一次創作漫画のネームがもうじき終わりそうです。最近の日記でも散々プロット終わらんネーム終わらんなどなど折に触れて言ってましたが、今回のプロットからネームは久しぶりにかなり回りくどい工程を踏んでいました。自分用のメモも兼ねて、私が漫画を作るとき思い立ってから作画作業に辿りつくまでにどんな手順を踏んでいるのか書いておこうと思います。普通は全部作り終わってからまとめるものだと思うんだけど、作画が終わる頃にはプロットとかネームを考えてた頃のことを忘れている自信があるので。あ、漫画のネタバレはしてないです!
1.プロットを考える
漫画を描くには、まずストーリーを固めます。今回は一次創作ということで話の中にキャラや設定の説明も織り込んでいく必要があり、読み手にどんな情報をどのタイミングで提示しておくかという設計もあってもうほ〜〜〜〜んとに、大変。二次創作だと一つのネタやオチあるいは言ってほしい台詞を取っ掛かりに話をまとめていくのですが(それでも毎度悶絶して苦労する)、今回は「読み手にこの二人をどう知ってもらうか」を中心にストーリーをまとめた感じでした。漫画のフォーマットとしては少女漫画の分類になるので、色々と好きな少女漫画の第1話を読んでは唸り、頭を抱える日々。世の中のプロ漫画家って、漫画がうますぎないか?
記録によれば大まかな起承転結が7月末に何となくできてきたもののその時点ではまだ設定もフワッとしており、日記や記録を読み返すと9月上旬になってもまだ頭を抱えていて、中旬に入る頃にようやく設定が固まったようです。ライドウで遊んだりしてたのもあるけど、足掛け2ヶ月くらいかかっとる。でも二次創作漫画でもストーリーまとめるのに半年くらいかかったことが2回くらいあるから案外かわいい方かもしれない。
2.作業を分解する
プロット(話のあらすじ)だけ考えてからいきなり本チャンのネームに入ろうとすると「台詞回し」「絵面」「コマ割り」の3つを同時に考える必要があり、話の細かい流れの補足作業も入ってきて余計に行き詰まっちゃうので、そういうときは回りくどくてもとにかく作業を分解して考えることを絞るに限ります。どの程度分解するかはケースバイケースですが、今回はだいぶ細かく分けることにしました。分けることで今自分が考えるべきことがシンプルになって、心理的なハードルも下がるので気も楽になります。
なお、9月初旬にこれを面倒くさがって直でネームに移行しようとしたときは結局その後一旦挫折してました。急がば回れってことやね。
3.台詞を書き起こす
下書きに入る前に決める必要がある台詞回し・絵面・コマ割りのうち、まず台詞回しから考えていきます。作業はストーリーの順を追っていくことには拘らず、思いついたシーンから断片的にとにかく会話を考えては書き起こし、考えては書き起こし……通常の台詞だけではなく吹出しの脇に手書きで入れる台詞やモノローグ、効果音、台詞のないシーンは内容の説明などなど、とにかく思いつく限り全部書きます。書いてるうちにシチュエーションや動きも自然と決まってきてこれも書いておくので、最終的に脚本みたいなものができます。一部抜粋して文字が読めない程度の画質で公開。

我ながらキモい作業!!
左の方に所々やや長めの横線が入っているのは「ページめくりのタイミングはここで入れたい」というメモです。結局この工程で話の細かい流れが決まると同時に各シーンのイメージも脳内で固まってきます。今回は10日くらいかかっていたようです。9月下旬の連休中に移動の電車内でスマホのメモ帳に脚本もどきを書き起こしていた記憶があります。
4.ミニネームとネーム
台詞回しと話の流れが固まったので、次は絵面を考えるターン。コマ割りのことは置いておいて、まずは「このページにどんな内容のコマが必要か」だけを考える心持ちで。私は1ページあたり6コマ前後で描く人なので、ページを横2列×縦3行の6マスに分割したものを見開き形式で2枚並べたテンプレートを作って作業しています。これを勝手にミニネームと呼んでいます。

ちなみに右ページの2段目は「このコマは横にぶち抜いて入れよう」と思ったので左側のマスを空白にしています。他のページでは「ここは縦長のコマになるだろ」と思って縦に2マスぶち抜いて描いてたりもします。テンプレートの6マスはあくまで目安で、だいぶ自由にやっています。結局そうやって描いてるうちにコマ割りのイメージも脳内で何となく固まります。そうなれば実質もうほぼネームの出来上がりです。
ちなみにこの作業で1ページあたりの情報量を調整しているうちに、脚本もどきの時に考えていたページめくりのタイミング計画はほぼ崩壊します。文字では違和感がないように見えた部分も、絵に起こしてみると会話やシーンのつながりが微妙なところがまあ出てくる出てくる。そして自然になるよう削ったり足したりしているうちに、なぜかページ数が増えています。私の場合は脚本もどき段階で出来るだけ余分なシーンや台詞が入らないよう抑えておく傾向があるので、ネーム段階でページが増えることはあっても減ったことはありません。今回は特にひどくて、脚本もどきでの算段から10ページ以上増えました。……ハ???
現場って、脚本通りにはいかないんだよね(?)。
今回はこの工程に1週間ほどかかりました。あとは念のため下書き前に最終的なネームを作ればOK。今回はこの最終ネームはこれからやります。なんならミニネームの見直し&手直しだけして下書きに入っちゃってもいい気がするけどどうしようかな〜という感じです。
てな感じでここまでくれば、あとはひたすら下書きとペン入れの作画作業です。ちなみにミニネーム以降の作業はすべて1ページずつではなく2ページセットの見開き単位で作業する派です。
いかがでしたでしょうか。商業連載だったらここまで作業を分解してる場合じゃないだろうし、同人漫画描きでもここまで段階を分けて作業する人ってどのくらいいるんだろう……?まあ世の中にはこういう漫画のつくり方もあるんやね、程度に読んでもらえれば。
もうちょいで作画作業に入れるしがんばるぞ〜。
ほな待て次回。