使い始めて半年だけど、構造も比較的単純だし「きっと長持ちしてくれるだろう」という期待感もある。実は最近、以前よしたけさんから譲っていただいた電気ケトルのFellow Stagg EKGが壊れてしまって。
Fellow Stagg EKGはお世辞抜きで本っ当〜〜に素晴らしい体験ができるプロダクトで、私の使い方も悪い部分があったのかもしれないんだけど、電子パーツが多いせいかちょっと壊れやすい部分もあるのかなと。もし買い直したとしても、数年で壊れてまた¥25,960を払う、というのはさすがにちょっと厳しい。私が歳をとってきたからかもだけど「機械が長持ちするかどうか」というのは今後モノを買う上での大きな判断基準になるなと感じた出来事だった。
数年で陳腐化するAirPods Proよりも、有線でノイキャンもサラウンドもない、音漏れしまくりで作りもちゃちなKOSS PortaProのほうが「いいもの」に感じるようになってしまった私がいる。PortaProの限定色がAmazonから無くなる前に買い足しとこ。