煙たい話 14話

有象無象
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好きな…というか、自分について考えさせられた回がpixivコミックで更新されてた。

"熱帯"で連載されてる方も読んでるんだけど、12話辺りからの武田と有田の"物事の捉え方の違い"の話が好きで、読み直して改めて考えさせられた。

どっか別のトコでもこの話擦ってた気がするが、好きな回なのでなんぼでも擦って良いとする。

 

 

一つ前の13話では、不登校の男子生徒の母親に「お子さんがいないなら人の親の気持ちなんて分からないでしょうね(意訳)」と言われた武田先生。その日の帰り道で迷子に鉢合わせて傍にいてあげたけど、後から来た母親に怪訝な顔で見つめられてお礼も無しに帰られて。

その帰り道での出来事を見ていた有田。

 

"世の中に優しい出来事は意外とたくさんあって"

"その反面思いもよらないくらい残酷な出来事もやっぱりあって"

"優しい人に優しさが返るとも限らない"

 

"本当のことなら何を言ってもいいのか"

"本当のことだからこそ狡いんじゃないのか"

"そうやって相手が言い返さないと分かった上でなお口に出すのは"

"そんな 相手をねじ伏せるためだけの言葉ーーー"

 

 

こう考えているのは有田の方で、"優しい人"である武田は何にも気にしてない(というより、傷付けられても仕方ないものだと考えている)

本人が傷付けられても怒ってないからこそ、"俺が腹を立てても何にもならない"と有田はモヤモヤしちゃう。

 

きっかけは忘れてしまったけれど、私もどちらかといえば武田の方に共感するタイプ(勿論善良でも優しい人間でも無いんだけど、基本的に"傷付けられても仕方ない"と思ってる)になってしまったので、有田の視点が新鮮だった。

"返ってきてほしい優しさはエゴでしかない"でしょ?と。

"見返りを求めてしまったら、その優しさは見返りを求める自分のための優しさ"になってしまう。

"善意は常に一方通行"。

 

加齢と共に、一喜一憂するのに疲れてしまったからだったか。そう考えると気が楽になるのを知ってしまったからか。気が付いたらそう思うようになっていた。

でもあくまで私がそう考えているだけであって、周りからしたら"何言ってんの?"案件。この感覚がズレているせいで会話がちぐはぐになることがある。

思ってもいない薄っぺらい共感をただただ並べてのらりくらりするのも少なくない。

私は"周りの優しさに期待していない"だけなんだよなあ。

 

 

うーん、何か話とっ散らかってきたから一旦ここまで。

 

この武田と有田のお話の着地点も好きなので、コミックス後で読み返そう。

@albatross_pi
避暑地