魚釣りをはじめたきっかけ

alfonsino0260
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僕が魚釣りを本格的に始めたのは4、5年ほど前のことです。

僕は地方公務員として勤めていましたが、わけあって休職していたところ、趣味の開拓を担当医師に薦められました。そんな折、当時よく通っていた複合型ゲームセンターの隣に、(現在は閉店していますが)そういえば釣具屋があったな、と立ち寄ってみたのがきっかけです。

魚釣り自体は幼い時分から釣り好きの父親と年に数回出かけていた程度で、釣る魚といえば川ではハエ(オイカワやウグイの地方名)、ヤマメ、ニジマス、海ではアジ、ハゼ、キス、チヌ(クロダイ)といった比較的小型の魚ばかりでした。

大人になってはじめて自分だけのタックルを持つのですから、せっかくだからもっと大きな魚を釣りたいと思い、釣具屋の店員に相談した所シーバス(スズキ)やヒラメはどうか、と薦められました。生まれてこのかた、ゲームの中でしか知らなかったルアーフィッシングの世界に、こうして足を踏み入れたわけです。

ルアー釣りは、初心者にとっては苦難の連続です。というのも、ルアーは餌を用いて魚を誘引するわけではなく、糸の先にぶら下がっているのはただの鉛やプラスチック、あるいはゴムの塊です。こんなオモチャのようなもので本当に魚が釣れるのか?と疑問に思います。また、浮力のあるタイプのものを除き、ルアーは勝手に沈んでいくため放置しておくとすぐに根掛かりします。外そうとしても、針先が6つとかあるのでとてもじゃないですが回収できません。結局糸を切らなければならず、海や川の底に仕掛けが残ってゴミと化していくわけです。環境にも財布にも、また自身のメンタルにも優しくありません笑。

魚を釣る以前にまず釣具の扱いやルアーの操作に慣れて、はじめてまともな釣りになるわけです。そして前提を満たしたとしても、はじめてのメモリアル・フィッシュに出会えるまでには運や自然条件も絡むため、とてもとても時間がかかります。半年以上何も釣れないまま投げ続ける人だっています。ある種の修行です。僕がはじめて魚を釣ったのはタックルを買い揃えて数日のうちでしたから、本当に運が良かったと思います。20cmほどの小さなマゴチでした。

とりあえず、ここまで。