なぜ、日本で世界を席巻するビッグテック(OpenAI、Netflix、GAFA、Samsungなど)が生まれないのか。日本が世界に負けている部分、逆に世界と比べて優れている部分、日本が世界レベルで勝つためにはどうすれば良いのかみたいなことを、先日、居酒屋の場で知人と議論した。自分なりの解釈をつらつらと書いていく。
自分なりに整理すると、日本は決められた枠組みの中で工夫を重ねる非合理なところがあり、世界は枠組みそのものを変えて合理的に物事を進めているように見える。生産性がものをいう資本主義の土俵では、日本が愚直な合理化の競争で世界に勝つのは難しい。
一方で、非合理さで培った職人技という所に日本の勝機があると信じている。その最たる例が、日本の漫画やアニメである。
AIの進化によって、合理化できる部分はビッグテックやプラットフォーマーにさらに握られていくだろう。それでも、人の感動や好き嫌いといった情緒的な部分まで奪われることはないと思う。情緒は計算ではなく、非合理なこだわりから生まれるものだからだ。そして、まさに日本人が得意としている部分である。
もちろん、何でもかんでも非合理が良いわけではない。守るべきなのは人の心を動かす「こだわり」であって、運営や管理のように作り手をすり減らすだけの「非効率」は削るべきだと思う。いくら良いものを作っても、配信や課金の仕組みを他人に握られていては、作り手に正当な対価が戻ってこない。
だからこそ、感動を生み出す一番大事な部分は非合理のまま守り、それ以外の運営や届ける仕組みはシステム思考で徹底して合理化することが重要だと感じている。なので、再現性のない感動を、仕組みで届け切るモノづくりをしていきたい。とより強く思うようになった。