「花なき花瓶」について

かなえ
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公開:2026/4/5

・キャプションにある通り、サンカヨウは実在する花です。雨に濡れると花弁が透明になる花で、白くて小さくてさりげないかわいさが魅力の花です。5~8月に咲く花なので、サンカヨウは5月に的場さんに出会い、そして8月の終わりか9月の頭あたりで祓われました。牡丹には絶対なれない花です。

・サンカヨウが最後に的場さんに言おうとした言葉は決まってるかもしれないし、決まってないかもしれないです。どちらにしろ誰にも届いてない言葉に意味なんてないと思ってるので、意味ないです。意味なんてないけど、サンカヨウはあの時確かに何かを言いました。

・最後はプロット?下書き?だと『「よかったんですか?」「何がですか?」「あの妖ですよ」「あはは」的場は、声を出して笑った。まるで学生時代の頃と同じように無邪気な的場の様子に、名取は呆気に取られてしまう。「祓い屋が妖と契ってどうするんですか。消えかけの妖を式にしろと?」「それに好いている相手がいるので」「え?」「素敵じゃないですか」「素敵ですか?」「違うんですか?」名取の問いに、的場は口元に手を当てて思案すると、いつもと同じ調子で口を開いた。「どちらかというと」「はい」「呪い?」なんですか、それ。名取が呟く。的場は、はぐらかすように微笑んだ。』にしようかなと思ったんですが、サンカヨウがいなくなっているのにあまりにも軽薄すぎて不快感があるかなぁと思ってやめました。ただ、載せたバージョンも普通に軽薄かもしれないです。そもそも片思いというのはひどく身勝手なもので、相手が丁重に扱う筋合いや義理は一個もないという思想なのでこんな感じになりました。

・的場邸は想像で書こうとしたら無理だったので、福岡にある友泉亭をイメージして文章を組み立てました。的場邸にしては華やかすぎるかなあと思って色々見てたんですが、他に思い当たる建物がなかったです。自分が行ったことある、もしくは写真で見たことがある建物や場所の方が露骨に書きやすいのでモデルになる建物や場所はあることが多いです。

・花が活けられてない花瓶ってすごく無意味だなと思って片思いの象徴として扱ってます。絵画なき額縁とかもいけるのかな

・途中空いてしまったのはこれってすごく気持ち悪い小説かもしれないと思ったら書けなくなったからです。最終的にそもそもいつも多少なりと気持ち悪い小説書いてるしまあいいかと思って頑張って書きました。