読書その2

akitsu
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この年になってから流行目はやったし、ものもらいは二回やったし、ここにきて膀胱炎にもなった(下の話ですまない)ので、免疫力の低下が半端ないことを痛感するのである。

まあ、結婚だの親戚付き合いだの、フォトウェディングだの気を揉むイベントが多かった一年だから多少は仕方なしではあるが、それにしたって自身のメンタルと体の弱さに驚くばかり。というか、ここまでになるのか?

弱いならもっと体も弱いよ!って声をあげてほしい。大病をしたことがないのだけが取り柄だが、中途半端に丈夫なことと、変に我慢強いもんだから急に体調を崩すと本当にままならずにもがくことになる。

痛みに苦しみつつ、先週借りた8冊(うち2冊は辞典なので正確には6冊)は読了し終えて、新たに借りてきた。図書館っていいな。手軽に活字が手に入るし、紙の本だし、かさばらなくてよい。

少し話が戻ることになるが、サイコパスの映画版(1回目)の深見さんの本を読んだんだがやっぱり宜野座と狡噛付き合ってるよね?付き合ってないならどうりがとおらないですよ奥さん。

宜野座のシャワーシーンにも大層動揺した。ただ、これは思い当たれば関さんの尖った帯文句にもあったな…。それはそれとして宜野座の胸中が描かれてて頭おかしくなるかと思った。昔の男忘れられてねーじゃん。

まあ誰しも私の狂いに興味はないと思うので深くは語らないが、朱、宜野座、狡噛の三人を取り巻く胸中に加えて、プロビデンスの映画があったと思うと…ハア?私の気が狂っても致し方ないだろう、これは。許せねえな狡噛…。

本題に戻すと、新しく借りてきたものはどれもミステリーではあるが、特筆すべきはかねてより興味のあった八つ墓村を借りるに至る。映像化もされているので映画を見れば筋はわかるのだが、興味のあるものは大抵原作から読みたいのが私の常なのだ。

結論から言えば、やはりミステリーの金字塔。とても面白かった。ただ、金田一のシリーズはてっきり探偵目線で話が進むのかとおもっていたので、第三者目線で進んだことには驚いた。

思えば犬神家も金田一ベースではなかった気がするので、そういうものなのか…?機会があれば、犬神家の方も読んでみようとおもう。

なかなかボリュームがある本で、大抵の古典ミステリーにありがちではあるが、昭和ごろの隠遁とした雰囲気やら世界事情やらが興味深かった。そしてまだまだ世の中には読めない感じがあると知る。枢(くるる)て……!しかし、感じの形と響きとは美しい。

ミステリーやらサスペンスばかり読んでいるので、ここらで一つ初心に帰ってファンタジーの一つでも読みたいものである…が、大抵の場合は児童書に分類されているのが惜しい。う〜ん、大人ファンタジー、最近は需要がないのだろうか。

そういえば、すずめの戸締りも原本があるっぽいので興味が湧いた。今度図書館で借りてみようか。世界観が好きだったのと、この間読ませてもらった映画のおまけ本の文章体が比較的読みやすかったため。

さて、10年ぶりに読書を趣味として再開しているが、この年になると、子供の頃に惜しげもなく本を与えてくれた親に感謝するばかりだ。大人になってから読書習慣をつけようとしたり、活字に強くなろうというのは、結構大変だろう。

両親に活字中毒と笑われるくらいには本を読んでいた子供の頃。さすがに読了した本の全てを覚えてはいないが、あの訓練は今でも「読もうかな」と思ったときに、必要なエネルギー量を少なくしてくれるので、とてもありがたい経験だった。

@akitsu
びっくりするほど飽きっぽい