なんで書道が好きかって

akochi
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なんでだろう?

改行デッカ

同年代と比べるとまあまあ変わった趣味だと思うけど、考えてみると小学校4年生くらいのころに書道展を見に行って衝撃を受けたからだったかも

白い紙に黒い墨で文字を書いただけなはずなのに、そのやりなおしの効かない偶然の産物がまるでロールシャッハテストのように、または白黒写真の森の風景のように、絵画のような別のものが見えたのがはじまり

同時に、筆で書いた線の擦れ具合が美しくて、大木の年輪のように見えた。そのとき流行っていた赤と青のセロハンでできた3Dメガネのような奥行きを感じる「透明な線」を感じてびっくりしたのがはじまり

すごいよ、白と黒の他になぜか「透明」が作れるんだからね

当時透明なビー玉が宝物だったから興奮した!この手で透明なものを作り出せるかもしれないってわかって、先生にすげえな!って当時の今よりもさらに少ない語彙で熱弁した気がする

まあ透明なものを書くのって難しくて、いまだに思い通りに作り出せはしないんだけどね

私が筆を折らずに細く長く、もしも70代の師匠くらい、または今年100歳の大師匠の年齢ぐらいまで続けることができたら少しは違う風景が見える、かもしれない

そんな青二才の備忘録でした