素敵な殴り合い

akoakon
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茶道を習っている。

もう12年目だが、この世界での私は全くの若輩者であり万年初心者。それでも、お稽古やお茶会の席は楽しいもので、都合がつけばいそいそと出かける。所謂、茶道のお茶会というと、ちょっと畏まった印象があるようだが、実際のソレを私は”教養で殴り合うプロレスみたいなもの”だと思っている。

亭主が季節やシチュエーションに合わせて設えたお道具類、時の花、お茶の銘や菓子など、おもてなしする側の思いをいかにくみ取って、そこに合わせた気の利いたやり取りをするか。相当の知見がないと客人も務まらない。私のような若輩者(この世界ではね)はお茶席の隅っこでモブ的な見物人に徹することになるのだが、亭主と正客が互いに手をついて挨拶を交わした瞬間にゴングが鳴るのが聞こえるんだよねえ。

ただ、決してマウントの取り合いみたいなわけではなくて、ああこの季節だからこのお花にこの掛け軸なのですね。このお軸の時代に合わせてこのお道具か。ほうほうこのお菓子はそういう趣旨で作られたのか… というのをお互いにの会話の中でワイワイとぶつけ合い、共有していくプロセスは面白みがある。まあ私にはわからない事の方が多いので、お詳しい先生方の話に耳を傾けては感心するばかりなのだが。

それでも、今日のお道具組みは素敵だったわー!などと感想戦ができる程度には諸々の理解を深めたいと思う。今月予定していたお茶会は残念ながら延期になってしまったけど、来月は京都。孤篷庵のお茶会、楽しみだなあ。

@akoakon
本当は猫になりたいけど、せいぜい人畜無害なオバさんになれればいいです。