外国語の文章を読んでいると、いくつかの意味のかたまりがふわあーっと半ば溶けるように、前後もよく分からないまま、そのつなぎの雰囲気もうまくつかめないまま、おでこの辺りに浮かんでくる。時には文章の内容が否定なのかそうでないのかがはっきり分からないこともあれば、時制も分からないからいつの時点での話なのかも不明なまま、とりあえずそこに浮かべとこ、みたいな感じで混ぜておく。
そんな感じで読んでいる。
でも最近、どなたかが翻訳したものと照らし合わせて読むと、私がおでこに浮かべているものとはがらりと順番も感触も違う風にがっちゃんこされることが多くて、そうか、こんな風に読めばいいんだなと思いながらも、なかなかそんな感じで整ってはいかない。
おでこの中の壁面は丸い。ノートの面と違って、長く書いていくと壁を伝っていつのまにか文の先頭と混じってしまっても良いので、もうしばらく遊ばせておくつもり。