推しを推さない話

akko
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「推し」という言葉は、大所帯アイドルグループを応援する人々が、グループの中でも特に好きなメンバーを「推しメン」と呼んでいたのが短くなって「推し」で一般化したものだと認識している。

個人的には「推し」という言い方をあまり好まない。特定の芸能人を「私が推してあげてます」という意味合いになってしまうからだ。

例えばアイドル業を始めて間もない若手を応援するなら、「私は推してるよ!頑張ってね!」という気持ちで「推し」と言ってもいいと思う。

私は「推し」という言葉がまだない昭和末期に吉川晃司の躍動感にひかれ、令和の今でもファンである。「私は吉川晃司を推している」と言っても間違いではないが、なんかちょっと違うんだ。

吉川晃司という強力な磁石があって、私は鉄釘のごとく引きつけられ、推すとかなんとか言ってる場合ではなかった。私が推さなくても彼は最初からスターだった。

熱愛報道や結婚発表があったときは多少メゲたが、スターは手の届かないところにいる。この私がスターの恋愛や結婚の対象になれるとはハナから思っちゃいない。そしてスターは表向きで華やかな分、私生活はいろいろ面倒くさいこともあるだろう。それをワンオペで支える存在に自分がなれるとはとても思えない。

高い夜空の星を眺めるようにスターを見ていられればそれで良い。