これは(3)からの続き
結論から言う。自分が美味いと思った珈琲が、美味い珈琲だ。
珈琲豆には多くの品種があり、栽培方法から始まって、収穫方法、その後の処理、流通、豆の焙煎、挽き方、抽出方法、他、いろいろな工程で全部味が違う。スペシャリティコーヒー(言い方はカッコイイけど、ブレンドコーヒーだ)だろうが、シングルオリジン(要は単一品種または同一出荷港)だろうが、どの豆をどのように抽出しようが、それぞれ好みが合わなければ不味い珈琲だし、合えばそれが美味い珈琲だ。何が美味いかは人によって大きく違う。だから私は好みを押し付けないよう気をつけている。おいしいと勧めるのは、均一化された工業製品のみ。珈琲豆は「酸味が強いよ」とか「苦味か強いよ」とか「おもしろいよ」としか言わない。自分の好みと合わなければ、お互い不幸だからね。
よくある「美味しいコーヒーの淹れ方」本は、一般的ないれ方しか書いていない。言い方を変えれば、(一般的に)不味くならないよう書いてあるだけ。何が美味しいと感じるかは本人次第。蓼食う虫も好き好き。だから、ネットによくある「美味しいコーヒーはコレ!」は(お前の中ではな!)と付けないといけない(笑)
初:記20240110
追記・公開:20240128