自分はがっつり投資にのめり込んでいる訳ではない。インデックス積立がメインだが、余剰資金でちょこっと個別株を買ってみたりはしている。ただ正直、ちゃんと企業分析した上で投資判断できている訳ではなく、話題になっている株やチャートを見て上がっていそうな株をなんとなく買っていることが多い。ちゃんと知識を身につけて株を買うことができれば、世界情勢や企業のことにももっと関心を持てるし、面白いんだろうな〜と思ってずっと勉強したいと思ってた。
そこで、図書館で投資系の本を探してたら、「村上世彰、高校生に投資を教える。」という本が目にとまった。村上ファンドという名前は知っており、あまり詳しくはないが、すごい投資家として認知していたので、読むことにした。

投資をする上で最も大事なのは、「投資の本質」をしっかり理解した上で、「期待値」を考えて投資判断をして、「リスク管理」を考えて投資することである。
投資とはそもそも、「限られた富を奪い合うもの」ではなく、「みんなで富を生み出し分け合うもの」である。株式投資を通じて企業に資金を提供することで、生産活動を支える動きをしている。ギャンブルとの決定的な違いは、「投資はプラスサムゲーム」「ギャンブルはマイナスサムゲーム」である点である。ただし、デイトレードのような短期取引はゼロサムゲームに近い性質の取引となる。むしろ短期間で売買を繰り返すので、手数料もかさみ、それを考慮するとマイナスサムゲームと考えた方が良い。なので、長期的に成長していく企業を投資家自身が見極めることが投資の本質となる。その際に最も大事なのは、「投資理由を自分なりに明確にし、失敗した場合にはその理由と改善点を考えること」である。失敗した投資案件は貴重な学びの機会と捉えるべきである。
投資判断をする際は「期待値」を考える。うまくいった場合と失敗した場合で、株価がどのくらいになるのかを、業績見通しや資産・負債の内容から考えていき、それぞれの実現確率をざっくり考え、足し合わせていくことで期待値を求める。期待値が高いときは買いの判断となるし、低い時は買わない判断となる。また、本来の価値に比べて、価格が大きく割安になっている企業に目を付け、株価が安くなっている理由を考える。会社の問題点や改善点が改善されることで株価が大きく上がる可能性がある場合は、大きな投資チャンスであると言える。
さらに冷静な判断ができるように、リスク意識を常に持ち、リスク管理を怠らないことが非常に重要である。そのためには、自分にとっての適正な投資金額を探り、失敗したと認識したらすぐに損切りすることである。株を買う時点で、「会社の利益がどこまで伸びるか」「株価がどのくらい上昇するか」といったシナリオを考え、十分に目標を達したと判断した時は売り、シナリオが間違っていたと判断した時は、損切りするべきである。
投資は「みんなで富を生み出し分け合うもの」なので、将来的に大きな利益を生み出す可能性のある企業を見極め、応援することが投資の醍醐味であり、結果利益を生み出すことにつながる。企業を見極める上で、実際に自分が使っているモノ・傍受しているサービスだとより良さがわかるし、応援したくなる。そういった企業は他の人が気づいていない期待値にいち早く気づくことができるので、優位に立つことができる。
正直、村上さんのことは「物言う株主」として、企業からは嫌煙されているイメージを持っていたのだが、この本を読んで、株主も1当事者として、企業の成長に本気で向き合っているだけなんだと感じた。これが本当の株式会社としての在り方だと思うし、会社のこともよく知らず、なんとなく利益にあやかろうとしていた自分が恥ずかしくなった。