町田洋著『夜とコンクリート』

al2222
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二日前の夜、まどろんで眠りに落ちる寸前で目が冴えて、眠りにつけなくて、なぜかふと『船場センタービルの漫画』を再読したくなった。

読んだらやはりとても良くて、この人の他の作品も読んでみようと思いKindleで探したらちょうどキャンペーンで『夜とコンクリート』が割引になっていたので買い、それとあと『日食ステレオサウンド』を買ってみた。

『夜とコンクリート』をベッドの中ですぐに読んでみた。めちゃんこ良かった。なぜか分からないけど泣いた。漫画を元々あまり読んできてないので分からないけど、いわゆる「エモい」スタイルのジャンルみたいなのが既に存在するのかもしれないけども、これまでこういう漫画を読んだことがなかった。詩をそのまま漫画にしたようなお話に、細い線で描かれた空白だらけの絵が、元々ないはずもしくはあったけどすっかり忘れてしまっていた記憶を呼び起こしてその時や場所、人々への懐かしさや切なさを惹起する。

特に『夏休みの町』は一番好きになった。『夜とコンクリート』も好き。

まだ『日食ステレオサウンド』は読んでないけども読み終えたらこの作者の漫画全部買おうと思った。

これまでこの人の全作品を持ってますっていうくらい漫画でハマったことがないので、40近くなって初のハマった漫画家さんが出来た。

船場センタービルの漫画』を教えてくれた友人、ほんとにありがとう。