母親というのは、子どもを育てるにあたり、ある程度は注意、叱る、ということをしなければならない。
だから、日々何か起こり、日々、都度、怒っている。
その点、離れて暮らしている父親は、得だと思う。
土日、父親と過ごすことがある。
私が土日仕事で、どうしても一緒に過ごせないときなどに、夫に預ける。
そういうときは、子どもはとても楽しそうだ。
ドラえもんミュージアムに行ったと、楽し気な写真を送ってきた。
じじばばと回転すしやに行ったと話してくる。
次はいつ行けるかなと言っている。
日曜にうちに帰ってきて、父親と別れぎわ、寂しそうだった。
翌日子どもから「心がばらばらになりそうだった」みたいなことを言われた。
たぶん、楽しく過ごしたお父さんと離れねばならない、
お母さんには、ある程度気を遣って「お母さん大好きだよ」と言わねばならない、と、幼いなりに、頭と心を使ったのだろうと思う。
そうさせているのは、私である。
夫からも「一緒にくらしたいよ」と言ってくる。
でもさ。よく考えてみて。
土日楽しいイベントごとみたいに一緒に過ごすのは、平和で楽しいだろう。
普段一緒にいない分、感情的になってしまうようなこともない。
そりゃ、楽だろう。ずっともっと一緒にいたい、と思うだろう。
「良いお父さん」「楽しいお父さん」だけを見せているのだから
子どもだって、「もっと一緒にいたい」と思うはず。
これって、付き合っている恋人同士に似てるじゃないか。
お互いに、良いところだけを見せ合うラブラブの。
そんなの、親子じゃない。