峰守ひろかずさんの絶対城シリーズ、こんなにおもしろいのにおよそ知っている人に出会わないが不思議だ…おもしろいのに…。
ということで3、4巻分の感想だけしたためておく。ネタバレあるので注意。
1,2巻は買ったのだが、金がないのも相まって読めていなかった。図書館にあるので取り急ぎこちらで追おうとおもう。ちなみに新シリーズの方は購入している。貢献できないオタクで本当に申し訳ない…。
閑話休題。
絶対城シリーズで感動したのは、妖怪をベースにした話だからこその、しっかりとした文献の参照やら根拠が列挙されつつ進むオカルトミステリーであることだ。
もちろん、不勉強ゆえに列挙されている様々な出典や歴史的な話を「それらしいなぁ」程度で流せているだけで、その道からしたら「その話は突拍子なさすぎwww」となるのも多いのかもしれない。
だが、このシリーズのいいところは、ほんとうに「それらしい」説がバンバン出てきつつ、ファンタジーらしい展開もちょくちょく入り込むところなのだ。
ミステリーの伏線の張り方としてはやや露骨気味というか、キーワードとなる話題がわかりやすいところはあるが、これは好みの問題だろう。私としては、読み手にわかりやすくヒントを与えようというミステリは嫌いではないし、TRPGのシナリオなどにおいても大切な要素だとおもうので、これぐらい親切なものも好みだ。
あと、絶対城くんと礼音ちゃんのCPがまじで可愛いのが推せる理由。急にオタクになるがほんとうにいい…この付き合ってない距離だけど意識している距離感の男女バディは本当によい…ありがとう…。
ただ、悲しいかな腐女子として一番興奮したのは5巻の主軸だった杵柄くんの話だ。絶対城の相棒を名乗る、1巻から活躍していた杵柄くんが怪しい新興宗教と関わりが!!!しかもとらわれてあんなことやこんなことに!!
杵柄くんが礼音ちゃんに、ちょくちょく「妬けるなぁ」と言ってたり、絶対城くんとちょくちょく酒飲んでたり!!馴れ初めの話があったり!!!
五巻の真相も含めてかなり好きな巻だった。たまらねぇな。
もっとみんなに普及しねえかなこのシリーズ…。
ついでに、アガサクリスティの短編ミステリも読んだ。うっかり児童書版を借りたせいで、振り仮名があるのと文字がでかいのでめちゃくちゃ読みにくいが…。
短編ミステリの経験があまりないので、新しい知見を得た。さくっと終わるポアロシリーズなんてあったんだなあ…。
アガサクリスティの著作全般的なイメージだが、わりと推理トリックは単純というか、わかりやすいものが多い。日本のいくつかのミステリ小説を読んだときのような、複雑なギミックはあまりないように思える。
まだまだ、ミステリー系はシャーロックシリーズ、アガサクリスティ、赤川次郎の三毛猫ホームズぐらいしか読んだことのない不勉強な私にはちょうどよい。
次の読書も楽しみだ。