ゲームライターは流行りものを遊ぶべきか?という問題がある。

これは「論評する上で抑えておくべき作品は当然抑えるべき」という問題ではない。

もっとビジネスライクな話だ。ライターという仕事の現在はインフルエンサーとたいして変わらない。流行りものに対してバズに適した文体で言及する記事を書けば注目があつまり、注目を集めればまず名前で記事が読まれるため仕事がくる。仕事が来れば名前負けしない実力がやがてつく。同業者ともコネが生まれる。

こういうサイクルが形成されるため、やったほうがいいんだと思う。ただモノをインフルエンスできるかは個人の素質によるところが大きい。俺はバズに適した文体で記事を書けないため、そういうことができない。

だから、自分が出来が良い/出来が悪いと思ったものを一生懸命論評し、後世に記録して残す。そういうことしかできない。幸いにしてようやく続けてきたことが日の目を浴びてきたような気がする。最近アンチも増えたが、ファンですと言ってくれる人も出てきた。本当にありがたい限りだ。

俺はインフルエンサーにはなれない。でもライターである。想い返せば学生時代、クラスの人気者にずっと嫉妬してきた。今も人気者には嫉妬している。多分一生嫉妬し続けるだろう。それでもやれることはある。がんばろう。

@amagi_over
ゲームライターをしている