22. はつ雪の日、読む理由

アマヤドリ
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岡真理『彼女の「正しい」名前とは何か』を読んでいる。『記憶/物語』でもテーマになっていたことがここでは再度、いくつもの面から叩き込むように(というのは私自身が著者の語りをそのようにして受け取ろうとしているのだけど)語られている。Twitterで見かけるフェミニズム運動について感じていた疑問、では本来どうあるべきだと(私は)考えているのか、ということが少し整理できそう。書き抜きがたくさんできただけでまだ散らかったままだし、人の言葉でしか考えられない段階だから、染み込んで混ざるのを待つ。

子どもの頃はいくらでも読み耽っていられた。でも今のわたしは「読んで、それが何になる?」という気持ちに時々妨げられる。わたしの読む行為は、創造的行為ではないから。個人的には楽しいし豊かな時間だけど、波紋はわたしの内側にしか広がってゆかない。