ここが本当にしずかなインターネットなら、だれにもこの場を知らせずにはじめるというのはどうだろう。
読んでほしくて書く場所はたくさん持っている(それぞれをどう使うか迷うほどに)、だからここはわたしが小さく歩みを進めるためだけの場所。
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人に会っても前みたいに朗らかでいられなくて、話し始めはなめらかにすべってゆくのだけれどだんだん頭の中がぎしぎしと詰まってゆき、口にのぼる言葉をそのきしみが「いや違う」と否定して、遮る。ひとつひとつの言葉にぶらさがり、重たくさせる。頑なになっている。正確になにかを言おうとしすぎる。そんな風にいっぺんの曇りもないようなことを誰も求めていないのに。
けれど昨日は気を楽にして話せたかもしれない。
ひとめ見た時から警戒しないでいられる人がいるが、そのひとがそうで、話しているうちに「昔からの友だちみたいだね」と言ってくれたことが胸があたたかくさせた。
バリケードを築かないでも大丈夫なひとはひとめでわかる。小さな頃は瞳の深さに秘密があると思っていた。そういうひとは奥のおくの方から世界を見ている。木陰の静かな湖みたいに。わたしもその深さをまっすぐ進んでゆける。
昨日はいま困っていることを話せたことが、よかった。
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