36. 不思議な体調、温泉場の夢

アマヤドリ
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どこか具合の悪い箇所があるわけでもなく、困ったことがあるわけでもなく、ただ漠然とほのかに弱っていた一日だった。頭や顔のあたりの皮膚がしーーと薄く痛いような、でも痛いわけでもなし、全体的に寒いような、でも本当には寒いわけでもなし、お腹が痛いような、たしかに少し緩気味だけどまあそんなの大したことじゃない、無気力とか落ち込んでいるというのとも違う。いうなれば体温が1℃くらい低かったような感じ。

でももう元気になった。すぐ元気になるのが私のいいところだ。

夢にイワオくんが出てきた。温泉のついた簡易宿泊場に行く夢。色んなものがお風呂桶になっている。洗面台とか、大きめのバケツ、中庭の池、サドルの裏、熱帯魚の水槽、手桶…こんなものにどうやって浸かっているのかわからないけれどみんな肩まで浸かってのんびりしている。私はからだを伸ばしたくて洗濯機を選んだ。ぬるいお湯(刈りたての羊の毛のようなものが浮いている。きっと羊を洗ったのだろう)を捨てるための排水ボタンが見つからない。困ってたらイワオくんが助けてくれたのだった。お風呂に直接布団をかけて眠る方式なのだが落ち着かない。修学旅行みたいに隣の知らない人と布団が重なっていて、その下で裸でお湯に浸かっているのが落ち着かない。悪い人に絡まれた時の練習をイメージしながら眠る。髪の毛を掴んで窓から放り投げるという方法で、龍が如くに影響されている。

夢だけどイワオくんに会えて嬉しかった。