快晴。起きてすぐに窓を開けた。
遠くへ引っ越しをする同僚に会って、ささやかなお餞別を渡した。待ち合わせの公園、祝日の11時は小さな子どもたちが走り回っていた。旅の無事と安全を祈る。
お昼は、随分前の職場の同僚とフォーを食べようと話していたけれど、残念ながらお店がお休みだったので、近くのうどん屋さんに行く。お互いにしゃべりたいことがあるものの、うどん屋の気忙しさに圧倒されて、早々にお店をあとにして、喫茶店に行った。彼女は3時間かけて通勤していた職場をこの1月に卒業したらしい。新しい職場は家の近くだそうで、それは本当によかったと思う。
時間になり、映画館で音楽ドキュメンタリーをみた。満席。単館系の映画館で満席とはだいぶ珍しいと感じる。映画は収録ライブ半分、インタビュー半分。レゲエは「大衆のもの、レギュラーな人々という意味」だそうだ。
再び喫茶店。元同僚がアメリカでホームステイしていたときに、ベリーズ(国)出身のホストファミリーがビッグマウンテンというレゲエグループのメンバーの一人を自宅に招き、もてなしてくれた話を聞いた。その当時、わりとレゲエを聴いたらしい。
映画の話、音楽の話などして、私のぐずぐずした話を聞いていた彼女が突然、「自分のためにチョコレート買いに行こうよ」と提案し、私達はデパートに向かった。特設会場に展開されたチョコレート売り場はきらびやかだった。散々悩んで9個入りのものを買う。
帰りがけ、私が「次は楽しい話ができるようにするね」と話したら、「楽しくても楽しくなくてもいいし、またご飯に行こうね」と言うから、ぐっときた。
明日から1粒ずつ、チョコレートを食べることを楽しみにする。
窓から細い月が見えた。