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SOFT SKILLS - ソフトウェア開発者の人生マニュアル

alesion30
·
公開:2026/7/1

この本は、すべてのソフトウェア開発者が一度は読むべき本である。一般的な技術書のように、特定の言語やテクノロジーについて解説したものではなく、ソフトウェア開発者の人生について語られている。キャリア・セルフマーケティング・学習・生産性・資産形成・フィットネス・マインドセットの章立てで構成されている。筆者の当時の状況と自身の今の状況とでは異なり、活かせない部分もあるかもしれないが、選択肢の一つとして頭に入れることもできるし、考え方として学べるものもある。

自分がこの本を読んで最も重要だと感じたことは、「自分の幸せな人生」についてビジョンを持つことである。どういう人生を歩みたいか、将来どういう生活を送れていると良いのか具体的なイメージを持つことがまず初めの第一歩である。そして次にやることは、幸せな人生を送る上で必要な収入を計算することである。自身の資産が一定の収入を産み続ける「決して枯れない泉」をいくつも作り、何もしなくても幸せな人生を送るための収入が手に入れば、生活するために必要な資金を稼がないといけないという束縛された状態から抜け出すことができ、人生を引退したと言えるだろう。ビジョンを描き、ちゃんと具体的な将来設計を行うことで、必要な収入や働き方が見えてくる。必ずしも客観的に見て大層なビジョンで無くても良い。自身が最大限満足できるビジョンを立てるべきである。明確なビジョンがあれば、どのようなキャリアを構築すべきだとか、資産形成をどういう計画で行うべきだとか、この本の章立ての事柄がどんどん明確になっていく。

過去に「金持ち父さん 貧乏父さん」という本を読んだことがあるが、ここで書かれている内容と根幹は同じであると思った。労働という束縛から解放されることで、真の幸せを手にいれることができる。

他の章でも学びはあったが、「生産性」の章が特に学びになった。ポモドーロテクニックは兼ねてより活用していたが、あくまで自身の仕事を集中して効率よくこなすための1テクニックとして捉えていた。この本では、「ポモドーロテクニックの本当の力は一日にどれくらい一生懸命仕事をしたかを正確に測れることである」と主張している。今までの考え方だと、どれだけタスクをこなせたかにフォーカスして一日の評価をしがちだったが、ポモドーロの消化数を評価指標の一つにすることで、今日は一日たくさん一生懸命仕事をしたなという満足感が得られるという新たな発見があった。また、繰り返されるタスクに対して管理の難しさを感じていたが、それを解消する方法も明記されていた。それが「クォータシステム」である。クォータとは割り当てを意味するが、このシステムはすごく単純で、決められた期限内にどれだけ前進しなければならないか目標を作ることである。クォータの例として、毎週3回ランニングをするとか、毎週50ポモドーロをこなすなどがある。このクォータを必ず守るよう厳しく取り組むことが非常に重要になってくる。クォータが高すぎる場合や低すぎる場合は調整しても良いが、期間中は絶対にいじってはならない。あらかじめたどるべき道を用意し、判断を不要にすることで、意思の弱さを克服し、安定したペースで維持することができ、長期的な生産性を生み出すことができる。

自分は「人生観」と「生産性」にのみ触れたが、この本は非常にボリュームが多く、他の章も含めると誰しもが得られるものがあるはずだ。そして、定期的に読み返すことで、さらなる学びもあると感じた。