音楽家・蓮沼執太さんのサウンドインスタレーションに行く。読書会で知り合った人は、少し前に到着していた。会場は廃校の体育館だ。窓からの明るい日差しが場内に降り注いでいた。
ニューアルバムをもとに構成された10曲ほどの楽曲がスピーカーから流れている。キーボードやベルやパソコンなどが点在している。あたかもここで演奏した人が、つかの間の休憩にでも出かけたような雰囲気だ。
観客は自分が座りたい場所に椅子を持っていける。私は下手側のスピーカーに近い場所、エリアの中央、歩き回りながら、とさまざまな聴き方を試した。
あとから聞いたところによると、流れていた楽曲は数日前に同じ場所で行われていたライブ音源だったらしい。楽器の配置もそのライブから変えていないようで、演奏者はたしかにそこにいたらしい。
サウンドインスタレーションは1時間ほどあった。私達は会場を出ながら、お腹すきましたね、と言い合いうどん屋に向かった。冷たいうどんがあまりにきれいで、おのおの写真を撮影。私のは荒い写真になっていて笑えた。
さらに、行ってみたかったカフェで温かいチャイをいただき、さらにさらに本屋へ向かい、とうとう歩いて帰宅した。
去り際、また散歩しましょうと言い合えてよかった。どこまでも歩けてしまうこのまちが、やっぱり好きだ。